まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

栄光のレオ

2016-02-29 | 映画雑記
 アカデミー賞が発表されましたね
 WOWOW加入してないし、仕事だったのでリアルタイムで情報キャッチできず、家に帰ってやっと・ゆっくり、youtubeとかで結果を楽しみました。
 今年最大の注目は、何といってもレオナルド・ディカプリオの初受賞が成るか否か。今年はこれまでと違い、正真正銘の大本命。受賞はほぼ間違いなしと見なされていましたが、やはり蓋を開けてみるまではヤキモキ。ファンでさえ落ち着かないのに、ご本人の心境はいかばかりか察するに余りあります。

 それにしても今年のオスカーは、まさにレオのための祭典みたいでした。おケイと久々のタイタニック再結成など、ファン感涙の大サービスでも話題を振りまいたり。それにしてもこの二人、ほんといつまで経っても姉と弟みたいな微笑ましいコンビ(カップルではない)。二人とも今や貫禄たっぷりの超大物スター、見た目もいい感じに可愛いおじさん、きれいなおばさんになって、タイタニックの二人を思い出すと感慨深いものがあります。レオはまだ何となく少年っぽさが残ってるけど、おケイは生まれながらの熟女みたいな風格、威風堂々さですね。1歳しか違わない二人ですが、気ままな独身貴族の男と、結婚離婚を繰り返し3人も4人も子どもを産んだ女とでは、やはり精神年齢の差が外貌にも表れますね。

 レオとトム・ハーディとのツーショットも嬉しかった!トムハ、ちゃんと出席してくれたのね。グラサン&タキシード、キマってました!マフィアのイカした若親分みたい!嫁もマフィアの情婦って感じだし。マット・デーモン、マイケル・ファスベンダー、イ・ビョンホン!なども、いい男っぷりを競ってました。
 華やかなレッドカーペット、スターたちのファッションもオスカーの魅力。ケイト・ブランシェットとブリー・ラーソンのドレスが特に素敵だった。ナニゲにオシャレ番長なエディ・レッドメインの、上品かつさりげなくスタイリッシュなタキシードが、相変わらず群を抜いたハイセンス。ジャレッド・レトのDQNっぽさも嫌いじゃない。
 受賞結果は…
 作品賞 「スポットライト 世紀のスクープ」
 監督賞 アレハンドロ・G・イリャニトゥ
 主演男優賞 レオナルド・ディカプリオ
 主演女優賞 ブリー・ラーソン
 助演男優賞 マーク・ライランス
 助演女優賞 アリシア・ヴィキャンデル
 外国語映画賞 「サウルの息子」

 レオ、おめでと~

 嬉しさと同時に、ほっと安堵!レオの思いのほか落ち着いた、スマートなスピーチも印象的でした。もっと感無量になって、お母さ~ん!と聖子みたいに号泣(古っ!)、を期待してたんだけど。弟(笑)の晴れ姿を感激で見守るおケイさんなど、会場の温かい祝福ムードも感動的でした。ほんと、良かったねレオ!GG賞でのレオVSレディ・ガガの因縁対決第二ラウンド、とかも見たかった(笑)。

 主演女優賞、助演女優賞は、まだ20代の女優たち!というフレッシュさ。「ルーム」と「リリーのすべて」どっちも早く観たいです。それはそうと。アリシア・ヴィキャンデルなの?ヴィキャンダーなの?前者のほうがヨーロッパっぽくて好きだけど。
 助演男優賞、スタローンは残念無念でしょうね~。でも、ライランス氏は受賞も納得の名演でしたもんね。ショボくれた爺さん風だった映画と違い、実物のライランス氏は帽子も小粋な英国紳士でカッコいいですね。

 ↑レオ、マーク・ラファロとも萌えツーショット。二人は「シャッターアイランド」で共演してましたね!
 助演男優賞といえば、同じマークでもラファロ好き好き大好き!自分が紹介された後、カメラに向かってウィンクしたラファロ、めっちゃカッコよかった~同じこと、亀梨がしたらオエッ!キモッ!なのに
 作品賞の「スポットライト」が最後に鮮やかに、勢いづいてた「レヴェナント」と「マネーショート」を追い抜きましたね!作品賞候補作の中では、いちばん楽しみでもあったし、ますます待ち遠しくなりました!受賞作も、ノミネート作も、ぜんぶ観るゾっと(^^♪忙しくなりそう!
 オスカーの後はいつもながら、祭りの後な寂寥感…来年のオスカーまで、無事に生きてるかどうかも覚束ない…って、毎年言ってますね

↑あらためて、おめでとうごじゃりまする~!レオ、嬉しそう!
 
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悪い男は美しい

2016-02-28 | ドイツ、オーストリア映画
 「快楽の悪の華」
 不祥事を起こし弁護士資格を剥奪されたダヴィッドは、妻子を養うため密かに男娼をしていた。そんな中、指名してきたゲイの客が女性政治家の夫であることに気づいたダヴィッドは、密会現場の盗撮写真で金を脅しとろうと企むが…
 妻に隠れて男娼をしている夫…隠微で背徳な設定からは、美味しそうな匂いがプンプンしてたのですが…期待はずれでガクッ宝箱を開けたら、10円玉が3枚しか入ってなかった、みたいな映画でした。エロくもないし、ドロドロでもない。サスペンス、ミステリーとしても、すごい中途半端で出来損ない感がハンパないです。もうちょっと何とか工夫できたはずなのにな~。とにかく、脚本が雑でユルいです。売春、しかも妻子ある男が…これって、妖しい後ろ暗さとか切実な悲壮感を期待しちゃうじゃないですか。そういうのが全然なかったし。主人公が巨悪の陰謀に巻き込まれて絶体絶命、というのが一応の筋書きなのですが、悪が水戸黄門の悪代官レベルのショボさで、スケール感ゼロ。

 主人公ダヴィッドの魅力の乏しさが最大の敗因。弁護士資格を剥奪されて無職、でもヘンなプライドの高さゆえに女房には言えず、てっとり早く稼げるバイト感覚で男娼。欲求不満のスケベな金持ち熟女専門だった彼が、売春のマネージャーに上客だからと初めて男を回され、そんなん無理!と拒否しようとしたら、その男客が女性政治家の夫と知って、しめた!金づるになる!と引き受けて現場を盗撮し脅迫…やることがセコくて卑劣すぎる。悪だくみに失敗し、のっぴきならぬ事態に陥るダヴィッドですが。もっと非道い目に遭えばいいのに!と思った。あの程度ですんで、返って腹立ちました。コンクリート詰めにされて海に沈められる末路が似合う小悪党、誰にとっても迷惑なゴキブリみたいな男でした。あんな夫、最低最悪。ぜったいイヤ!とことん堕落した冷血男として描いてたら、まだ悪の魅力を放ってたかもしれないけど、そういうキャラに作り上げられてもおらず、とにかく浅はかで愚かな男にとして終始してました。バカすぎて、とても元エリート弁護士とは思えなかった。だいたい、いい年して売り専しようなんて発想からして、頭おかしいです。ダヴィッドの嫁も、気づけよ!と呆れた。どう考えても不審な夫の言動に、あの鈍い反応。騙され上手もいいとこです。

 まっとうに生きるよりも、悪の道のほうが性に合っている、善良になりたいのに図らずも悪いことしちゃう、みたいなダヴィッドの葛藤や苦悩、怖さとか、「SHAME」のマイケル・ファスベンダーみたいな抑えられない病的な性欲ゆえに、みたいな闇と深淵を深く掘り下げた内容だったら、面白い映画になってたかもしれません。
 内容はトホホでしたが、イケメン映画としてはハイレベルでした。ダヴィッド役のドイツ人俳優、トーベン・カストゥンスがビツクリするほどイケメン、いや、美男子!

 カッコいい、可愛い、という男はゴマンといますが、美しい男となると絶滅状態な現在の映画界。ハリウッドやイギリスの人気有名俳優にはない冷ややかな美貌に目を奪われます。白い肌、ブロンド、色素の薄い瞳は、善い人役よりも悪い男、非情な役に向いてます。ヴィスコンティ監督の名作、「地獄に堕ちた勇者ども」でヘルムート・グリームが演じた冷酷美男なナチス官僚役とか似合いそう。同じくヴィスコンティ監督の「ルートヴィヒ」の美しき狂王役もハマりそう。劇中、美しい裸体もさらして、熟女たちとアンなことコンなことしちゃってます。濡れ場やヌードじたいは大したことないのですが、アヘアヘな色狂い熟女たちにビンタや意地悪な言葉攻め、ロウソクプレイなど、冷たい美しさに似合うドSっぷりが素敵でした。ダヴィッドにハニートラップされる熟年紳士も、なかなかいい男でした。男二人の絡みも大したことなくて、つくづく残念すぎる映画です。
 それにつけても。トーベン・カストゥンスの美男ぶりに、つくづく思った。やっぱ悪い男は美しくなきゃね~。悪という甘美な言葉は、ブサメンには似合わない。ブサイクは、悪事を働いても悪い男じゃないんです。ただの醜い男、頭のおかしい男なんです。

↑トーベン・カストゥンス、1979年ドイツのハンブルク生まれ、というプロフィール以外不詳な彼。情報求ム!
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異端娘とイケメン戦士 反乱編

2016-02-24 | 北米映画 15~21
 「ダイバージェントNEO」
 人類が<無欲><高潔><博学><勇敢><平和>という5つの共同体に振り分けられ管理されている近未来世界。どこの派閥にも属さない<異端者>(ダイバージェント)であるトリスは、全共同体の支配を目論む<博学>の指導者ジェニーンの魔手から逃れ、<勇敢>の戦士で恋人のフォー、兄のケレイブらとともに<平和>に潜伏していた。ジェニーンの手先となった<勇敢>が、トリスたちを追って<平和>に踏み込んでくるが…
 映画館に観に行く気マンマンだったのに、いつの間にか上映が終了してたなガッカリパターンって、もはや私の悪習、悪癖になってます。この映画も去年、観に行けず悔しい思いをした一本。
 前作の「ダイバージェント」同様、日本ではまったく受けずコケたみたいですが、私はこのシリーズすごく好きなんですよね~。同じく人気シリーズ、「トワイライト」や「ハンガーゲーム」は、私の口には合わなかったので(どうやらどちらも日本ではズッコケたみたいですが)パート1しか観てないのですが、ダイバージェントは続きが超楽しみでした。ダイバージェントシリーズも、ライトノベルな内容がおっさんな私には正直キツいことはキツいのですが、トワイライトやハンガーゲームと決定的に違う魅力があります。それは、そう、好きなイケメンが出てるというところ 
 前回、ヒロインのトリスと恋に落ちた戦士フォー役、テオ・ジェームズが、今回もめっちゃイケメン~

 テオ、やっぱカッチョええわ~。惚れ惚れしちゃうルックスですわ。小顔で背が高くて筋肉質だけどスラっとスマートで、金髪碧眼。ちょっとだけ彼、ポール・ウォーカーとカブるんですよね~。ポール・ウォーカーを濃ゆくワイルドに愁わしく、そしてエロくした感じ?ポールはセクシーでしたが、エロくはなかった。けど、テオは何か色っぽいんですよ。厚い唇とか官能的。若くイキがよく、アクションも鮮やかなテオを見てて、ワイスピいっそブライアンを退場させずテオを代役に抜擢すればよかったのでは、と思った。テオなら許せるわ。私の中では、すでにテオはポールの後釜にドッカリ座ってます。

 パート1ではクールなツンデレ教官でしたが、今回はもうすっかり愛する女にメロメロで、あま~い!トリスが何やっても言っても、逆らわず言いなりなんですよ。そんなに女を甘やかすんじゃない!と叱りたくなるほどに。恋すると男って、女以上に変わるんですね~。恋で別人と化した女はたいてい愚かに見えるけど、男は可愛い。ヒロインにZOKKON命なテオが、sweetドMで胸キュンでした。もちろん、無敵の最強戦士っぷりもカッコよかったです。敵なしの強さ、でも好きな女にだけは弱音を吐いたり、傷ついた姿を見せたり。フォーってほんと、少女漫画好きのツボつきすぎなキャラ。あんな強い優しい男前が命がけで守ってくれるヒロインに、一度でいいからなってみたいものです。

 バカップルか!と呆れるほどイチャイチャしてたトリスとフォーですが。今回はテオ、脱ぎ惜しみ!あんた脱いでナンボでしょ!
 トリス役のシャイリーン・ウッドリーは、髪を切ったせいかますます近藤春菜に似て見てた。たまに浅香光代にも見えた。なので、イケメンのテオとのラブラブが、全然ロマンティックでも切なくもないんですよね~。トワイライトのクリステン・スチュワートといい、ハンガーゲームのジェニファー・ローレンスといい、ダイバージェントのシャイリーン・ウッドリーといい、個性的だけど見た目がちょっと…美しくも可愛くもない、いつも機嫌が悪そうなブータレ顔の最近のハリウッド若手女優。可憐で優美で清純そうな女優が好きな日本の映画ファンには、ちょっと珍味すぎます。

 フォーはすっかり甘くなってしまったけど、トリスは不変。いや、ますます気が強く性格が悪くなってたような。ほんと、自分のしたいようにする、しなきゃ気がすまない女。私の苦手なタイプです。トリスよりも私は断然、宿敵ジェニーンのほうが好き!パート2でもジェニーンを英国の横綱女優、今年も「スティーブ・ジョブズ」でオスカーにノミネートされてるケイト・ウィンスレットが好演。

 ジェニーン、パート1でトリスに敗れ、あんな無残な目に遭ったので、もう出てこないのかと思いきや。パワーアップして登場!パート1はトリスが戦士になる話がメインでしたが、続編ではジェニーンのダイバージェント人体実験にかなり重点が置かれてました。ダイバージェントを次々とモルモットにして死なせるジェニーン、そのマッドサイエンティストっぷりがヤバすぎる!ジェニーンって、いちおうヒールなんですが、悪人って感じじゃないんですよね~。恐ろしく間違ってて歪んでるんだけど、私利私欲のためではなく彼女は彼女なりの信念で大真面目に非道、非情な行いをしている、みたいな。悪虐なシーンでも、何が悪いの?みたいな顔してるのが怖くて笑えます。

 おケイさん、今作でもその貫禄と存在感で、他者を圧倒してます。レオナルド・ディカプリオさえ霞ませる彼女に、シャイリーンやテオごとき小娘若造が太刀打ちできるわけがない。格が違いすぎます。彼女の前だと、みんな弱っちい小物に見えます。それをよ~く分かってるようなおケイさんの余裕と自信が、ジェニーンとカブります。冷たい硬い無表情が、これまた美しい。どすこいな豊満ボディも、熟女の色香を放ってます。
 ジェニーンがダイバージェントを生贄にして開こうとしてた謎の箱ですが。開いたらどんなスゴいことになるのか?と期待してたら、あれれ?何それ?でガクっ。フォーの母で反乱軍の女リーダー役、ナオミ・ワッツが新登場。おケイ退場後は、ナオミが女ヒールになるのかしらん?
 トリスの兄ケレイブ役のアンセル・エルゴート、敵か味方か風見鶏な男ピーター役のマイルズ・テラー、今やそこそこメジャーなスターになってる二人ですが、地味すぎるんですよね~。ブサイクではないけど、イケメンとも断言できないビミョーさも、この映画が日本でヒットしなかった敗因のひとつではないでしょうか。脇の男キャラもイケメンで、彼らの因縁や対立が上手に描かれてたら、もっと萌える映画になってたでしょうし…
 でも、次回の“Allegiant ”も絶対観ます♪


↑テオ~いい男すぎる~
 テオの新作は、ルーニー・マーラ主演の“The Secret Scripture”、ジョニーの嫁主演の“London Fields”です。どっちの彼もめちゃイケです。そして、「アンダーワールド」シリーズの新章に主演!テオ一枚看板の作品も早く観たいものです♪
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奇皇后(41)~(51) 荒野の涯て

2016-02-23 | 韓国のドラマ
 「奇皇后」第41話から最終話まで観ました~。

☆後宮の妖婦
 女狼スンニャンは、今や皇帝の愛妾キ・ヤンとして、宮廷内で隠然たる権力を掌握。邪魔者をハメる陰謀を次々と実行するキ・ヤンですが、悪い奴らを陥れるためとはいえ、井戸にネズミ菌をばらまいたり、牛の腐った乳を食膳に混入したり、酒に怪しげな眠り薬を仕込んだり、何の関係もない下々の者たちまで被害に遭って可哀想!
☆ペガン思想
 キ・ヤンと組み、ヨンチョルを排して政を牛耳るペガン。ヨンチョルみたいな悪人ではないのですが、ガッチガチの国粋主義はヨンチョル以上にヤバい。戦争戦争!とにかく戦争ー!!と血の気が多すぎるペガンみたいな政治家、ほんと怖いし困りますよね~。
☆哀れな女たち
 ズルくセコく、でも必死になって宮廷内で生きてたヨンファですが、彼女もとうとう…ヨム・ジョンスとラブラブになるなど、意外なカップル成立には驚かされました。不思議なほのぼのムードも醸してた二人、もうちょっとで二人で悪い生き方から脱け出せるところだったのに。これまでの罪の報いとはいえ、悲惨すぎる末路。彼女も時代に翻弄された不幸な女でした。愛する女を失って、ますます悪人になってしまったヨム・ジョンスも、哀れな男…

 そして、ワン・ユに想いを寄せていたヨンビスもまた、あまりにも悲惨すぎる最期。愛する男の腕の中で死ねたことだけが、せめてもの慰めです。私も大瀬良くんの腕の中でなら(^^♪
☆王妃の処刑again
 マハを殺したバヤンフトへのキ・ヤンの憎悪と憤怒は、タナシルリの時よりも激しく深く、処刑も恥辱的で残酷なものに。抵抗するバヤンフトに、無理やり毒薬を飲ませるパク・プルファが怖かった!それにしても…タナシルリにしろバヤンフトにしろ、皇帝の王妃にならなかったら、貴族のワガママ娘としてお気楽な人生を送ってただろうに。
☆威厳と貫禄がなさすぎ
 民に米を施すタファンとキ・ヤンですが。このシーンがまたエキストラ不足で、ショボいんですよ。皇帝が身近な存在すぎやしないかい?

☆さらばタンギセ
 執念深くキ・ヤンを狙ってたタンギセですが、彼もついに。派手に散ってくれましたね。好きなキャラだったので、冥福を祈ります。
☆毒男の最期
 災厄を撒き散らしていたヨム・ジョンスも、ついに地獄堕ち。キ・ヤンへの彼の罵倒は、引かれ者の広言とは軽蔑できない悲壮さが。キ・ヤンも恨みを忘れて涙したほど、このドラマで最も悲惨な最期を迎えたヨム・ジョンスでした。
☆弁慶と義経
 タファンの刺客に不意打ちをかけられ、死地に立つワン・ユ主従。愛するご主人様を守るため、凄絶に命を捨てるムソンとチョンバギ。ああ~悲惨すぎる~!そして、ワン・ユも…フツーなら死ぬだろ!な状況でも生き抜いてきた不死身男たちが、あっけなく逝ってしまって唖然ボーゼン!

☆何か怪しい男だとは思ってたけど
 メバク商団の元締めの正体、やっぱりあの人でしたね。もうちょっと意外な人にしてほしかったかも。彼もはじめの頃はお笑いっぽいキャラだったのに、いきなりの豹変は脚本に問題あり?
☆女狐の最期!
 敵を葬ってきたキ・ヤン、最後の強敵である皇太后も、ついに斃す。非道い女だった皇太后も、思えば不幸な女性。権力って、人間を毒すんですね。優しく静かに生きるという選択は、できなかったのかな~…
☆そして誰もいなくなった
 憎い敵も、愛する人たちも、ほとんどが血泥にまみれて非業の死を遂げました。生き残ったキ・ヤンは、死者よりも不幸で孤独。死ぬことも許されず、生きていかねばならない、生きていくだろう彼女の強さが、悲しいラストでした。

★総括 
 すごーく面白かったです!ハマった!こんなに短期間で一気にドラマ観たの、初めて!純愛、運命、ラブコメ、宮廷陰謀劇、チャンバラ活劇、いろんな要素が詰まった欲張りな内容でお腹いっぱい。始めの頃のラブコメも好きでしたが、だんだん血まみれドロドロ政争ドラマになっていったのが、私向きだったのかもしれません。
 ハ・ジウォンのドラマにハズレなし!が、また確かなものとなりました。彼女、ほんと素晴らしい女優ですよね~。演技力と存在感もだけど、ガッツがハンパなさそう。凄みと鋭さも増してました。次回作が楽しみ。
 そして、チュ・ジンモ男らしいけど優しい彼に、あらためてノックアウトされました♪彼みたいな男優も、日本にはいないですよね~。ただ、ちょっと存在感が薄かったのが気になった。出番が少ない回も多かったし。
 長いドラマは、脇役が大事。このドラマ、脇役が大成功してました。キャラも俳優も、みんな味があって魅力的でした。中でもやっぱ、タンギセが好きでした。
 さあ、韓ドラ完観恒例、イルボン理想妄想リメイク、イってみよ~♪

 スンニャン(キ・ヤン) … 北川景子
 タファン … 岡田将生
 ワン・ユ … 大森南朋
 タナシルリ … 沢尻エリカ
       ・
 パン・シヌ … 星野源
 ムソン … 小澤征悦
 パク・プルファ … 藤本隆宏
 チョンバギ … 青柳翔
 トクパル  … すっちー
 ク尚待 … キムラ緑子
 トクマン … 光石研
       ・
 ヨンファ … 比嘉愛未
 バヤンフト …菜々緒
 ヨンビス … 吉田沙保里
 ヨム・ジョンス … ムロツヨシ
 チチョム … 池内博之
 コルタ … 野間口徹
 プルジャヘ … 丸山智己
 キ・ヤンの侍女 … 朝倉あき
 タファンの護衛官 … 高橋光臣 
 高麗村の青年 … 入江甚儀
 ヨンビスの部下 … 淵上泰史 
      ・
 タンギセ …加瀬亮
 ペガン … 高橋克実
 皇太后 … 若村麻由美
 ワン・ゴ … 松重豊
 ヨンチョル … 吉田鋼太郎
 タルタル … 東山紀之 
  
 こんなん出ましたけどぉ~?
 美人で気が強そう、だけど性格は良さそうな人気女優といえば、景子ちゃんしか思い浮かばない。ハ・ジウォン級の身体能力、頑強さがないのが惜しいけど。景子VSエリカなんて、楽屋裏のバトルも楽しそう。
 最強女戦士、でも実は切ない乙女なヨンビスは、サオリーナにやってほしい。
 タルタルは今人気のディーン・フジオカがいいかなとも思ったけど、ずっとヒガシにしか見えなかったのでやっぱヒガシに。
 さあ、次は何を観ようかな。ユチョンの「会いたい」「スリーデイズ」「匂いを見る少女」、チョン・ジョンミョンの「リセット」「ハート・トゥ・ハート」のどれかになるでしょうけど♪

 新作で会えるまで、ジンモの旧作映画を再観しようと思ってますジンモ最高な旧作といえば、やっぱアレですよね~
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我、弾劾す

2016-02-22 | 北米映画 20s~50s
 先日、久々にツ○ヤに行ったのですが…
 レジでレンタル料を払おうとしたら、げっ!所持金45円!仕方なくクレジットカードで。でも…店員が何度やっても、カードがカードリーダーに通らない。え!?何で何で何で?!店員が『お客さんのカードに何か問題があるのかも』と、まるでカード利用停止になってるかのようなことを。ええ~!?私カードなんか滅多に使わんし、そんな覚えない!と、不安と恐怖に。○タヤカード有効期限が切れてるので更新料は払って!と言われ、ちょ、ちょっと待っててください…と、恥ずかしいけどいったん店を出て、近くのコンビニヘ。試しに恐々とクレジットカードで買い物…え!?フツーに使えた!まったく利用停止になってませんでした。どーいうこと!?ツタ○に戻って、あの~コンビニではフツーに使えたのですけど…とオズオズと申し立てると、レジの磁気が合わなかったのかも!はい、更新料払って!と、ササっとスルーされてしまいました。ええ~!?人前でカード利用停止にされてる恥かしい人扱いされ、気まずさと不安に陥っただけでなく、わざわざコンビニまで行ったのに。店員さんの対応、あまりにも情が薄いというか…そんなもんなのでしょうか?私がいろいろ他人に期待しすぎなのかしらん?自分では誰に対しても多くを求めてないつもりなのですが…今日はコンビニで、店員にメチャクチャ理不尽なクレームをつけてるおじさんと遭遇したのですが。あのおじさんみたいになれたら凹むこともなく気が楽だろうな、と羨望する反面、他人に不愉快な思いをさせるよりは自分が不愉快な思いをするほうがいい、なんて思う私は聖人?それとも単なる小心者の負け犬?

 「ゾラの生涯」
 19世紀末のパリ。苦節を経て富と名声を得た作家エミール・たゾラは、老境に入っても創作に意欲を燃やしていた。そんな中、軍人のドレフェスがスパイ容疑で逮捕されるという事件が起き、世間を騒然とさせる。夫の無実を信じるドレフェス夫人は、ゾラに救いを求めるが…
 1937年のアカデミー賞作品賞、助演男優賞などを受賞した名作、のわりにはあまり知名度が高くない?私も最近まで知らなかったのですが、オスカー受賞作だけあってなかなかの力作でした。フランスの文豪ゾラの一生、というより、有名な“ドレフュス事件”に彼がどう関わり、どう戦ったかを描いた内容です。
 非道い冤罪事件って、日本でもよく起きていますが…このドレフェス事件も、理不尽で非情すぎます。当事者や家族にとっては、たまったもんじゃない災難。いきなり身に覚えのない罪を着せられ、劣悪な流刑地の牢獄に長い間閉じ込められてしまうなんて、想像しただけでゾっとします。ドレフェスがスパイ容疑をかけられる経緯が、これまた杜撰というか超テキトーだったのも戦慄。あんな風にいとも簡単に無慈悲に、他人の人生をメチャクチャにするなんて。自分の利益のためや保身のために、部下を犠牲にすることも厭わない軍のお偉いさんたちに、こんな上司ぜったいイヤー!でも、いるよな~と、組織の中で生きてる者にとしては他人事ではない恐怖を覚えました。

 エミール・ゾラって、名前は知ってるけどどんな作品を書いたのかと訊かれたら、パっと出てこない作家。映画にもなった「居酒屋」とか「ジェルミナル」「嘆きのテレーズ」の原作者なんですね。画家セザンヌと親友同士だったというのも、へぇトレビア!でした。理不尽なドレフェス事件に義憤を燃やし、世論を動かして法廷闘争に持ち込むゾラの、バイタリティと気骨あふれる人柄が、魅力的に描かれています。若き日のビンボー生活が、いきいきとコミカル。若い人はやっぱ夢や意欲を持ってないといけませんね。大作家になっても気さくで元気いっぱい、お金も名誉も大好きな俗っぽさも人間的で好感。俗世を嫌う親友のセザンヌとの別離に、ちょっとしんみりしてしまいました。創作スタイルにも裁判にも、不屈の信念と闘志を貫くゾラですが…え!?な最期に唖然。あっけな~…偉人って必ずしも、ドラマティックな人生の幕引きをするわけではないのですね。
 ゾラを熱演したのは、30年代に活躍した伝説の名優、ポール・ムニ。

 私、古き佳き時代のハリウッドの女優は大好きなのですが、男優はあまり心惹かれないんですよね~。美男が多いけど、その美しさが何か不自然というか、作り物っぽすぎるというか。日本の美男系でも松じゅんとか成宮とか、メイクばっちり男って苦手なんですよ。女優はいいのだけど、男優はね~…その点、ポール・ムニはそんなにメイクばっちり感がなく、今の時代の俳優っぽいというか、リアルで自然。美しく見せるメイク感はないけど、役に化けるための特殊メイクは入念。そこが百花繚乱の美男がひしめく時代のハリウッドの中で、独特の個性と魅力にもなっているのではないでしょうか。もちろん、すごく男前です。そして、演技も素晴らしかった!若かりし頃は、ちょっと内気で夢見る青年って感じで可愛く、大成した老境は自信たっぷりの貫禄と威厳。有名な『我、糾弾す』の演説シーンと、法廷での独演シーンは、元は舞台で名を馳せたというだけあって、圧巻のひとり芝居。あの長い台詞を、怒涛かつ流麗に、朗々と淀みなく、エモーショナルにこなせるなんて、役者さんってほんとスゴいわ~と畏怖せずにはいられません。すっかりポール・ムニのファンになってしまったので、彼の他の作品も観たい!調べてみると、出演作は少なくて早々と引退してしまったみたいですね。
 古~い映画ですが、睡眠誘導的まったりゆったりムードでも展開でもなく、なかなか劇的にスピーディに物語は進むので、ぜんぜん退屈しませんでした。当時のパリの世情やファッションも興味深かったです。モノクロも返って新鮮。不正に立ち向かい、苦難の果てに巨悪をギャフンと言わせる痛快逆転劇は、いかにもアメリカ人が好きそうな内容。そのせいか、舞台はパリで登場人物はフランス人なのに、みんなアメリカ人に見えて仕方なかった。まあ、ハリウッドの俳優が英語で演じてるアメリカ映画なので、仕方ないことですが
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火星でイモ掘り

2016-02-18 | 北米映画 15~21
 「オデッセイ」
 火星での有人探査ミッション中に発生した嵐に巻き込まれた宇宙飛行士マーク・ワトリーは、火星に独り取り残されてしまう。救出までの数年間、マークは火星でのサバイバルを決意するが…
 遅ればせながら、イってまいりました火星に
 いや~やっぱ最高ですか~最高で~す by 福永ほうげん 愛しのマット・デーモン今も昔も、いろんなイケメン、男前によろめきときめいてる多情な私ですが、またもや思い知ってしまいましたわ。Matt is my No.1だということを。
 全米で大ヒット、マットもゴールデングローブ賞で主演男優賞を受賞、来たるオスカーにもノミネートされるなど、過去最高の評価、賛辞を浴びているマットに、やっとこさ会うことができました。マット、評判通り、期待以上にチャーミングでした!これまでmy best of Mattは、「ふたりにクギづけ」だったのですが(「恋するリベラーチェ」と迷うところですが)、この映画のマットも最高レベル。役者としての力量と魅力に、軽やかな余裕が加わったような、どんどん芳醇になっていく芋焼酎のような味のあるマットに、すっかり酔いしれてしまいました。

 まずマット、若い!確かにおじさんにはなってきてるのですが、それでも40半ばにしては驚異的に若々しい。マットは見た目よりも、雰囲気が若いんですよね~。なので全然おじさんっぽくない。少し年下のキムタクとか中居のほうが、小汚い中年に見えます。爽やかで清々しい青年っぽさを保っているマットが素敵すぎます。だいたい、マットみたいな顔は老けが目立たないんですよね。もともとイケメンでも美男でもないから、崩れがほとんどないというか。輝くばかりの美貌を誇った銀幕の美青年たちの多くが、無残な老いに終着してしまっている悲しい現実の中にあって、マットは60、70になっても今とそんなに変わりなさげ。
 若々しい見た目、でも中身は成熟した大人の男。そんなマットの魅力が、この映画では最大限に活かされています。まず、頭脳明晰で理知的なところ。絶体絶命、次々と降りかかってくる困難やピンチにも、ドンと構えた冷静沈着さと科学の知識で克服していく様子が、痛快かつユーモラスに描かれていて、科学、そして科学者ってすげーな~と驚嘆。私なら確実に発狂→飢え死にコースですし。

 フル回転させる知識、ひらめき、そして果敢な行動力でサバイバルするマーク。そんな無敵の不屈の男役が、マットに似合うんですよね~。スーパーマン然、ヒーロー然としておらず、あくまでフツーの男っぽいところが、返ってカッコいい。どんな時も、ひょうひょうと軽妙なマットが、これまた可愛いんですよね~。ビデオ自撮りシーンが多く、まるでマットがこっちに話しかけてるみたいな演出も、ファンにはたまりません。絶望的な状況なのに、ユーモアを忘れず何だか楽しそうに苦難をクリアしていくマットの、スーパーポジティヴでノーテンキな様子が笑えます。ゴールデングローブ賞ではコメディ部門にカテゴライズされたことが物議をかもしましたが、確かにこの映画もマットも演技も、かなりコミカルです。
 この映画の最大の見どころのひとつといえば、マットの火星じゃがいも栽培。

 マットが、じゃがいも食ってる!共食いじゃん!冗談はサテオキ。若かりし頃のマットは、頭の良さをひけらかすかのような役が多く、ちょっと鼻につくこともあったのですが、年齢を重ねていくうちに角がとれ円くなり、だんだんと柔らかくなった知性にも好感。トンがってた屈折も影をひそめ、今は優しさと頼もしさにあふれてる演技、見た目といい、同世代の男優のほとんどが嘆かわしく老化劣化している中、若い頃よりイケてるマットはまさに稀有な役者と言えましょう。

 知性のみならず、そのタフネスもスゴすぎます。あの火星生活、頭がいいだけじゃあ絶対サバイバルできませんし。じゃがいも畑を独りで作ることだけでも過酷な重労働だし、砂漠の旅や、ラストのロケットの扉を素手で取り外したりぶっ壊したり、ただの植物学者とは信じがたい腕力と体力が笑えました。
 そして、マットといえばのゴリマッチョ!今回もゴリゴリしい肉体美をたっぷり見せつけてくれました

 まるで着ぐるみみたいなムッチムチ肉厚さは、いかにも鍛えてます的な人工的不自然さ、ナルシーさと違い、ぬくもりと微笑ましさを感じさせます。結構裸になるシーンがあって、終盤ではケツ出しのオールバックヌードまで披露。

 「エイリアン」などSF映画の巨匠リドリー・スコット監督の、老いてなお若々しい挑戦的な感性も驚嘆ものです。SF映画は苦手なのですが、宇宙人とか宇宙戦争とかじゃない、従来のSFらしからぬ異色の内容は、すごく新鮮で楽しかったです。BGMがノリノリなディスコミュージックなのも意表をついてました。音楽に合わせて踊ったり歌ったりするマットが、これまたウルトラキュート

 もうあかん!な逆境にあっても、ユーモアや笑顔、そして勇気と信念を捨てずに前に進む、といういかにもアメリカ人が好きそうなテーマは、今の暗く閉塞感に満ちた世界へ向けての激励のように思えました。私も元気をもらいました!ありがとうマット!スコット監督!
 火星で穫れたじゃがいも、美味しいのかな。地球でも歴史上、飢饉を救ったじゃがいもの偉大さを、あらためて思い知りました。同時に、科学・宇宙用語がチンプンカンプンすぎて、自分の頭の悪さも思い知りました予想不可能な展開、目を驚かすシーン満載でほんと楽しい映画でしたが、決して荒唐無稽な話ではないのでしょうか?科学者や火星人が観たら、ありえねー!と憤慨・失笑することはないのかしらん?ちなみに私、宇宙開発にはちょっと懐疑的なので、感動的な救出作戦にどんだけ金がかかったんだろう…なんて興ざめなこと考えてしまいました

 オスカー授賞式が楽しみ。まさかマット、クルーニー兄貴に従ってボイコットとかしないよね!?ちょっと心配。そんなマットの新作は…ついにジェイソン・ボーン復活今度はまた地球で無双なマットです
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潮吹いた

2016-02-15 | 北米映画 15~21
 「白鯨との闘い」
 19世紀のアメリカ、マサチューセッツ。捕鯨船の一等航海士チェイスは、船長の座を名門出身のポラードに奪われたことに不満を抱きながらも、新入りの少年トーマスら仲間とともに出港する。やがてチェイスたちは、恐るべき巨大な白鯨と遭遇し…
 怪獣みたいな巨大クジラが攻撃してきたり、ストーカーみたいに尾行してきたりするのですが、あまり怖くないんですよね~。ジョーズみたいに、噛みつかれて食いちぎられ海が鮮血で染まる、という痛さや残虐さがないでしょうか。見るからに凶暴そうなサメと違って、クジラさんはデカいだけで悠然と優しそうだし。怒らせなければ友だちになれそう、みたいな親しみやすさが。
 この映画で怖かったのはクジラではなく、大海原での遭難、極限状態の漂流です。あれは文字時通りの生き地獄!死んでも体験したくないです。食べ物も水も尽き、じわじわと飢えに苦しむチェイスたち。生き抜くために、とうとうあの禁断の手段に… 老いたトーマスが頑なにサバイバルについて口を閉ざし、心を病ませていた理由。あれは確かに、トラウマになりますよ~。トーマスはまだ、発狂も自殺もせずに強く生きてたほうだとと思いますよ。人間にあそこまでさせてしまう飢えって、本当に怖いですね。私なら絶対しない!と、果たして誰もが言えるでしょうか。とにかく、クジラとの闘いよりも、飢えとの闘いのほうが恐怖で強烈でした。
 当時の捕鯨の仕方とか事情なども、へえトリビア的に興味深く描かれていました。肉ではなく油が目当てだったんですね。私が子どもの頃は、給食によくクジラ肉が出てたよな~。クジラのドロドロ脳内に入って油とるシーンが面白かったです。これでもか!とクジラを乱獲するチェイスたち。あんたらもかつては!と、日本の捕鯨を敵視する人たちに反発したくなりましたが。でもこれって…と、ひどい目に遭うチェイスたちの姿を見ててふと思った。クジラを殺したらこんなことになる!という、反捕鯨メッセージ映画なのかしらん?と、うがった見方もしてしまいました。あの白鯨は、殺されたクジラたちの怨念が結集した妖怪だったのかもしれません…
 男だらけの男祭り映画なのも嬉しい。主人公チェイス役は、クリス・ヘムズワース。ロン・ハワード監督に気に入られたのでしょうか、「ラッシュ」に続いてのハワード監督作主演ですね。

 男らしく明るくたくましいタフガイ、ヒーロー役が似合います。ゴリラ顔も好きです。もう何でも彼に任せれば安心!な頼もしさにあふれてます。マイティ・ソーのイメージが強いせいか、クジラなんか一撃で倒せるじゃん!なんて思ってしまったり。激ヤセ熱演が話題となりましたが、元々が超マッチョなせいか、痩せても病的ガリガリ感は微塵もなく、スラッとスレンダーなモデルみたいなスタイルの良さでした。少年乗組員トーマスが、漢(おとこ)なチェイスに向ける憧れ、崇敬のまなざしに、ちょっとだけMY腐レーダーがビビビと反応男だけの長い船上生活、きっと二人は♪なんてゲス妄想させるような、もうちょっと二人の可愛がり可愛がられ描写があったらmuch betterだったのですが。
 最年少の乗組員トーマス役は、「インポッシブル」で注目されたトム・ホランド。

 「リトル・ダンサー」の頃のジェイミー・ベルにそっくり?舞台版リトル・ダンサーでは、ホランドくんが主役を演じたとか。可愛い、イケメン、という感じではないけど、繊細でナイーブな雰囲気、演技は将来を期待させました。新スパイダーマン役に起用されたというホランドくん、いい男に成長すればいいですね。
 チェイスの親友役を、キリアン・マーフィが好演。キリアンのことだから、だんだん自分だけ助かろうとするような卑劣男に豹変するのかな、と期待?してたのですが、いい奴役だったのでちょっとガッカリ(笑)。非業に凄絶ながらも泣かせる最期でした。
 収穫だったのは、ポラード役のベンジャミン・ウォーカー。

 初めてお目にかかりましたが、ちょっとコリン・ファース似でカッコよかったです。チェイスに一目置きながらも、船長としての気負いやプライド、ライバル心やコンプレックスなど複雑に揺れる男心を、切なく、でも毅然と演じていて素敵でした。無人島で上半身裸になるシーンがあったのですが、いいカラダしてました。チェイスの妻役の女優、この安藤ミキみたいな顔どっかで見たことあるな~と思ったら、「嵐が丘」でトム・ハーディと共演してたトムハ嫁でした。
 男祭りの中で、最も私が注目、楽しみにしてたのは、やはりこの人、ベン・ウィショー。

 遭難から年月が経ち、唯一生存してたトーマスに、新作執筆のためにインタビューする作家、名作「白鯨」の作者であるハーマン・メルヴィル役のベン子さん。

 残念ながら乗組員役ではなく(彼が男だけの船に乗ってたら、ちょっとヤバいことになってたかもしれませんね)、出番もそんなに多くないのですが、やはり存在感は抜群ですね~。独特の空気感があります。知的な役、そして髭が似合いますね。アップになると、ハっとなるほど美男に見えることがあるベン子さん。結婚してる、とメルヴィルがトーマスに答えるシーンに、え!と違和感を抱いてしまいました妻じゃなくて夫なら素敵だったのだけど(すみません、いいかげん腐りすぎですね)。

 「リリーのすべて」「ロブスター」も公開間近!これまたゲイ役のTVドラマ「ロンドン・スパイ」の日本放送も待たれるベン子さん。映画にTVに売れっ子なベンですが、彼の真骨頂はやはり舞台なんだとか。ロンドンのステージで熱演してる生ベン、見たいな~
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ジョニ黒!

2016-02-07 | 北米映画 15~21
 「ブラック・スキャンダル」
 1970年代後半のアメリカ、ボストン南部。犯罪組織を率いるジミーは、縄張りを荒らすマフィアを一掃するため、幼馴染のFBI捜査官ジョンの要請を受け、マフィアの情報提供を始めるが…
 ジョニー・デップ主演作を映画館で観たのは、すごく久しぶり。パイレーツシリーズも、ワタシ的にはパート2で終わってますし。最近は、若い女に入れあげた私生活や、加齢と不摂生による見た目の劣化老化が祟って、往年のファンもドン引き。ジョニデバブルもすっかりはじけてしてまった昨今。独創的で魅力的なコスプレ俳優が、だんだんイロモノ、キワモノなイタいおじさんになってしまった感があるジョニーですが、この新作では久々に高い評価を得て復活の兆し。
 凶暴で狂気的なギャングおやじを、不気味に大怪演してるジョニー。常軌を逸した外道役は、ほとんどモンスターで怖い。見た目もバケモノで、子どもが見たら泣く忌まわしさ、禍々しさです。裏切り者や邪魔者は容赦なく、かつ残忍に始末しまくる反面、老母や幼い息子、近所の年寄りには超いい人。残虐性も優しさも嘘偽りなく本物な、まるで二重人格なサイコっぷりも、ヤバくて面白かった。そんな危険な怪人を激演してるジョニー、なかなかの迫力で圧巻です。腐ってもジョニー・デップ、というか。俳優としての実力はもちろん、ふとした表情に見える往年の麗しかったジョニーの面影に、ああジョニー健在と、往年のファンとしては嬉しくなりました。しかしながら…

 美しかった男が崩れ始めると、もうどうにも止まらない…この映画のジョニー、もちろん特殊メイクはしてるのでしょうけど、もうその必要もあまりない風貌になってしまってるのが悲しい。同じギャング映画、若い頃の「フェイク」のジョニーの美しさ、色っぽさを思い出してしまい、あらためて年齢の重ね方の難しさを痛感。素敵な熟年俳優ではなく、毒々しいキワモノ、ゲテモノ俳優路線に、今後ジョニーは活路を見出していく胸算用なのでしょうか。

 それにしても。アメリカも、ほんとアナーキーな国ですよね~。これ、実話ってのが驚き桃の木ですわ。ジミーみたいなキ○ガイが、平然とのさばって野放しにされてるなんて。悪と善は紙一重、共存し合って社会が成り立っている、という現実も空恐ろしかったです。ギャング、FBI、政治家が緊密に複雑に絡み合って、三つ巴のバトルが繰り広げられるのかと思いきや、ジョニーのサイコっぷりばかりが目立ち、三者のスリリングでサスペンスな駆け引きや死闘を期待すると、かなり肩すかしです。
 ジミーとズブズブな関係になるFBI捜査官ジョン役は、最近売れっ子なオーストラリア俳優のジョエル・エガートン。大柄で男らしい頼もしい風貌も魅力的で、調子ぶっこきまくった挙句に転落する男の悲哀を熱演してるのですが、「ウォーリアー」や「エクソダス」同様、美味しい役なのに印象に強く残らないのはなぜ?彼、ハーヴェイ・カイテルとクリス・クーパーに似てる?
 ジミーの弟で政治家のビリー役は、今をときめくベネディクト・カンバーバッチ。

 バッチがジョニー、ジョエルとトリプル主演みたいな宣伝は、JAROに通告ものな詐欺です。チョイ役じゃん!脇役のケヴィン・ベーコンより出番少ないし!別にバッチさんじゃなくてもいい役でした。似ても似つかないジョニーと兄弟役ってのも、違和感ありすぎ。アイリッシュ系の兄弟役なのに、ジョニーもバッチもアイリッシュに見えないし。でもバッチさん、政治家役は似合いますね。なんかもう貫禄というか風格があるし。彼も早々とオヤヂ化しそうな予感。それにしても。あんな恐ろしい犯罪者な兄がいるのに、堂々と政治家でいられるなんて信じがたいわ~。ちなみにビリー役は当初、ガイ・ピアースが演じる予定だったとか。ガイピーも、ビリー役にはもったいないですよ。
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せびられて

2016-02-03 | 欧米のドラマ
 フランスのTVドラマ「ゴリオ爺さん」を観ました。文豪バルザック原作の映像化です。
 王政復古直後のパリ。下宿屋で暮らす元資産家の老人ゴリオには、金を無心する時にだけ会いにくる二人の娘がいた。そんな中、没落貴族の子息ラスティニャックが新しい下宿人としてやって来るが…
 引き続き大好きなボーギャルソン、マリク・ジディ出演作♪マリくん、この作品でもカッコカワイかった~

 ラスティニャック役のマリくん。最初のほうでは、フワフワしたウェーブのかかった長髪。マリくんの出世作、オゾン監督の「焼け石に水」の彼を思い出させました。カツラだと思うけど、ベルばらみたいな少女漫画に出てくる美青年っぽくてトレビアンやっぱマリくん、ええわ~。知的で優しそうで上品で透明感があって。抱かれたい系ではなく、こんな感じの男子になってみたいかも、と思わせる系。フェロモン男子もいいけど、マリくんみたいな清涼系も好きなんですよね~。

 髪をこざっぱりしたら、いつものマリくんに。爽やかで清潔感があって、短髪がやっぱ似合うかな。このドラマの時には29歳だった彼ですが、全然そんな年には見えません。少年みたい。理知的な童顔。つっても、ガキっぽいのではない。大人の男の落ち着きがある。チャラチャラした老けた中学生みたいな嵐とかとは違うのです。フランス男にしてはスカしてないし、滅多に風呂に入ってなさげな不潔感もなくて、とにかく優しそう清潔そう。ご本人も性格よさそうだもんね。ファンレターの返事くれたし。いい人に決まってます!
 そんなマリくんの優しさが、このドラマでも活かされてました。ラスティニャックも、お人よしに近いほど優しいんです。赤の他人のゴリオ爺さんにも親切で、そんな義理などないのに、ゴリオ爺さんの娘の借金まで肩代わりするとか、ありえない!やめときなよ!関わるな!と説教したくなるほど。

 貧乏貴族の役なので、きらびやかな衣装は着ないのですが、地味ながらも上品なファッションが、これまた似合ってて。マリくんって、オサレなんですよね~。現代のパリの青年役(「Les Amitiés maléfiques」とか)だろうが、時代劇の歴史的人物役(「クララ・シューマン 愛の協奏曲」とか)だろうが、彼が着ると何でも趣味が良く見えます。このドラマでも、マフラーとかベスト、コートとか、いま着ても全然オサレな品よい着こなしぶり。特に目を見張るような演技とかはしませんが、マリくんの上品な可愛さ、知的な優しさは、なかなか他の男優では味わえない稀有な魅力ではなかろうか。

 でも、ドラマじたいはイヤ~な話なんですよ。とにかく世知辛い。脚本、橋田スガコ?かと思うほど渡鬼っぽいです。ゴリオ爺さんの娘二人にイラっ&ムカッ。キャラ的には、赤木春恵にたかる美人になった沢田雅美&東てる美です。最低最悪なバカ娘・鬼娘どもで、殺したくなります。とにかく、老父に金をせびる、たかる!吸血蛭みたいな娘ども。娘の贅沢三昧生活、結婚の持参金で老父はスッカラカン、ショボい下宿屋に放り込んで会いにも来ない。金くれ!な時にだけ、お父様~と猫なで声で現れる。生活に困って、というのではなく、自分たちの見栄を維持するための金ほしさ、というところが卑しくて醜い。もう絞りとるだけの金がないと判明したら、パパが病に倒れ瀕死になっても枕辺に駆けつけることもなく無視!ひ、非道い!

 でも、実際にも、現代でもよくある光景、親子関係ですよね。金の切れ目は縁の切れ目、は家族にもあり得る。娘どもの言いなりで、甘やかし放題だったゴリオ爺さんも、いかがなものか。甘さは毒なんだな~と、つくづく思いました。にしてもゴリオ爺さん、可哀想すぎる。愛情深さの結果が、あの仕打ち。あの親不孝な薄情娘ども、ろくな死に方しないですよ。私もまあ、人のことトヤカク言えるほど親孝行じゃないけど
 ゴリオ爺さん役は、シャンソン歌手で俳優としても活躍してるシャルル・アズナブール。怪しい下宿人役のチャッキー・カリョも好演。金持ちの男爵夫人役で、懐かしの美人女優マルーシュカ・デートメルスが。はじめ誰か判らなかったけど、美熟女になってました。
 
 ↑オサレなパリジャン、マリくん

 ↑大女優ナタリー・バイと共演の新作“La Volante”が、なかなか面白そう!誤って若い男性を車で轢いて死なせてしまったエリートのマリくん、数年後彼の前に秘書として現れる被害者の母ナタリーおばさま、という内容みたいです。日本でも公開されてほしいですね♪
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描く女

2016-02-02 | フランス、ベルギー映画
 「画家モリゾ マネの描いた美女 名画に隠された秘密」
 19世紀半ばのパリ。裕福な家庭の娘であるベルトは、絵画に没頭しサロン入選を目指していた。そんな中、有名な画家エドゥアール・マネと出会ったベルトは、彼にモデルになってほしいと頼まれるが…
 去年も、観逃してトホホな思いをした映画、いっぱいありました。これもその1本です。なかなか日本で公開されないフランス映画、それも、大好きなボーギャルソン、マリク・ジディ出演作というのに!DVDで、やっと観ることができました♪
 マネ役のマリくん、久々の再会でしたが、やっぱ彼ええわ~カッコカワいい!胸焼けしそうなほどの個性派男前や、無味無臭なフツーにイケメンも悪くはないのですが、マリくんみたいな甘く爽やかな微炭酸男子は、滅多に飲めない高いシャンパンみたいで貴重なのです。

 マリくんも、もうアラフォーなのですが、薄口童顔のおかげで若く見えます。少年のような透明感、優しく知的な雰囲気は今も損なわれていません。彼と同世代の俳優のほとんどが、無残に劣化老化していることを考えると、彼の若々しさは驚異的と言えます。ただ、以前から気にはなってましたが、ちょっと頭髪が…ちょっとヤバいかも…マリくん、数年後には確実にハゲそう

 今回のマネ役、そして「クララ・シューマン 愛の協奏曲」でのブラームス役とかもですが、マリくんって芸術家役が似合います。芸術家といっても、破滅的で情熱的な天才ではなく、理性的で現実的な秀才タイプ。売れることや世間の評価を気にする俗っぽいマネを、エレガントにクールに演じてるマリくんです。クラシカルでも現代風でも、マリくんのトレビアンなところは、すご~く洗練されていてオサレ、でも作り物っぽくなくてナチュラルなところです。マネのファッションも、優雅かつモダンでもあって素敵でした。ネクタイとか、ナニゲに小粋。

 エレガンスとか小粋さって、やはりイケメンなだけの俳優や演技が巧いだけの俳優には出せない魅力だよな~と、マリくんを見るたびに思います。あまり男くさくない、でも決してカマっぽくない、性的じゃないところもマリくんの個性なのですが、そのせいか女優とのラブシーンとかが似合わない、エロくない。かといって、ベン・ウィショーみたいにゲイ役がピッタリ!でもない。そこがちょっと惜しいかも。見た目は若くて可愛らしいけど、チャラさなど微塵もなく、中身は理知的で冷静沈着な大人の男なところもマリくんの魅力です。ちょっと気取ってる、キザなポーズや仕草も、自然な感じでカッコよかった!

 この作品、元はTV映画なのですが(日本では劇場公開)、TVにしては衣装とか室内装飾とか、当時が忠実かつ美しく再現されていて、製作費わりとかかってそう。少なくとも劇場版MOZUや信長協奏曲よりは。ベルト・モリゾのママンの衣装が、特に素敵でした。

 ↑マネが美少年と意味深に寄り添い合うシーンがあったけど…あの子はいったい?!寵童?!マネって両刀のショタコンだったとか…?
 ベルト・モリゾ役のマリーヌ・・デルテリムは、すごい美人なのですが、ちょっとイカついというか、険があって怖いニューハーフ顔美女。マリくんが弟にしか見えなかったし。なので、マネとモリゾの男女の関係になりそでならない不思議な関係に、ドキドキ感とか色っぽさが全然なく残念。二人は結局、ただの師弟関係、ただの画家&モデルの関係だったのか、謎…
 絵を描いたり本を読んだりパーティを楽しんだり…モリゾのブルジョア生活が羨ましかったです。芸術家として、女性としての葛藤や苦悩も、働けど働けどワーキングプアな私からすると、ぜいたく言ってんじゃねえよ!でした。私も好きなことだけして、好きなことだけに悩んで生きてみたいわ~… 

 それにしても。芸術家って、身勝手で自己中じゃないと才能を開花できない生き物なんですね~。マネもモリゾも、自分のことしか考えてなかったし。男優や女優も、性格が善さそうな人に天才的は人はいないですよね。自分の才能だけを信じ、そのためだけに生き、才能を高めることしか頭にない、他のことや人はどうでもいい、という天才だけに許された輝かしい傲慢さに憧れます。某不倫ハーフタレントもね~。消えても惜しくない、代わりがいくらでもいるタレントではなく、唯一無二な芸や才能がある人だったらね…
 ひろしま美術館にもマネやモリゾの絵があるらしいので、今度行ってみようと思います。美術館って、いいですよね~。海外に行ったら、有名な美術館には寄ってしまいます。そーいやダブリンの国立美術館にも、モリゾの絵があったな~

 マリくんの新作“Made in France”は、パリのイスラム系テロリストの話。公開直前にパリ同時多発テロが起きてしまい、あまりにもタイムリーすぎて上映延期になったとか。もうひとつの新作“La femme de la plaque argentique”は、同じくアラブの血を引くタハール・ラヒムとイケメン共演!
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