なんとなぁ~く、どっかで見たような風景のような気がして……。
風邪をひかないようにと、ゆず湯のプレゼントをしてもらった上野動物園のお猿さん達。
なんとも贅沢な……とうらやましく思いながら読み進んでいくと、
気温がなんと20℃近くあって(こことえらい違い!)、あんまり温泉っていう気分にもならなかったお猿さん達、我れ先にみかんやゆずをほおばっております。
1番右端の、なんだかお母さんっぽいお猿さん、よぉ~く見ると、すでにみかんが2つも口の中に入っているのに、右手でおっきなのをすくおうとする強欲ぶり。
その昔……まだ息子達が小さかった頃、貧しい家計をやりくりして作った料理を家族の前に出すと、
例えば鍋の肉団子、カレーの牛肉、海老チリの極小海老などなど、いくつ食べられるのかっていうのが最大の関心事なのでありました。
自己申告をしていたけれど、そのうちKの申告はかなり怪しいという疑惑が生まれ、続いて旦那も怪しいということに気づき、
家族4人、ピリピリと周りの様子に神経を配りながら(?)食べておりました。
海老なんか、しっぽの数で調べていたら、しっぽごと食べてしまう技を開発した不届きなヤツが現れる始末(さて、誰でしょう?)。
今思い出しても壮絶な闘いでございました……
。
そんな思い出が、この写真のお猿さん達を見ているうちに、ふつふつと思い出されてきたのであります。
いや、でも、なんぼなんでもわたし、みかんを2つ口にほおばれませんわ。おほほほほ
。
P.S.
その頃、実家の母の家に遊びに行くと、たまには少し贅沢させてやろうと、ファミリーレストランに連れてってくれました。
「今日は値段を気にせず注文していいからね」という母の言葉に、大興奮してメニューを見る息子達。
普段は、外食はひとり400円までと厳しく決められていた我が家。
海老好きのわたし達のために、海老の入った料理なんかも別に注文してくれたりして、涙がちょちょ切れるほど嬉しかったのですが、
その料理が目の前に置かれた瞬間、
「なあ、この海老、何個まで食べてもええの~」と大きな声で聞く息子T&K。
「あんたら、どんな生活してんの……こんな情けないこと子供に言わさんとき」
その時の母のなんとも言えない顔。
内緒だけど、今だに数えてしまう我が家4人。これって一生もの?