ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

がれきは、命を亡くした人が生きてはった、生活を失うた人が暮らしてはった、海の近くに眠るねん!

2012年02月23日 | 日本とわたし
週刊金曜日ニュースより、都の瓦礫受け入れ事業――公社評議員に東電役員の記事を転載します。


『岩手県宮古市と、宮城県女川町の、震災瓦礫を受け入れ、焼却処分する方針を、東京都が示している件で、
事業を都から委託されている、(財)東京都環境整備公社の評議員メンバーに、東京電力執行役員である、影山嘉宏氏がいることが分かった。
瓦礫受け入れ事業のうち、可燃性瓦礫の焼却事業を請け負っているのが、東京電力グループの「東京臨海リサイクルパワー(株)」(以下、TRP)であるため、入札の透明性に関して、疑問点が出てきた。
東京都は、環境整備公社に対し、3年間で280億円の、運転資金を回している。

TRPが受注していることについて、環境整備公社は、「確かに、東電グループのTRPが受注しているが、TRPと直接契約しているのは破砕業者。公社と直接の契約関係はない」と説明している。

運搬されてきた廃棄物や廃機械の、破砕を行なうのは「リサイクル・ピア」・「有明興業」・「リーテム」など破砕業者。
TRPが請け負う焼却は、これら破砕業者との契約・取引になるため、同公社とTRPに、直接の取引きは、確かに存在しない。
しかし、瓦礫受け入れの事業を担う、公社の中核を担う評議員メンバーに、東電の執行役員がいるのであれば、「直接の関係はない」では済まされないだろう。

また、瓦礫を焼却することによる、住民の被曝、作業員の被曝も深刻だ。
「東京23区清掃一部事務組合」は1月18日、江戸川清掃工場の作業員が、被曝していたことを明らかにした。
同組合が、ホームページ上で公開したのは、昨年10月13日に実施した、「第3回、区民との意見交換会」の議事録。
議事録によると、昨年7月から9月までの3カ月で、清掃作業員が、最大0.03ミリシーベルトの被曝をしていた。
3カ月の間には、江戸川清掃工場だけで、約500トンもの汚染焼却灰が出ている。


都内で出た、ゴミの焼却でも、被曝者が出ている中、汚染瓦礫の焼却を実行してよいものか、再度検討する必要がある。(野中大樹・編集部、2月3日号)』



あんだけ深刻で過大で、地球規模で迷惑かけてる事故を起こした会社が、まだここにきて儲けるんや。
他の電力会社も、おんなじように儲けられるようなシステムになってるんやろな。
会社ちゃうもんな。
会社を隠れ蓑にした原発マフィアやもんな。
なんで被災地で、がれきを丁寧に種分けして、埋めた方がええもんは埋める、燃やせるもんは燃やす、
燃やすにしても、放射能汚染だけやない、他の化学物質や毒物が混じってるかもしれん。
そういうモノを可能な限り除去できる、特別の機能を持つ焼却炉を建てて、被災地ですべて賄えるようにしたら、
そこに雇用が生まれるけども、ちょっと待って……その現場っちゅうのは、人が生活してもええ場所なんか?
もしかしたら、ちょっと遠距離になるけど、通いの勤務にした方がええんか?
これから先の汚染がまだまだ予想もつかへん。
事故は、作業員さんらの、必死の努力にも関わらず、全くというてええほど、なんの進展も解決も無いねんから……。

あの、防風林の代わりに、深く穴掘って、そこにがれきを埋め、その上に土を被せてマウンド(小山)を作り、そこに地域の木々で森を作る。
なんちゅう名前やったか忘れたけど、なんでそういうことをやってみようと思わんのやろ?
がれきの問題も、新たな津波への対応も、どっちも解決する画期的なアイディアやのに。
そしたら、今はがれきに成り果ててしもたみんなの思い出もまた、暮らした土地の海沿いの土の下で、ゆっくりと落ち着ける。
残された人達は、その小山の森を訪れて、懐かしい家族や友人のことを思いながら過ごせる。
わたしにはこれが、一番ええがれきの解決策に思えてならん。

これ以上、原発マフィアのどいつにも儲けさせへん。
がれきは、命を亡くした人、暮らしを失った人が生きてはった、海の近くに眠るねん。
コメント (2)
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原子力発電所って、人も町も山も海も川も魂も、みんなみんな汚してしまう、再起不能なぐらいに

2012年02月23日 | 日本とわたし
毎日新聞・記者の目:「ウソ」で原発交付金=古関俊樹

◇「血税」の使途、チェック徹底を

『関西電力・大飯原発のある、福井県おおい町が、国に虚偽の事業計画を提出し、
「原発交付金」25億円を受け取っていたことが、毎日新聞の報道で明るみに出た。
「国にウソをついた」(町幹部)ことを、町議会の議員全員が知りながら、それを黙認していた町も町だが、
町の「ウソ」を見抜けなかった、国の審査体制にも問題がある。
福島第1原発事故を機に、国のエネルギー政策の見直しが検討され、交付金のあり方も問題になっている。
交付金の原資は税金だ。
実効的なチェック体制がなければ、交付金制度継続への、国民の理解は得られない。


 
◇原発マネー入り 貧しい町が一変

人口約8800人のおおい町の経済は、原発と切り離せない。
1960年代、町は、職員給与を支払えないほどの財政難だったが、79年に、大飯原発が稼働し始めると、状況が一変。
多額の固定資産税や、原発交付金が入り、温泉や総合運動公園など、豪華施設が次々に整備された。
県によると、09年度までに、町が受けた交付金は、総額約322億円に上る。

こうした中、町は91年、「原発の町からリゾートの町に」を合言葉に、リゾート施設の整備計画を策定した。
マリーナなどが整備されたが、05年に、その中核施設である、ホテルの事業者を公募した際は、不況で募集が難航。
周囲に観光地がないなど、立地条件も悪く、結局、応募は1業者だけだった。

ここで町は、交付金の支給をあてこみ、国への申請で、最初の「ウソ」をつく。

業者は、年間来場者を、約6万人と予測し、事業計画(総額約59億円=仮にA計画=を立てた。
一方、町が事前に作った計画(同約60億円=仮にB計画=では、年間来場者を10万5000人と予測した。
町は、実際は、A計画を正式採用し、準備を進めたが、交付金申請の際は、利用者予測が多かったB計画を、国に提出した。
当時、交付金で建てた、各地の施設の運営が低迷、批判されており、
「採算性を低く見積もると、交付金が出にくい」との判断が、この虚偽申請の背景にあったと見られる。

さらに町は、2度目の「ウソ」をつく。
B計画、すなわち、虚偽の計画を基に、交付金給付の可否を審査してきた国は、事業費のうち、約10億円の削減が可能だと判断。
町にこれを求めた。
だが、すでに、A計画で事業を進めてきた業者が、「我々の計画(A計画)では、削減は無理だ」と反発。
結局、町は、国が求めた削減分のうち、約7億円を、ひそかに自ら負担することにし、つじつまを合わせた。
無論、国には当時、この「秘密工作」を知らせていない。

これで、国の審査は通り、国は、交付金25億円を支給。
ホテルは09年完成したが、昨年度の稼働率は、3割にすぎない。


◇透明性を高める外部審査委公開

問題点は二つある。
まず、当然ながら、町の対応だ。
一連の経緯は、07年、町議会の全員協議会に報告され、町幹部が、「国にウソをつきました」と告白した。
だが、問題にならず、2日後の本会議で、事業は承認された。
当時の町議らは、「事業が進展しており、今さら反対できなかった」と弁明するが、それで、約7億円もの町税が浪費された。
議会のチェック機能が、全く働かなかった背景には、交付金に長年依存し、公金感覚がマヒした、町の体質があるのは間違いない。

次に、国の対応だ。
「行政(町)が、行政(国)を欺く」という構図の中、国は、一義的には被害者だが、改善の余地はあると思う。
例えば、透明性を高めるため、交付金の給付を審査する、経済産業省資源エネルギー庁の外部審査委員会を、公開してはどうか。
同庁は、「委員が自由に意見を言えるためにも、公開にはなじまない」と話すが、今回、公開されていれば、町の虚偽申請を見抜く可能性は、十分あった。

交付金支給後の、検証体制にも触れたい。
同庁は「検証は、会計検査院の役目」と話すが、それでは遅きに失する可能性がある。
やはり、外部審査委員会の、審査体制を見直すべきだ。
今回、町議会や業者にあたれば、簡単に虚偽申請はわかったはずだ。
審査体制が強固になれば、虚偽申請の防止にも役立つ。
建物の工事終了後に、不正が見つかった場合、失われた交付金を回収するのは、非常に困難になる。

国は、原発推進で、立地自治体に交付金という、「アメ」を大量につぎ込んできた。
だが、交付金の原資は、国民の電気料金に上乗せして徴収される税金だ。
交付金が「血税」だ、ということを、関係者は、再認識すべき時にきている』
(大阪社会部)



もう、この類いの話はぎょうさんあり過ぎて、腹も立たん。
というより、腹立てること自体にもう飽きた。

どこの原発にも、十や二十はあるんやろ、この類いの騙しやらウソやら。
みんな、エラそうな顔して、ええかっこして、やってることはヤクザも顔負けのタカリやん。
なにが交付金やねん。
会計検査院に経済産業省資源エネルギー庁、名前さえもっともらしいのつけたら、あとは中でなにやってもええんか?
そら、ここまで腐ってたら、福一の事故が起ころうが、自分とこももしかしたら、同じような震災やら津波に襲われるかもしれんかっても、
急にまともな人間には戻れんわなあ~!

けどな、言うとくけど、今あんたらがまともにならんかったら、目ぇ覚まさんかったら、マジで日本、終わってまうねん。
もうあんたらの周りの問題だけちゃうねん。
あんたらの町や村や市や県の問題とちゃうねん。
あんたらはもう、マヒしてしもてて、来た時はしゃあないとでも思てるかもしれんけど、
わたしらは、そんなあんたらのせいで、心中騒ぎに巻き込まれとうないねん。
運が悪いならまだあきらめもつく。
けど、ちゃうやん。悪いのはあんたらやん!

これってなんで、ここまで調べが行き渡ってて、誰も罪にならへんわけ?
コメント (2)
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