ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

雪の上の足跡

2008年12月19日 | ひとりごと
こんな大雪の日にもかかわらず、お父さんに連れられた7才のショーンがレッスンを受けに来てくれました。

紺色の大きな長靴を履いて、お父さんのつけた足跡に合わせてズブズブと玄関までやって来ました。

俳優を生業にしているお父さんは、小さなショーンのために、小股歩きをしていました。

今年最後のレッスンだったので、どうしても休みたくなかったショーン。シの音にフラットがついたヘ長調の曲に果敢に挑戦し、なかなか上手に弾きました。

こんな大変な日に、来てくれた2人の気持ちが嬉しくて、その足跡を記念に撮りました。





雪はまだまだ降り止まないようです。

旦那はこれからちょっくらショベルで雪掻きしてくると行って外に出て行きました。
何年か前に、もともとバイトと鍼の学校で疲れきっていた頃、雪掻きをしている最中にぎっくり腰をやって、3日間、ベッドから出られないことがありました。
鍼灸師ではないけれど、他の道ではプロの(例えば整体師やマッサージ師、それから看護士)クラスメイトがニュースを聞いて駆けつけてきてくれました。
各々のやり方で、ああでもないこうでもないと言いながら、なんとか症状を和らげようと必死で頑張ってくれました。
その頃丁度学校で習っていた、鍼に電流を通す治療を旦那で実験していたりもしました。
おかげで異例の早さでぐんぐん回復できた旦那……。
それにしても、玄関ホールで人間のものとは思えないような声で叫びながら、なんとかピアノの部屋に上半身だけ入れた時の彼の姿は壮絶でした。
「さけ!さけ!」と叫んでいるので、いったいなんのこっちゃと思いながらも、かなり真剣(当たり前)な様子なので近づいて行くと、
「さけ、持って来て」と、うなり声の合間に急いで言う旦那。
「さけって、あの、お酒のこと?」と聞くと、そんなこといちいち聞くなと言わんばかりの勢いで、ウンウン激しく頷く彼。
なんで今お酒なんやろ???と思いっきり訳が分からんまま、コップに日本酒を酌み、念のためにストローを入れて持って行きました。
それを一口飲んではズルル~、またしばらくして一口飲んではズルル~、アルコールが痛みを少し緩和してくれて動けるということでした。

今夜は息子Kもお手伝い。無理せんといてね。





さて、わたしはこれからあったかお鍋の用意をします。
骨つき鶏と白菜、それから大根とお豆腐。冷蔵庫の掃除です。
そしてもちろん熱燗!
大好きな師匠からいただいた、とってもイケてる渋い伊賀焼きのお猪口でグイッといきましょうか。
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ゆぅきやこんこん

2008年12月19日 | ひとりごと
予報が少しずれました。ただ今お昼の12時ちょっと前です。降り始めてまだ2時間ぐらいしか経っていません。





猛烈な勢いで粉雪が空から降りてきています。風も少し出てきました。

これが昨日じゃなくて良かった。コンサートが延期なんてことになると、学校全体の予定が狂ってしまいます。
もちろん、わたしの気力も眼力もほとんどギリギリの状態だったので、延びたら大変でした。

家の見学も月曜に延期。レッスンの生徒も、旦那の患者さんも、多分この様子では無理でしょう。

今日はゆっくりしいや。そう神様が言うてくれてるのかもしれません。

埃で死ぬやつはおらん。そう自分に言い聞かせながら見て見ぬふりをしてきた部屋の角っこの埃をささっと吸いとるぐらいのことはするとして、
あ、それと、洗濯の山が4個、それぞれ大量なので、
今日はこれをゆっくりのんびり片付けながら、お鍋でもして、熱燗なんかも添えて、ゆるゆると冬の1日を過ごそうと思います。

雪降りの日はとても静かです。
あの小さな結晶のひとつひとつに、音を包み込んでしまう袋みたいなものがついているのでしょうか。
こういう日は、ラジオもテレビも消して、静けさを耳だけではなくて、体全部で楽しむのもいいなと思います。


コメント (4)
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