ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「今年の夏、原発が全部停止したら電気は足りない」はいつものウソ!足ります!

2012年02月03日 | 日本とわたし
 
 
ざまあみやがれいブログの記事『今年の夏、全原発停止でも電気は足りる!だが政府試算は「足りない」その理由を徹底追求』に掲載されていたビデオを紹介します。

ビデオをまず観てください。(直接ここに載せる術を知りません。なので文字起こしをしました)
モーニングバード「そもそも総研」より。
去年7月の政府試算によると、原発がすべて停止した場合に、2012年夏の電気は9%足りない、ということになっていたが、実は別の試算があった
公表されなかった電力の試算とは。
菅・前首相の側近だった、前内閣審議官の梶山恵司氏と下村健一氏に聞く。

↓ここからは文字起こしした内容です。

『テレビ朝日「モーニングバード」内コーナー「そもそも総研」
"2012年の夏の電力は足りる!"

『そもそも、原発全停止でも、電気は足りるのだろうか。
去年7月、当時のエネルギー環境会議の議長だった玄葉光一郎氏によって、
原発が全停止すると、2012年の夏の電気は、9%足りないという政府試算が発表されていた。
これが今のところ存在する、唯一の公式な政府の試算。
足りない足りないと新聞も書いている。

ところが、実は、違う試算もあった

その試算をした、元内閣審議官、梶山恵司氏に話を聞く。

Q.この夏を考えた時に、電気は足りるんですか?足りないんですか?原発が全部止まっても。
A.「足ります。
政府が発表した9.2%足りなくなる、という試算なんですけれども、根拠が非常に極端な前提に基づいてのものなんです。
それを再計算し直しますと、大体2%台くらいは、なんとかプラスになるのではないかと。
より楽観的な前提に立てば、プラス6%くらいという結果を、去年の夏くらいに試算しました」



足りないとする試算の内訳
需要  1億7954
供給力 1億6298 
余裕は -1656(-9.2%)

国家戦略室という政府機関には、実はAチームとBチームの二つが存在し、Aは経産省、Bは民間出身の人間で構成されている。

民間出身のチームで計算された二種類(より現実的とやや楽観的)の試算の内訳
需要  1億7076
供給力 1億7558
余裕は 482(2.8%)

需要  1億6822
供給力 1億7828
余裕は 1006(6%)

Q.どういうことがあると、電力が6%余るのと、9%足りないという、違いが出るかということなんですが?
A.「足りないという試算の方は、再生可能エネルギーは,全く想定されていません

Q.ゼロ?
A.「ゼロです」

Q.それから他でいうと、
A.「真夏に定期点検する予定になっている火力発電所があったり(なんでわざわざ真夏に定期点検?!)、
これは計上できるだろうと。これが320万キロワットです」

Q.本当にピークというのはせいぜい2週間くらいの範囲だと思いますけど、わざわざその2週間に定期点検をもってきているということですか、このシナリオは?
A.「まあその、データ上ではそういうふうになっています。わざとかどうかは知りませんけれども」

Q.じゃあ、せいぜい1ヵ月ずらせば済むことだということですよね?
A.「ですからまあ、ここに計上したわけです」

-9.2%という試算は、いろいろ極端な状況をわざわざ設定して出されているようだ。
そこで、項目ごとに詳しく検証していく。



[1] 需要の1億7954と、1億7300の差はどうして出たのか。
・経産省チーム
猛暑だった2010年夏のピークを前提
・民間チーム
昨年夏のピーク時実績(1億5661万キロワット)を元に、もちろん節電の効果もあってのことだが、それでも1億7300で足りるだろうという試算
この時点で、経産省チームと民間チームの間には、878の差が出ている。

[2] 供給力の1億6298と、1億7076の差はどうして出たのか。
・経産省チーム
火力発電の定期点検を、夏のピーク時に行うと設定
・民間チーム
そんな時にわざわざやらなくても、消費が落ち着く時期に行う
この時点で、320の差が出てくる。
さらに、
・経産省チーム
他者からの受電をゼロに、そして自家発電の追加もゼロに設定
・民間チーム
あり。その量144と120
この時点で、584の差が出てくる。
そしてさらに、再生可能エネルギーの供給力において、
経産省チームはゼロ
民間チームは280(太陽発電の分のみ)と設定
政府が認定しているだけで700万キロワット(原発7基以上に相当)ある。

余裕は?
どうも9%足りないという試算は正確ではないようだ。

ではなぜ、公表しなかったのか。

内閣官房審議官 下村健一氏へのインタビューより。

Q.去年の夏の段階で(2012年の夏の電力が)6%余るという試算もあったというのが、今になってでてきている。
これはどういうことなんだということなんですけれども、なんなんですか?
A.「その試算、僕も見ました、当時」

Q.見てるんですか?
A.「見ました、はい。
だけど、政府っていうのは、基本的にまず、調査機関ではないから、やった試算を全部そのままホイホイと出すわけではないわけですよ」

Q.ただあの時、菅政権の時にですよ、やっぱり脱原発という方向に舵を切って、世論の中では菅さんのバッシングがすごかったわけで、
試算をしたら、来年の夏でも電力は足ります、というのを出せば、プラスにこそなれ、マイナスにはならなかったと思うんですよ。
菅さんとしては、6%余裕という方を出した方が、自分のためになったはずですよね?
A.「それはそうですよね。
だけど、そこが本当に政権の責任というもので、威勢よくただ、脱原発を旗を振るだけだったら、この案が出た瞬間に『しめた!よし発表だ!』でしょ?
だけどやっぱり菅さんとしては、政府として本当に脱原発を進めたかったから、だったら責任を持つ形になるまでは出させないね、『本当に出したいね、でも出せない』という気持ちだった
わけですよ。
つまり、これで出した後で、例えばこの点、理論的に弱いじゃないかと突っつかれたり、
またこの6%の余裕が、結果的にそんなになかったみたいな話になったりしたら、
逆に、必要以上に、脱原発の流れに対する不信が生まれるじゃないですか。
やっぱり国民としては、脱原発も望みかもしれないけれども、電力供給を絶対に不安定にしないでほしいというのも望みだから、
一方の電力供給の方に不安をもし与えちゃったら、脱原発の流れ自体にブワッと影響します
よね。
それは出来ない。
絶対に、確かな一歩一歩で、山に登っていかなきゃいけない。
そのためには今は出せない。そういう苦渋の判断だったんですよね」

梶山氏
「楽観シナリオ、中間シナリオという形で、第二弾として、もう少しわかりやすく発表するとか、そういうことも考えられると思うんですけど、
そもそも菅総理が退陣されて、我々としてもそこで役目が終わりましたので、結局そこで、我々の検討は終わったということです」

足りない、という話は言いやすい。
足りないけど足りたっていうのは問題無いけれども、足りる、と言って実際足りなかったら大変なことになる。
ということで、足りるという試算を確実に証明するためにいろいろやっているうちに、政権が終わってしまった。
その後、その試算は闇に葬られたままで、再生可能エネルギーの件に関しても全く無視されたまま
である。

では、足りるという方向で考えた時、電気代はどうなるか?

Q.電気の料金というのは、本当に10%上がらないとダメなのかどうか、ということなんですが?
A.「燃料代がそのうちどれくらいなのかと。そして今回の原発事故の関係費用、これも含まれているのかいないのか。
それも全然わからないわけです。
それと、今回の件は、どこまでが電力会社の責任かというのも、明確ではないわけです。
そうであれば、われわれが本当に負担する義務があるのかですね、そういう倫理的な問題も全く議論されていないわけですね。
それで一方的に10%上げますと通告してくるのは、独占企業でなければできない話
ですね」

Q.総括原価方式ということで、高い燃料を買ってきても、それに利益を乗っけて、電気料金ですよ、というのが今までできてわけですよね。
普通だったら、競争があれば、燃料を安く仕入れようとしますよね。
これを例えば、総括原価方式をやめると、電気代はどれくらい下がるのか、というのはわかりますか?
A.そもそも、いまだに総括原価方式を続けていられること自体が驚きですよね。
これだけのことが起きて、国民のみなさん方に相当な無理を言わなければならない。
福島の人達は、想像を絶する苦労をしているわけですよね。
そうした中で、あたかも3.11が無かったかのごとく、原発の再稼働を無理にさせようとしたり、
電気料金の値上げとか、電力不足をあおったり、そういう全体の仕組みをまずきちんとやっていかない限り、
夏に10%値上げというのは、普通だったらとても理解し得ないものだ
と思います」


では、発送電一体と、総括原価方式をやめたら、電気代は何%下がるのか?
環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長からの返答は、30%

電気料金以外で、総括原価方式を取り入れている事業は何か?
水道、ガス、電車である。
飛行機と電話は、2000年までは総括原価方式であった。
この方式は、まだまだ見直す所はあると思われ、料金も下がる可能性も多々あるが、安定供給ということに関しては効果がある。

とにかく、この夏は、原発が全部停止しても、電気は足りる
このことは確かなのである』
コメント (2)
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私が署名をした理由

2012年02月03日 | 日本とわたし


みんなで決めよう!「原発』都民投票ブログに、署名してくださった方達の写真と思いが載せられていました。

〆切日まであと6日
2月1日現在の署名数 188,832
法定署名数(現時点) 214,236筆。

単純に計算して、25,000筆足りません。

今からでも全然遅くありません。この25,000筆を叶えてくださるのはあなたの思いです。


「少しでも出来ることしたいから…いつも寒い中活動ありがとう。」


「幸せな未来を私たちに」


「原発はいらない。私たちの子どもに安全な未来を」


「原発なくても幸せに生きていけるよ」


「自分の家族のため、力になる!!」


「日本の未来のために」


「青い地球を未来へ」


「自分で決めたい!」「自分の一歩の大切さ!」


「日本の未来は政治家だけのものじゃない…です!」


「いつか出逢う自分達の子どものために。残しておきたい未来じゃない!!」


「世界平和PEACE!」


「電気は足りてるけど、愛は足りてない」


「原発反対!!」


「自分達の事 大切に考えたい!未来のため!」


「マジでとさかにきたっ!原発本当になくそう!」


「この1票で将来が変わる!」


「この一票で、私も変わる!!」


「他人に頼ってばかりじゃダメ」


「今決めなくて いつ決める!?」


「未来のいのちのため 今、必要なことを自分の意思で」


「原発も散発も私が決める大事なこと」


「原発はいらない!お金より便利さより!命がイチバン大切!」


「地球が喜んでほしい。全ての命をつなげるために」


「自然とともに生きて行こう」


「地球に住みたい」


「子どもたちの未来のために」


「『なんで あの時 なにもしなかったの?なぜ 声を出さなかったの?』と言われたくないから」


「原発はいらない!命が大事!」


「僕たち自身で YES NO を決めたい日本人だから」


「主権者の声を聞いてほしい!」


「当たりまえのことを」


「みんなで考えて決める」


「未来の子ども達のためにも反対です!」


「原発反対」


「原発反対」


「原発は、未来のためにもダメだと思います」


「子供達が幸せに育ってほしいです」


「次世代にできることを!!原発反対!!」


「子どもたちのために……」

ちょっとブレイク。

「えいが どらえもん きせきのしま」


「人まかせ、成りゆきまかせ、ダメ」


「見て見ぬふりはできない」


「千里の道も半歩から!!真の国民主権を」


「日本の原発は日本人のため、国民のためである。今は日本を守るべきだ」


「広島、長崎の再来を断固拒否する。放射能は今も健在なり」


「すべての面で反対」


「原発反対」


「誰が決める」「原発反対」「原発反対」


「福島県の近くに住んでいるので、他人事になって思えなかったから」


「原発の近いところに住んでいて、身近な問題だと思ったから」「今回の件で原発の怖さを改めて感じたので 部長」


「webで見て、たまたま渋谷に来た。原発はなくそう!!」

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食器洗い考

2012年02月03日 | ひとりごと
旦那もわたしも、子育ても終わり、どちらも自分の手に職を持ち、自分の意思でその日のスケジュールを決めることができる。
なんと恵まれていることよ、と思う。

次男が同居してるけど、食事も洗濯も自分のことは自分でするので、世話をやく必要は無い。

朝と昼の食事は、それぞれが自分の分を用意して、食べた食器も洗う。
そやから多分、どこの奥さんよりも、母親よりも、わたしは楽をしてると思う。
けれども、まだうじうじ思てることがある。
それはなにか。

夕飯の後片付けなのである。

夏の、比較的仕事量が軽うなる時を除いて、夕飯もまた、子育て中に比べたらかなりいい加減で、おかずの数かて、多分どこの家よりも少ない。
けれども、作る時は作る。当たり前やけど……。
で、うちのルールは、「作った人は一切洗いものをせんでよい」なんやけど、ほんで、はじめはなんてええ決まりなんやと思てたんやけど、
これをもう、かれこれ20年ほどやってきてる間に、モヤモヤした雲が心の中でどんどんおっきなってきた。
なんか納得いかんねんな。

先月、コネチカットの友人宅で、年に一度のお楽しみ会があって、
そこに集まった、日本人妻&アメリカ人夫という構成の夫婦のうち、妻ばかり9人で盛り上がりまくってた時のこと。
話は転々とあちこちに、それもかなりの距離で飛び交い、白髪染めや夫婦のなれそめ、子供の教育やら料理などなど、
ありとあらゆる事が瞬発的に話題になっては消え、突如夕飯の片付けに及んだ時、わたしがそのモヤモヤをつぶやいてみた。

「え?うちは作った者が洗うって決まりやけど」と、料理上手な夫の妻であるK子ちゃんが、当然やん!とばかりに言い出した。
「え?そんなん、しんどい思いして料理作って?」
「そう」
「なんで?」
「旦那が作った後のキッチン、とんでもないねんから!」
「そうそうそう!」と、あちこちから賛成の雌たけびが……。
「だいたい、わたしが料理する時って、作りながらどんどん食器や道具や鍋を洗っていくから、出来上がった時はすっかり片づいてるわけよ」
「うんうんうん!」
「そやから、食べ終わってから洗うもんて、自分らが食べた食器ぐらいのもんやん」
「はいはいはい!」
「せやのに、旦那ときたら、ちっちゃいもんやと使い分けしたスプーンからお箸、おっきなもんやと鍋やら鉄板、そこに野菜クズやのまな板やの包丁やの、もうありとあらゆるありったけの洗いもんがドバ~ッと」
「あ~も~うちとそっくり!」
「なんでわたしが、そんな大量の洗いもんをいっつも担当せなあかんわけよ。旦那は常に鼻歌まじりで洗えるのに」

で、作ったもんが洗う。という決まりに落ち着いたそうな。

なんて建設的で平等で清々しい決まりなんやろか!

さっそく旦那に言うてみた。
即、却下。

今日も料理しながら、なんとかして洗いもんを残したろと頑張ってみたけど、やっぱり無理。
とっ散らかってる所でなんて料理できひんねん、わたしは!

わたしっちゅう女は、朝から晩まで外で働き、会社からの帰りにスーパーに寄って、家に戻るや否や料理にかかり、皆に食べさせたらまたちゃっちゃと片付ける、
そんな、甘えたなタイプの男から見たら理想の、働き蜂みたいな女には、絶対になれへんタチやねん!えっへん!
そやから、その日の稼ぎ具合と、仕事で働いた時間の量の比率で、夕飯を誰が作るか、メニューは何かを決める。
患者が少ない日は旦那が、多い日はわたしが、どちらも多い日はいい加減に、多くてもその気があればわたしが、そんな感じで今まで適当にやってきた。
けども、基本的に稼ぎ頭はやっぱり旦那やから、そのことももちろん含めて考える。

共働きであろうがなかろうが、その家その家に合った家事のルールがあるやろうと思う。
原発や日本の行く末を考えながら、こんなしょ~もないこともうじうじと考えるわたしなのである。
コメント (8)
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