ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

クリスマスイヴ

2008年12月24日 | 家族とわたし
クリスマスを祝いに、旦那の実家があるペンシルバニアに来ています。
旦那とわたし、息子KとガールフレンドのDちゃん、それぞれの荷物を2台の車に詰め込んで、時にジャジャ降り、時に濃霧、時にジャリジャリと凍った道を運転して来ました。
いつもだったら3時間弱で着くのに、今回は4時間近くかかってしまい、疲れも倍増。
でも、とても久しぶりに、旦那夫のJ&N夫婦にも会え、彼らのティーンなりたてホヤホヤの息子ちゃんと娘ちゃんにも会え、すぐに元気回復!

しばらくして、ヴァージニアから直接やって来た息子TとガールフレンドのJ子ちゃんも合流。旦那父も仕事から戻ってきて、今日のメンバー勢揃いです。

夕飯の支度をする者、ビリヤードで勝負をする者、昔なつかしいルービックキューブの3×3、4×4、5×5をスルスルと攻略して見せて鼻高々の甥っ子A、会っていない間の出来事を聞き合う大人達、みんなそれぞれに楽しそうです。

明日の朝には、旦那姉家族3人と、旦那父の姉家族4人が加わり、総勢19人でクリスマスディナーをいただく予定です。
ビリヤードの台をテーブルに変身させて、皆で一緒に、ワインとクリスマス料理をいただきます。
明日は朝早くから大騒ぎ。料理の分担、段取りを書き込んだ紙を見い見い、みんなで協力し合って作ります。
さて、もう寝ないとね。
寝不足すると、ディナーの後のコンサートで、うまくピアノが弾けなくなってしまいます。
おやすみなさい(旦那、特別身代わり出演)。
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米国交通裁判事情

2008年12月24日 | 米国○○事情
冬の土砂降りの雨の中、行ってまいりました、交通裁判。
こんなイヴの日に、裁判なんかに呼ばれる人間は少なかろう……という予想を見事に裏切る、50人もの交通違反者が勢揃い!

なにせ初めてではないわたし、裁判を受ける部屋への入室待ちも、持ち物検査も慣れたものです。
さて、今日はどんな事件や事故や違反を起こした人がいるのかしらん。

交通裁判は、軽い罪から重い罪まで、まず最初は一括で違反者を呼び、
自分で弁護士を雇って連れてくる者、国選弁護士をその場でつけてもらう者、自分で弁護して罪を軽くしてもらおうと試す者、あっさりと罪を認める者など、それぞれのやり方で裁判に臨みます。

今日のおもしろパフォーマンス(本人にとったら真剣そのものだろうけど)1等賞は、運転中の携帯電話使用で違反切符を切られた男性でした。

「あのさあ、こう言っちゃなんだけどさ、オレッち、こんなふうにして爪噛む癖があるんだわ」と、裁判長の目の前でやって見せ、
「これってさ、オレッちが思うに、いかにも携帯使ってるみたいに見えるっしょ?ね?ね?」と、後ろに控えている我々に同意を求め、
「だからさあ、あの時だってさあ、携帯なんか使って無かったのに、勘違いされちまってこんなとこに呼び出されてさ、どうにかなんないもんかね」とかなり横柄な態度で裁判長に訴えていました。
「あのね、その時にあなたが何をしていたか、わたしには全く分からないことです。けれども、あなたがどうしても自分が無実だと言い張るのなら、そうですね、あなたが契約している携帯会社から、あなたの携帯の使用データを入手して、それをわたしに見せてください。それから考えてみます」
「そんなこと、どうやったらできるんよ。無理っちゅうもんっしょ?」
「無理かどうか、あなた無罪を証明するには、それしか手は無いのではありませんか?」

おぉ~かっちょいい~!渋い~!
裁判長の声、モーガン・フリーマンそっくり!口調も意識してか、そっくり!顔はMr.フリーマンよりハンサム!
時間稼ぎに分厚い本を一冊持ってったんだけど、全然必要無し。彼の一挙一動を見逃すまいと、自分には全然関係の無い人の話まで聞き入っておりました。

通りの木を1本なぎ倒した若者、親の車を内緒で乗って事故を起こした高校生、ガソリンスタンドのタンクをベコンベコンにしたおっちゃん、今日も続々登場です。

さて、自分の番になり、自己弁護をどうぞと言われました。
モーガンにじっと見つめられてすっかり舞い上がったわたし。
「あの~、今年から銀行の支払いやら、保険の手続きやらを担当することになったんですね。でも、慣れてなくて、それで、ずうっとそのお知らせを見ながら、おかしいな、おかしいなって思ってたんですね。期限切れの日時が来年の11月だなんてって。それで、夫にも聞いたんです。その書類を見せて。確か10月の始めだったと思います。夫は、ああ、まだまだ大丈夫って言いました。それで、ああ、やっぱりまだまだ大丈夫なんだとわたしは思ってしまったんですね。でも、その期限切れの日時は、次に送られてくるはずの新しいレジストレーションカードのものだったんですね。それをわたしは、今持っているカードの期限だと勘違いしてしまったんです。夫と妻の間には、こういう勘違いやらミスコミュニケーションってのが山ほど発生しますでしょ。これはその、ほんの1例だったんです」
夫婦と英語の問題を絡めて、激せず、ちょっとしおらしく、けれども彼の目を真っすぐに見ながら話しました。
わたしのまとまりの無い話を、御丁寧に書記の係の方がパソコンに打ち込んでいます。
裁判官に向かって左側には足を大きく開いて立つ警官と国選弁護士、右側には事務官が座っています。

ほんのしばらくの沈黙の後、「どちらの違反の件も無実。この裁判の代金だけ支払ってお帰りください。楽しい休暇と新年を迎えてください」と、優しい微笑みとともに言ってくださったモーガン裁判長。かっちょええ~

215ドルのはずだった罰金が35ドルになりました。ありがたや~

今回、裁判所に行くまでずっと、一回ちょっと『your honor』の言い回しを使ってみちゃれ、と意気込んでいたのですが、
あかん、裁判長かっこ良すぎ!
結局、「Thank you so much」のみで終わってしまいました。トホホ。

次回こそ言うぞ~って……また行く気か?わたし
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