ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ふつふつと沸き出ずる怒り

2008年12月04日 | ひとりごと
ほんまにアホ!アホアホアホ!阿呆ったれ!すかたん!まぬけ!あんぽんたん

ピラテスのクラスを受けにYMCAに行きました。
家からほんの数分で着く駐車場までの道すがら、パトカーがすぐ後ろを走っていました。

その通りには、いや~な思い出があります
わたしのすぐ前を走る、多分女性が運転している車が、駐車したいのかしたくないのか、どこかで方向転換をしたいのかしたくないのか、
どうにもけったいな走り方をしているのに付き合いながら、レッスンに遅れそうになっていたわたしはかなりイライラしていました。
やっとその車が駐車スポットを見つけたのか、わたしの目の前から消えたので、これ幸いとばかりにアクセルを踏み込んだ瞬間、
後続の車にド派手なライトがつき、ピーッ!プーッ!パォンパォンと大騒ぎ。
ゲ、パトカーやったんか、と思いつつも、わたしには関係無いので、そのまま前進しようとしたら、
いきなりギュオ~ンとえらい勢いでわたしの車を追い越し、更にすぐ前に停車したかと思ったら、
ものすごい速さでドアが開き、前のパトカーから1人、後ろのパトカーから1人(後ろにもう1台居た!)、ダダ~ッとわたしの車の方に駆け寄って来るではありませんか!?
なになになに、なによなによ?とばかりにびっくり仰天しながらよくよく彼らを見ると、
ぎゃ~!!!
2人とも、めちゃんこシリアスな顔して、しかもわたしに銃口を向けてまんがな~!!!
慌てて両手を上げるわたし。窓の向こうでなにやら大声で叫んでるおまわりさん。
いったいどないしたらええねん!手を動かしたら撃つつもりなん?ちょっと、その銃、本物やんな。恐いやん、マジで

わたしの前を走っていた東洋人女性が、前々から麻薬で追われていた人らしく、
わたしは同じような背格好で、彼女を追う警察の捜査妨害をしたと勘違いされたみたいでした。

……という苦い(苦いというより、ほとんどチビリかけてた)思い出がある通りで、またまたパトカーが後ろにピタリ。
いや、そんな、今日のわたしには何一つ後ろめたいことは無いはず。大丈夫大丈夫。
なんで自分を励まさなあかんのか。ちょっとトホホな気分で駐車場に入ったら、
ピーッ!プーッ!ピカピカピカ!なんでやねぇ~ん

「あのね、あなたの車、レジストレーション切れてますよ。免許証と保険証、それからレジストレーションのカード、見せて」
ため息まじりにカードを入れたビニール袋を調べてみたら……無い!どのカードも無い!なんで???

チケット2枚、切っていただきました。$180と$28

半年くらい前から、家のいろいろな支払いをわたしが担当することになりました。
レジストレーションの申請の案内も、ずうっと前に着ていました。
その期限切れの表示の欄に、今度の新しいレジストレーションカードの期限切れ日時が書かれてあったのを、
わたしはおかしいおかしいと思いながらも、今のカードの期限切れ日時だと思っていたのでした。
そんなん、読んだらちゃんと分かるはずなのに、いっぺん思い込んだのが運のつき、それからずうっとそう思い込んでしまってました。
保険証が消えてたのは、多分旦那が犯人。2人して違反を作っていたのでありました。

倹約倹約って、えらそうに言うて、こんな阿呆してたら元も子もありません。
しかも、レジストレーションについては、ずうっとずうっとおかしいおかしいと思いながら放っといた事です。
めちゃくちゃ腹立ってます、自分に
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パソコン騒動

2008年12月04日 | 家族とわたし
息子TとK。12月生まれと8月生まれ。もうすぐ22才と20才。
どちらも大きく生まれた子(4000グラム近く)で、けれども両親ともに背が低い方なので、背丈は希望の高さにはならないままです。
痩せ型と筋肉質、直毛とくせ毛、そして生まれたその日からまったく違う性質を見せてくれた彼ら。

ひとつのことに、同じような考えや反応をして欲しいなんてまったく期待していません。
というか、期待してもしょうがないということを、これまでの20年間で、いやというほど思い知らされる機会があったので、なんぼ頭の固い親でも学ぶってもんです。

なので、これはその山のような機会の中の、ほんの一事項。

先に大学に進学したT。コンピューターエンジニアリングを専攻しているので、授業に使うノート型PCは必需品。
ところが、当時旦那は駆け出しの鍼灸師だったので、大学側がいろいろと気を利かせてくれて、
入学前のオリエンテーション$1000を無料にしてくれたり、学費を割り引いてくれたり、
授業に使うPCも、多分Tが「これはうちの両親には負担が大きい」みたいなことを言ったからだと思うのですが、無料で貸してくれていました。
わたし達がそのことを知ったのは、かなり後になってから。
3回生になったTが、専門科目に使う機種のPCを持ち替えなければならなくなり、それは借りることはできないと言って初めて、
「えぇ~!そしたらこないだまであんたが使てたPCはどないしてたん?!」と驚いたわたし達。
おいおい、買うた覚えもないくせに、どないしてたんって……どんなけボォ~ッとしてたら気が済むねん。(Tの心の代弁)

そんなこんなで、そっか、エンジニアリングを勉強してる子には、エンジニア対応のノート型PCってのを買ってあげなあかんのね。
なんてことに、3年目にして気がついた親。

その年にKも大学生になり、もしかしてKもいるのかなあ……なんてビクビクしていたら、
Kの目指す科目には、Tほどのややっこしい機能が入ったPCは必要ないということで、Tのお下がりを使うことになりホッと一息。
ところが、すでに上カバーの根元に少し亀裂が入っていたPC。壊し屋の異名を持つKの手にかかる以前から壊れかかっていたのだからたまりません。
Kにも新しいノート型が必要になりました。

で、ついこの間の2日、なんでもPCがとても安くなる日だったそうで、Kは数日前からその日に買おうと意気込んでおりました。
わたし達も、彼が大学の授業に使うための物なのだからと、$1000までなら出してあげると伝えてありました。
というか、$1000を超えてはならないと、何回も言い聞かせていました。
彼は、3ヶ月前にやった車の事故からわたし達に数百ドルの借金があります。
しかも、事故後には当然、保険の掛け金も上がりました。
今は家を買おうとしている時期で、少しでも残そうというので、食べ物や暖房費、その他諸々の細かい所に気をつけています。

そしてその2日の、そろそろ次の日付になろうかという時、出かけていたKから電話がかかってきました。
「あのさ、もう今日あともうちょっとしか時間無いから、買おうと思てるPC、クレジットカードで払てもええかな」
「ちょっと待って。買おうと思てるPCってどんな機種でいくらよ?」
「あ、これ、ソニーのバイオ。ほんまは$1800やけど、今日はめちゃ安なってて$1400やねん!」
「……1400って、なんで1000超えてるん」
「あ、超えた分はあとで返すし」

そういう問題じゃないのだよK。

だいたい、彼の学ぶ科のクラスでどんなPCだったら充分か、たまたまKの電話の直後にチャットしにきたTに聞いてみました。
「ああ、あいつ、どうせ買うてもらうんやったらついでやし、ゲームとか映画とかも楽しめるのを買いたいんちゃう?」
「わたしらが喜んでお金出すのは、大学の勉強のためであって、そんなラグジュアリーなもんのためではない」
「そんなら、今時$600も出したら、俺ら家族の誰のんよりも性能のいいのが買えるから、かあさんらは600だけ出すってことにしたら?」
「……」
「だいたい、俺の今のPC、大学から指定された中でいっちゃん安いの選んだんやで。高い学費出してもろてるし」
そやったんか……。
「けど、Kはやっぱりゲームとかやりたいやろし、それやったらこれでいけるかも」
と言って、$860のPCの紹介を送ってくれました。

KはKなりに、彼独自の方法で、我が家の家計のために協力してくれているのは知っています。
例えば、家であまりご飯を食べない。
わたしからすると逆のような気がするのだけれど、彼が稼いだ彼のお金で食べたり、友達におごってもらったり。
旦那とわたしだけだと、それこそそこらへんにある物を適当に食べたり、粗食でも気にならなかったりするので、そういう意味でだと思います。
学校に行く日を少なくして(1日にいっぱい科目を取る)、車が2台でも、3人でなんとかやりくりして乗られる、などなど。
まあ、我々からすると、家にある物を食べて、バイト代を無駄使いせず、コツコツ貯めたらどうなん、と思うのですけど。

それで、その2日がもう3日になろうとする夜中に、奇跡的にも珍しく起きていた旦那に電話を代わってもらいました。
「$1000以内って、あれほどはっきり言うてあった。今日がどんなに安くなる日でもその話は無し!すでに借金してて、それをまだ返しきってないおまえには新しく借金なんか頼む資格は無い!以上!」ガチャン!

それからしばらくの間、ちょっとばかりギクシャクしていた旦那とK。
親にとって都合のいい、楽な選択をしてくれる子供と、そうでない子供。
どちらも大切な、宝物といっていい存在なのだけど、なかなかねえ……どう言ったらいいのかわからないけれど……。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする