すっかり春めいてきましたね(^^♪もう眠くて気怠くて、24時間春眠していたい季節の始まりです
我が家の庭や職場のプランターにも、春の慎ましい到来が。
芽キャベツ!知らん間にチョコチョコっとできてた!シチューに使いました。すごく美味しかったです!こないだ職場でスナックエンドウの苗を植えました。夏は頑張ってトマトとキュウリに挑戦したと思ってます
ほったらかしでも毎年元気に咲いてくれる、ユニークで可愛いラケナリア。
大好きなギボウシが地中から芽を出すと、春の訪れを実感します。
裏庭のトリカブトも、やっと姿を現してくれました。根っこは猛毒、でも花はきれい。
ホームセンターで衝動買いしてしまったミニバラ🌹
皆さまのもとには、どんな春の使者がやって来てますでしょうか🌸
「ローズマリーの赤ちゃん」
売れない俳優のガイとその妻ローズマリーは、マンハッタンにある古いアパートに引っ越す。そこには不吉な噂がまつわっていた。住人のカスタベット夫妻の養女が投身自殺する事件が起き、それがきっかけとなりガイは老夫婦と親しくなる。ローズマリーは親切だが過干渉気味のカスタベット夫妻に苛立ちや不安を覚え始める。そんな中、悪魔に犯される夢を見たローズマリーは妊娠するが…
名匠ロマン・ポランスキー監督の初アメリカ映画。近年もそこそこ面白い作品を発表してるポランスキー監督ですが、まさに神がかってた60・70年代の傑作に比べると、やはり衰えは否めません。オカルト映画の名作としても有名なこの作品も、神ってた時代のポランスキー監督の代表作のひとつです。
オカルト映画といっても、いかにもな恐怖シーンもスーパーナチュラルなシーンもなく、霊やモンスターなどもいっさい登場しません。不安と恐怖、そして疑心暗鬼に陥ったヒロインが、狂気的な言動や妄想に墜ちていく姿を描いた、オカルトというよりもどちらかと言えば「反撥」や「テナント 恐怖を借りた男」と同じニューロティックな映画。わけありなアパート(外観で使用されたのは、ジョン・レノンとオノ・ノーコが住んでいたことで有名なダコタ・ハウス)、怪しい隣人、不可解な出来事、悪夢かうつつかなシーン、じわじわとコワレていく主人公…監督自身が主演した「テナント」とちょっとカブります。
ヒロインの心を蝕む不安や疑念は、漏れたガスのようにはじめはうっすらと、しだいに濃ゆく強烈になっていくのですが、ラストで大爆発はせず、充満したガスの臭いに慣れてむしろ苦しさよりも心地よさを覚えてしまう、という危険で奇妙な感覚もまた、凡百なオカルト映画と一線を画しています。異臭がするペンダント、怪しい飲み物、タンスで隠されていたクローゼットetc.小道具や伏線の張り方など、脚本の秀逸さもオカルト映画の域を超えています。でも、いくらすぐれた脚本でも、あの独特な雰囲気を生み出せる鬼才ポランスキー監督の演出がなければ、フツーに面白い映画で終わっていたかもしれません。ラスト、赤ちゃんの姿を見せなかったのも、ミステリアスで不気味な印象を残す好演出。
悪魔崇拝や呪殺といったオカルト要素は、高階良子先生や松本洋子先生の漫画を思い出させる懐かしのテイスト。オカルトよりも怖いのは、自分自身のみならず周囲との生活や人間関係までも壊してしまう精神の不安定、錯乱です。鬱の時代に生きる私たちにとっては、異常をきたす精神こそが恐るべき悪魔です。それと、お人よしで優柔不断なローズマリーが、隣人ばばあの親切ごかしの怪しい助言や誘い、差し入れを断れず、胡乱な連中の言いなりになって社会から孤立してしまい、いつしか自分がとんでもない状況にあることに気づくも時すでに遅し…なのを見てると、オレオレ詐欺や新興宗教による洗脳などを想起せずにはいられませんでした。まるで現代の社会問題を予言しているかのような映画です。
ローズマリー役のミア・ファローの神経症演技が、悪魔よりも怖い!ほとんどまばたきしない大きなギョロ目は視線がさだまっておらず、彼女だけにしか見えない魔を見つめているかのよう。か細い声と少女のような華奢な身体はいつもプルプルと震えていて、どう見ても産婦人科の前に心療内科で診てもらったほうがいい女。すべて彼女の妄想なのでは?と惑わされてしまいます。ミニスカートやワンピース、ベリショートカットなど、彼女の60年代NYファッションが可愛くてオシャレでした。ガイ役は、監督としても名高かったジョン・カサヴェテス。いい役者ですが、もうちょっとイケメンな俳優だったらなと思わないでもなかった。もっとも強烈だったのは、隣のお節介ババア役のルース・ゴートン。めっちゃ怪しい!ウザい!でも何か笑える!彼女はこの作品でアカデミー賞助演女優賞を受賞。不気味さの中にも滑稽さがあるところも、ポランスキー監督の持ち味です。
我が家の庭や職場のプランターにも、春の慎ましい到来が。
芽キャベツ!知らん間にチョコチョコっとできてた!シチューに使いました。すごく美味しかったです!こないだ職場でスナックエンドウの苗を植えました。夏は頑張ってトマトとキュウリに挑戦したと思ってます
ほったらかしでも毎年元気に咲いてくれる、ユニークで可愛いラケナリア。
大好きなギボウシが地中から芽を出すと、春の訪れを実感します。
裏庭のトリカブトも、やっと姿を現してくれました。根っこは猛毒、でも花はきれい。
ホームセンターで衝動買いしてしまったミニバラ🌹
皆さまのもとには、どんな春の使者がやって来てますでしょうか🌸
「ローズマリーの赤ちゃん」
売れない俳優のガイとその妻ローズマリーは、マンハッタンにある古いアパートに引っ越す。そこには不吉な噂がまつわっていた。住人のカスタベット夫妻の養女が投身自殺する事件が起き、それがきっかけとなりガイは老夫婦と親しくなる。ローズマリーは親切だが過干渉気味のカスタベット夫妻に苛立ちや不安を覚え始める。そんな中、悪魔に犯される夢を見たローズマリーは妊娠するが…
名匠ロマン・ポランスキー監督の初アメリカ映画。近年もそこそこ面白い作品を発表してるポランスキー監督ですが、まさに神がかってた60・70年代の傑作に比べると、やはり衰えは否めません。オカルト映画の名作としても有名なこの作品も、神ってた時代のポランスキー監督の代表作のひとつです。
オカルト映画といっても、いかにもな恐怖シーンもスーパーナチュラルなシーンもなく、霊やモンスターなどもいっさい登場しません。不安と恐怖、そして疑心暗鬼に陥ったヒロインが、狂気的な言動や妄想に墜ちていく姿を描いた、オカルトというよりもどちらかと言えば「反撥」や「テナント 恐怖を借りた男」と同じニューロティックな映画。わけありなアパート(外観で使用されたのは、ジョン・レノンとオノ・ノーコが住んでいたことで有名なダコタ・ハウス)、怪しい隣人、不可解な出来事、悪夢かうつつかなシーン、じわじわとコワレていく主人公…監督自身が主演した「テナント」とちょっとカブります。
ヒロインの心を蝕む不安や疑念は、漏れたガスのようにはじめはうっすらと、しだいに濃ゆく強烈になっていくのですが、ラストで大爆発はせず、充満したガスの臭いに慣れてむしろ苦しさよりも心地よさを覚えてしまう、という危険で奇妙な感覚もまた、凡百なオカルト映画と一線を画しています。異臭がするペンダント、怪しい飲み物、タンスで隠されていたクローゼットetc.小道具や伏線の張り方など、脚本の秀逸さもオカルト映画の域を超えています。でも、いくらすぐれた脚本でも、あの独特な雰囲気を生み出せる鬼才ポランスキー監督の演出がなければ、フツーに面白い映画で終わっていたかもしれません。ラスト、赤ちゃんの姿を見せなかったのも、ミステリアスで不気味な印象を残す好演出。
悪魔崇拝や呪殺といったオカルト要素は、高階良子先生や松本洋子先生の漫画を思い出させる懐かしのテイスト。オカルトよりも怖いのは、自分自身のみならず周囲との生活や人間関係までも壊してしまう精神の不安定、錯乱です。鬱の時代に生きる私たちにとっては、異常をきたす精神こそが恐るべき悪魔です。それと、お人よしで優柔不断なローズマリーが、隣人ばばあの親切ごかしの怪しい助言や誘い、差し入れを断れず、胡乱な連中の言いなりになって社会から孤立してしまい、いつしか自分がとんでもない状況にあることに気づくも時すでに遅し…なのを見てると、オレオレ詐欺や新興宗教による洗脳などを想起せずにはいられませんでした。まるで現代の社会問題を予言しているかのような映画です。
ローズマリー役のミア・ファローの神経症演技が、悪魔よりも怖い!ほとんどまばたきしない大きなギョロ目は視線がさだまっておらず、彼女だけにしか見えない魔を見つめているかのよう。か細い声と少女のような華奢な身体はいつもプルプルと震えていて、どう見ても産婦人科の前に心療内科で診てもらったほうがいい女。すべて彼女の妄想なのでは?と惑わされてしまいます。ミニスカートやワンピース、ベリショートカットなど、彼女の60年代NYファッションが可愛くてオシャレでした。ガイ役は、監督としても名高かったジョン・カサヴェテス。いい役者ですが、もうちょっとイケメンな俳優だったらなと思わないでもなかった。もっとも強烈だったのは、隣のお節介ババア役のルース・ゴートン。めっちゃ怪しい!ウザい!でも何か笑える!彼女はこの作品でアカデミー賞助演女優賞を受賞。不気味さの中にも滑稽さがあるところも、ポランスキー監督の持ち味です。