アカデミー賞のノミネーションが発表されましたね!ちょっとサプライズもありましたね。ノミネーション発表を待っていたかのように、問題作「オッペンハイマー」の日本公開も3月29日に決定。キリアン・マーフィーとロバート・ダウニー・Jr.も順当に候補入り。今いちばん観たい映画かもしれない「落下の解剖学」のザンドラ・ヒュラーのノミネートも嬉しいです。大ヒット作の「バービー」が冷遇されたとの批難や抗議もあるようですが、個人的には世間の高評価がいまだに理解できてないので、そんなもんじゃない?と納得でしたが。マーゴット・ロビーは授賞式を華やかにするため候補になってほしかったけど。残念な候補落ちといえば、やはりレオナルド・ディカプリオですよ。共演者の受賞を客席で見守っているレオの優しい笑顔、今年は見られないのか~。久々にレオママも見たかった。ブラッドリー・クーパーが候補入りしたので、ブラパママには会えそう。受賞の予想、そしてノミネートされた作品と俳優の演技を楽しみたいですね(^^♪
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
1920年代、アメリカのオクラホマ州、オーセージ郡では石油で富を得た先住民たちが、次々と謎の死を遂げる事件が起きていた。そんな中、戦争から戻ったアーネストは町の有力者である伯父のもとに身を寄せ、裕福な先住民の娘モリーに近づき彼女と結婚するが…
レオナルド・ディカプリオと巨匠マーティン・スコセッシ監督のコンビ作は、これで何作目?レオ×スコ爺の作品で私がいちばん好きなのは、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」かな。あの映画でのレオの珍演、可愛かったわ~。レオにはもっとコメディに出てほしいです。それにしても。レオってやっぱスゴい役者だわ~と思わせない作品と演技、ないですよね~。若い頃から長い間、コンスタントにハイクオリティさをキープしてるところが、ほんと驚異的です。いつも見てるほうも疲れるような力演なので、ご本人もさぞやしんどかろうと思いますけれども。
あの「タイタニック」から27年、すっかりおっさんになったレオですが、私は若い頃より最近のレオのほうが好きかも。イケオジというより、カワオジ(可愛いおじさん)?優しく柔和になった童顔がキュート。ほっそりしたポッキー少年体型も今や、どっしりむっちりしたイカつくも頼もしさにあふれるガタイに。とっちゃん坊や顔と威圧感ある巨躯は、レオの演技をチャーミングかつ迫力のあるものにする武器になってます。
今回のレオも、いつも通りの名演、熱演なのですが。レオといえばの圧巻のエキセントリック演技、常軌を逸したヤバい役…というより、心ならずも悪に引き込まれ抜け出せなくなってしまった愚かで弱い男を、いつもよりもかなり抑え気味で演じてたのが新鮮かつ、やっぱ巧いなと感嘆させられました。まず、狂気にも悪にも落ちきれない中途半端な小悪党、というのがレオには珍しい役でした。鬼の形相で画面狭しとプッツン大暴れするレオも好きですが、冷酷無比な犯罪にズルズルと加担し、愛する妻をも死に追いやらねばならない窮地にオロオロ、オドオドするイタさと親しみやすさは、今までのレオにはあまりなかった新境地だったかも。
愚かで卑劣な役なんだけど、モリーと仲睦まじく幸せそうなシーンでのレオは、すごくスウィートで可愛いんですよ。女性との優しくロマンティックなシーンもレオには珍しく、本格的な恋愛ものにも出てほしいと思いました。アーネストが悪魔の走狗とわかっていても、彼から離れられないモリーの女心が理解できるほど、罪な可愛さのレオでした。あと、レオの顔芸もインパクトあり。喜怒哀楽それぞれの表情がどれもラブリー&ユニーク。特にへの字口が漫画ちっくで笑えます。あと、キング伯父さんにケツバットお仕置きされるシーンも笑えた。
モリー役のリリー・グラッドストーンの、愛と疑惑に揺れる繊細な演技と毅然とした存在感は、「女相続人」のオリヴィア・デ・ハヴィランドや「ガス燈」のイングリッド・バーグマンなど、オスカーを受賞した往年の大女優たちを彷彿とさせました。彼女もオスカーを受賞してほしいものです。キング伯父さん役の名優ロバート・デ・ニーロも、さすがの名演。まさに悪魔!なんだけど、まったく悪人然としておらず、表面的には徳のある好々爺なところが怖かったです。レオとデ・ニーロ御大、新旧スコ爺お気に入り俳優ですが、スコ爺作品での競演は初?衰え知らずなスコ爺の力強く巧妙な演出、今回も冴えてました。
それにしても。あんな野蛮で凶暴な結婚詐欺虐殺がまかり通り、発覚もしないなんて。みんな気づいてるのに、殺人を止められない、止めようとしない異常事態に戦慄。闇が深すぎるわ。殺人が大胆で過激で、陰湿さがないところがアメリカって感じ。石油で金持ちになったインディア…じゃない、先住民たち、強欲な白人たちに騙され搾取され、あげくは殺されて、人種差別より非道い目に遭ったんですね。裕福な女性先住民たちの衣装が、シンプルかつカラフルでもあって目に楽しいです。オーセージ居住区の自然の風景も美しかったです。
↑ オスカー候補ならず😨!残念日本アカデミー賞受賞で演技派扱いされてる元某事務所タレントさんたちの演技に比べると、今回もまさに神レベルな演技だったけど、レオなのであれぐらいはフツー、みたいに思われちゃうんでしょうね
「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」
1920年代、アメリカのオクラホマ州、オーセージ郡では石油で富を得た先住民たちが、次々と謎の死を遂げる事件が起きていた。そんな中、戦争から戻ったアーネストは町の有力者である伯父のもとに身を寄せ、裕福な先住民の娘モリーに近づき彼女と結婚するが…
レオナルド・ディカプリオと巨匠マーティン・スコセッシ監督のコンビ作は、これで何作目?レオ×スコ爺の作品で私がいちばん好きなのは、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」かな。あの映画でのレオの珍演、可愛かったわ~。レオにはもっとコメディに出てほしいです。それにしても。レオってやっぱスゴい役者だわ~と思わせない作品と演技、ないですよね~。若い頃から長い間、コンスタントにハイクオリティさをキープしてるところが、ほんと驚異的です。いつも見てるほうも疲れるような力演なので、ご本人もさぞやしんどかろうと思いますけれども。
あの「タイタニック」から27年、すっかりおっさんになったレオですが、私は若い頃より最近のレオのほうが好きかも。イケオジというより、カワオジ(可愛いおじさん)?優しく柔和になった童顔がキュート。ほっそりしたポッキー少年体型も今や、どっしりむっちりしたイカつくも頼もしさにあふれるガタイに。とっちゃん坊や顔と威圧感ある巨躯は、レオの演技をチャーミングかつ迫力のあるものにする武器になってます。
今回のレオも、いつも通りの名演、熱演なのですが。レオといえばの圧巻のエキセントリック演技、常軌を逸したヤバい役…というより、心ならずも悪に引き込まれ抜け出せなくなってしまった愚かで弱い男を、いつもよりもかなり抑え気味で演じてたのが新鮮かつ、やっぱ巧いなと感嘆させられました。まず、狂気にも悪にも落ちきれない中途半端な小悪党、というのがレオには珍しい役でした。鬼の形相で画面狭しとプッツン大暴れするレオも好きですが、冷酷無比な犯罪にズルズルと加担し、愛する妻をも死に追いやらねばならない窮地にオロオロ、オドオドするイタさと親しみやすさは、今までのレオにはあまりなかった新境地だったかも。
愚かで卑劣な役なんだけど、モリーと仲睦まじく幸せそうなシーンでのレオは、すごくスウィートで可愛いんですよ。女性との優しくロマンティックなシーンもレオには珍しく、本格的な恋愛ものにも出てほしいと思いました。アーネストが悪魔の走狗とわかっていても、彼から離れられないモリーの女心が理解できるほど、罪な可愛さのレオでした。あと、レオの顔芸もインパクトあり。喜怒哀楽それぞれの表情がどれもラブリー&ユニーク。特にへの字口が漫画ちっくで笑えます。あと、キング伯父さんにケツバットお仕置きされるシーンも笑えた。
モリー役のリリー・グラッドストーンの、愛と疑惑に揺れる繊細な演技と毅然とした存在感は、「女相続人」のオリヴィア・デ・ハヴィランドや「ガス燈」のイングリッド・バーグマンなど、オスカーを受賞した往年の大女優たちを彷彿とさせました。彼女もオスカーを受賞してほしいものです。キング伯父さん役の名優ロバート・デ・ニーロも、さすがの名演。まさに悪魔!なんだけど、まったく悪人然としておらず、表面的には徳のある好々爺なところが怖かったです。レオとデ・ニーロ御大、新旧スコ爺お気に入り俳優ですが、スコ爺作品での競演は初?衰え知らずなスコ爺の力強く巧妙な演出、今回も冴えてました。
それにしても。あんな野蛮で凶暴な結婚詐欺虐殺がまかり通り、発覚もしないなんて。みんな気づいてるのに、殺人を止められない、止めようとしない異常事態に戦慄。闇が深すぎるわ。殺人が大胆で過激で、陰湿さがないところがアメリカって感じ。石油で金持ちになったインディア…じゃない、先住民たち、強欲な白人たちに騙され搾取され、あげくは殺されて、人種差別より非道い目に遭ったんですね。裕福な女性先住民たちの衣装が、シンプルかつカラフルでもあって目に楽しいです。オーセージ居住区の自然の風景も美しかったです。
↑ オスカー候補ならず😨!残念日本アカデミー賞受賞で演技派扱いされてる元某事務所タレントさんたちの演技に比べると、今回もまさに神レベルな演技だったけど、レオなのであれぐらいはフツー、みたいに思われちゃうんでしょうね