ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

アマチュアってなんだ?

2010年02月16日 | 音楽とわたし
昨日の夕方、ACMA(アマチュア・クラシカル・ミュージシャンズ・アソシエーション)の会長アルベルトから、ディレクター全員にメールが送られてきました。
そこには見知らぬ人からの「わたしの講義を聞きたいですか?」という勧誘メールが載っていて、その人がどんな内容の講義をするかが書かれてありました。
その人は、アマチュアという存在がいかに音楽界を混乱させているか、いかに耳汚しな演奏をまき散らしているかというようなことをつらつらと述べていました。
アルベルトはきっと、来月末に行われるカーネギーホールでのコンサートの出演者を決めるオーディションのことを心配していて、というか、コンサートの内容の質を可能な限り高めたいとすごく望んでいて、その焦る気持ちがあのメールを送ることにつながったのだと思います。

ディレクター達から即座に返事が送られてきて、その人の意見には賛成できない、その人は不幸な人だ、などという意見が並べられていました。
そして突如、そもそもアマチュアとはなんだ?という議論に発展して、わたしも拙い英語力ながら、意見を述べたくなったのでした。

まず、自分の頭の中を整理しようと思い、考えを日本語で書き出しました。
そしてネットで検索してみると、やあやあ出てくる出てくる、すごい量の『アマチュアとは』という記事が見つかりました。


↓これはマジシャンのプロ、アマに関してのお話からブランド作りにつなげている意見。

「アマは自分の満足にこだわり、プロはお客様の満足にこだわる」
プロはお客様をどうやって驚かせようか、感動させようかということを優先させ、一番自信のあるマジックを磨きます。
失敗して場を白けさせないように練習を重ね、演出に知恵を絞るのだそうです。
しかしアマチュアは誰もできないような仕掛けにこだわったり、技術にこだわるのだそうです。
珍しいものや、斬新なマジックを好み、中途半端な完成度でも演じてしまいます。
だからお客様も白けてしまうのですが、気にしない人もいます。せっかく高度な技術を持っていてもつまらないのです。

これはまさにブランド作りにもあてはまるものではないでしょうか?
例えば、デザインについて考えてみると、アマチュアの中にも、ものすごい才能や技術をもった人はいるでしょう。
しかし、その人たちがみんな自分のデザインを通じてお客様を喜ばせようとしているか、といえばそうでもありません。
作品を完成させ、自分が満足すれば終わりなのです。

アマチュアはお客様を喜ばせるより、まず自分が楽しくなること、満足することを優先します。だから、自分が関心あるところにこだわります。


↓これはもっと端的にプロとアマを定義づけている例。

プロ              アマ
1. 人間的成長を求め続ける    1. 現状に甘える
2. 自信と誇り          2. ぐちっぽい
3. 常に明確な目標を指向     3. 目標が漠然としている
4. 他人の幸せに役立つ喜び    4. 自分が傷つく事は回避する
5. 可能性に挑戦し続ける     5. 経験に生きる
6. 思い信じ込むことができる   6. 不信が先にある
7. 自己訓練を習慣化       7. 気まぐれ
8. 時間を有効に習慣化      8. 時間の観念がない
9. 成功し続ける         9. 失敗を恐れる
10. 自己投資を続ける      10. 享楽的資金優先
11. 使命を持つ         11. 途中で投げ出す
12. 出来る方法を考える     12. できない言い訳が口に出る
13. 自分のシナリオを書く    13. 他人のシナリオが気になる


などという、いろんな人のいろんな意見を読んだ後、さらにじっくりと自分の心の中を覗きながら、英文をポツポツ打っていきました。あ~じれったい!

音楽が好きで、演奏することも好きな人なら、どなたでもどうぞ!と広く門を開けていながら、芸術性の高い音楽を追求する。
そこにいろんな矛盾や葛藤が生じるのだと思います。

普段の、月一で開催されている演奏ミーティングは、客席200名足らずのホールで行われています。
そこでは善意による寄付として5ドルの会費を入れる箱が用意されていますが、それはあくまでも自由意志なので、強制ではありません。
演奏途中で思いっきりコケる人、能力の範囲を超えた曲に挑戦して自滅する人、プロじゃないの?と疑ってしまうほどバリバリ弾く人などいろいろですが、
お客さんは皆それぞれに、親身になって聞いたり、時には呆れ返ったりしながら、演奏者のわたし達と共に2時間をそこで過ごします。

カーネギーの演奏会を、それらの演奏会の延長として考えるのか否か。

わたしのメールボックスに、英文がぎっしり詰まったメールがどんどん送られてきます。
ディレクターは6人。当たり前だけど、みんな英語人さんです。がんばります!





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Tyson Maoの正体

2010年02月14日 | ひとりごと
Tyson Mao solving Rubik's cube blindfolded on CNN


タイソンはルービックキューブ界において、世界ランキング26位、World Cube Associationを創設した3人のうちのひとりなのでした?!

今朝、ボケた頭で昨日の演奏会の話などをしていた時、ふと旦那がタイソンの名前をパソコンに打ち込んだら……ウィキペディアで紹介されておりました。

あとはもう出てくる出てくる、ユーチューブやフェイスブック、ファンクラブにニュースショー、トークショーにリアリティショーなどなど、
ヴァイオリンのことなんて全く紹介されていなくて、彼は数学の天才で、ルービックキューブの世界においてはとんでもなく有名な人間だと熱く語られています。
試しに日本語でもちょっと調べてみたら、英語に比べるとかなり少ないですがありました。
Tyson Maoの名前をユーチューブに入れると、いろんなショーで紹介された彼の映像がわんさか出てきます。

わたしはもう、そんなことはまったく知らなくて、オタクという一言で片付けていて、ただただ一緒に演奏したかったおばちゃんなのでした。
でもまあ、はじめっからわかってたとしても、やっぱり彼のヴァイオリンのことにしか興味が無かったでしょうから、おんなじことなんですけどね。
唖然としながら、いかにわたしがタイソンのことを知らんかったか、ということをメールに書いて彼に送ったら、「ハハハ!でも、それがボクには楽しかった」と言われてしまいました。有名人っぽい返事に再び唖然……なんてこった……。

そういやわたし、いろんなことに疎くて、数年前にも一度、とんでもなく有名なフットボールの花形選手の、自宅改装記念パーティでピアノを弾いていて、
向こうから丁寧に挨拶をしてもらったにもかかわらず、誰やねん、このデカい、前歯のちょっとマヌケでかわいらしい巨人は?……なんてなことを思いながら、
「うちのピアノ、気に入ってもらえたかな?」
「もうすごぉ~く!だってこれ、シュタインウェイの最高峰のピアノでしょ?ここに家具みたいにして置いとくのはもったいないなあ、ちょ~だい!なんちゃって」
などという、とんでもない会話を交わしていたのでした……やれやれ……。

旦那とわたしと同様、びっくりしてみたい方、時間がおありの方、ルービックキューブが好きだった方、どうぞお楽しみくださいませ。
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Happy Valentine's Day のハート型カンチョー

2010年02月14日 | アホな小話
なんのこっちゃ?

今日はヴァレンタインズデーだということで、いつも冗談で、わたしのお◯りのあ◯付近を目がけてカンチョーする旦那の指が、ハート型になっておりました。
それを見せて自慢する旦那と、ほぉ~、ヴァレンタインズヴァージョンか~と感心する妻……ほんま、どこまでもアホな夫婦です。

去年のこの日は土曜日で、朝からハウスハンティングに数件回り、ACMAのミーティングに行き、帰りに韓国通りのレストランに寄ってデートしていました。
ところが今年はもう、だれだれ~のよれよれ~。
わたしはまた新曲『I Got Rhythm』の練習を始めなければならなかったし(来週の土曜日にアルベルトが合わせに来るので)、
昨日の会場で知り合ったヴァイオリニストのエリオット君が、ぜひぜひ合わせをしようとガンガンメールを送ってきてくれて気が焦るしで、
なんだか全くちっともロマンティックな気分になれないまま、気がついたら夕方になってしまいました。

今、旦那は今夜の野菜スープの材料を買いに行っています。
こちらでは、ヴァレンタインズデーは男の方からなにがしかの物をプレゼントするという習慣でして、旦那はまず、「つまらないものですが」と言いながら、わたしの一番好きなアーモンドチョコレートをふたつプレゼントしてくれました。何の変哲もない普通の板チョコですが、アーモンドが絶品です!



そしてお花!やっぱお花はどんな時にも嬉しいですね~!



ま、おいしいスープを作ってくれるそうなので、わたしはまたまたのんびりと、ピアノの練習をさせてもらいます。

Happy Valentine's Day!
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つららあそび

2010年02月14日 | アホな小話
外のつららに気がついたK。
起きぬけの、半袖Tシャツのまま外に出て、つららの先っちょがどれほどチクチクするか試しております。大口あけてます。



「うほっ!いててっ!」などと言っております。アホです。それを写真に撮ってる母もアホです。

デカいつららは、持つだけで重く、先っちょだってピンピンに尖っていて、とても危なそうでした。(先程お腹に突き刺し過ぎて、先っちょが折れてしまいました)



落ちてしまった時のことを考えて、巨大なものだけポキポキ外してもらいました。



まだまだ冬真っただ中のここ、東海岸の日曜日でした。

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つらら

2010年02月13日 | 音楽とわたし


旦那と旦那母と3人で、それぞれ好みの朝食をとりながら、母が勉強したコースの内容などを聞いていた時、旦那がつららを見つけました。
裏庭への階段口に、こんなおっきなつららがいっぱいできていました。


今日のACMAの演奏ミーティングは、タイソンにとって最後の演奏です。
昨日のリハーサルの酷さが少し気にかかったけれど、とにかく今日はベストの演奏を、彼のためにもしたいと思っていました。
家に居る時からだんだんと緊張感が増してきたけれど、今日ばかりはこれに負けるわけにはいかないと、最後の部分練習に励みました。
旦那と旦那母は、そんなわたしの邪魔にならないようにと、ふたりで散歩に出かけたり、いつも行くお茶屋さんがチャイニーズニューイヤーの催しをしているとかで、それを見に行ったり、旦那のオフィスの見学に行ったり、はたまた台所の片付けをしてくれたり、とても気遣ってくれてありがたいやら申し訳ないやら。
母はわたし達が出るのと同時にペンシルバニアの家に戻り、旦那はわたしを乗せてマンハッタンに向かってくれました。

ホールのピアノを試し弾きしてみると、どうしてだかいつもより音量が増えていて、特に低音の響きがどうコントロールしてもうるさいのです。
こりゃ大変!とばかりに、蓋を全部閉めて極力左手を弱く弾いてみましたが、どうもうまくいきません。
客席に戻ると、入り口付近に居たジェーンが、「まうみ、ちょっと左手の音が大き過ぎるよ、いつものまうみらしくない」と忠告してくれて、ああ、これはやっぱりわたしだけが感じたことじゃなくて、結構深刻だと確信しました。えらいこっちゃ!
それで、上の階の空いているレッスン室を借りて、急きょ音のバランスを変える方法を模索してみました。出番は1部の4番目。時間がありません。
地下のホール会場に戻るとタイソンも来ていて、ピアノの事情を話しました。
それと昨日、わたしは彼に、数カ所の楽譜の変更をお願いしていました。
『極弱く』とか『優しい音色で』とか指示されてあっても、どうしてももっと音量が欲しい(わたしが勝手にそう感じた)部分があって、どう歌って欲しいか伝えたところ、彼もそれでいいと賛成してくれたので、わたし達専用の強弱に変えたのでした。
そこにもうひとつ、今日はピアノがかなり鳴り響くので、全体的にいつもより音量を上げて弾いて欲しい、とお願いしました。

舞台に出て、ピッチをピアノの音と合わせ、さあやろう!と目で合図し、まずはわたしが弾き始めました。
タイソンがしばらくして入ってきて、ああ、彼はすでにピアノの音を理解して、いつもとは違う音を出している!と感動しました。
ふたりの音がうまく溶け合い、絡み合い、今日は本当にいい演奏ができていると自分でも嬉しくなり、ピアノソロの丁度真ん中のとても繊細な部分に入った時、
「る~~~、る~~~」
なに?え?もしかしてタイソンのヴァイオリンになにか起こった?弦の調子が悪くなった?え?なに?なに?
わたしのソロなのだからヴァイオリンの音が聞こえてくるはずがありません。けれど、その一定の長さで聞こえてくる音は、調子ハズレのヴァイオリンの音に限りなくそっくりだったのです?!
わたしの脳みそはものすごい速さでいろんなことを分析し始めました。
タイソンの様子を視線の脇で捉え、彼が心配そうにわたしの方をチラッと見たのが見えました。
「る~~~、る~~~」
違う!彼のヴァイオリンじゃない!携帯?まさか?でもそれだったらどうしてさっさと消さないのか?
「る~~~、る~~~」
多分、10秒か20秒かそこらの、短い間のことだったのかもしれません。
でも、それまで素晴らしく弾けていたわたしの指が少し乱れました。完璧だった世界に亀裂が入りました。
「る~~~、る~~~」
わたしの我慢の限界はもうすぐそこにまできていて、今にも立ち上がり、客席の方に向かって怒鳴りたい気持ちを抑えるのに必死でした。
曲はどんどん進んでいきます。ソロの部分が終わりタイソンが入ってきたので、やり直しはやはり賢明な選択では無いと思い、そのまま続けました。
短い間に突然噴火した怒りを消して、次の音楽に集中しないと、せっかくの至福の時間が台無しになってしまいます。落ち着け!忘れろ!楽しもう!

タイソンは、旦那曰く、今まで聞いた彼の演奏の中で一番素晴らしかった、ある意味凄みがあった演奏ができたようです。
ひょうひょうタイソンにもやはり、これが最後だという思いがあったのだと思います。
演奏を終え、客席に戻っても、どうしようもなく腹立たしくて座っていられません。
会場の後ろに居たジェーンとミッチェルの所に行って、携帯電話事情を話していると、「あ、それ、ボク……」とミッチェル。
ぬぁ~んだとぉ~
音が出てびっくりしたのだけれど、どこにあるのかわからなくてオロオロしてるうちにどんどん時間が経って、結局コートの中にあったとわかったけれど遅過ぎた……んだそうな。一応ニコニコしながら指に少し力を入れて首を絞めさせてもらいました。ジェーンは横で複雑な表情……。

まあ、そんなこんなの、やっぱり普通には終わらない演奏でしたが、聞きに来てくれたスポウドや他の観客の方々からは、温かなお褒めの言葉をいただき、わたしが自分で思っているほどはダメージが無かったのだと思うことにしました。

帰りにメンバー20人ほどで近くのジャパニーズレストランに行き、懇親会&タイソンのお別れ会をしました。
一度は彼と一緒に演奏したいと、密かに願っていたのに、なんと今日が最後だったとは知らなかったピアニストさん達。
「西海岸なんかに戻らずに、なんとかこっちで仕事を見つけてよぉ~!」と、数人のピアニストから迫られまくりながら、すき焼きを頬張るタイソン。
「まうみは知ってたの?知ってたのに独り占めしてたの?」と、今度はこっちに矛先が向けられて、でへへ~と誤摩化しながら、うなぎ丼を食べるわたし。
あともう一曲予約してあるもんね~、なんて、さらに厚かましいことを考えていましたが、そんなこと言おうもんならもう、おっとろしい展開になること必至。
でも、もし、もし、もしものもしも、3月の演奏会に弾けるようなことになった時のために、4楽章の練習は続けようと思っています。
フランクの曲は好きな人が多いのか、演奏会が終わってから、2人のヴァイオリン奏者とフルート奏者に、いつか一緒にしようと誘われました。


「タイソンとまうみは、なにか深いところでつながってるのがわかった。ああいう音の溶け合い方は不思議で魅力がある」と旦那がしんみりと言ってくれました。
今日もらった中で、1番嬉しい言葉でした。

タイソンは明日、つららなんか一本もぶら下がってないカリフォルニアに帰ります。

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いろいろこころ

2010年02月12日 | ひとりごと
なんべん弾いてもちゃんと弾けません。
信じられへんとこでコケまくります。もうどうしようもありません。
心ここにあらず。かんにんタイソン!
もうこれで終わり。もうこれで終わり。もうこれで終わり。
最後の合わせやったのに、ほんまにトホホな演奏のままで別れました

練習途中で、サンサーンスの楽譜が外に出てたので、中を覗いてみると、音符の上に訳の分からん表示がいっぱい載ってたので、いろいろと教えてもらいました。
聞いてもしゃあないことばっかやけど、めちゃ楽しかった。
去年のカーネギーの演奏会の舞台裏で、勇気出しまくって「伴奏させてくれへん」と頼んでから5ヶ月半、たくさん学ばせてもらえました。ありがとう。
明日、ちゃんと気持ち良うお別れできるように、あとひと踏ん張り練習練習


旦那母が、3日間のマッサージセラピストの特別セミナーから戻ってきました。
フランスからやって来た、今一番注目を受けているセラピストのセミナーだったそうで、詰め込みで厳しかったけど、すごく良かったと満足気。
今夜はおかあさんのおごりで、近所のマレーシアレストランに出かけ、3種類のマレーシアの御国料理をいただいてきました。
旦那は羊肉のカレー、母はダックのバジル和え、わたしは海鮮揚げ豆腐。そしてデザートに黒米とココナッツが入ったものと、ピーナッツクリームを挟んで揚げた薄いパンケーキのようなものを頼み、もうお腹はパンパン!
3人でいろんな話をしながら、ワインも久しぶりに一本空け、ご機嫌で家に戻ってきました


息子Tが、仕事にありつけそうです!
わたし達家族がこちらに移住するきっかけを作ってくれた、旦那の大学時代の友人社長ダン。
彼はドイツ在留中にインターネット会社を立ち上げ、マンハッタンのど真ん中で成功を収めている人ですが、彼が中に立ってくれて、MTVのインターンとして学びながら働かさせていただくことになりました。
MTVは大手のミュージックチャンネルで、若者にはとても人気のある就職先です。マンハッタンのタイムズスクエアにオフィスがあります。
インターンでの働きぶり次第で、MTVの正社員として働くことができる可能性もあるので、あとはもうTの気持ちと行動を見ていただくしかありません。
でも、やっとちょっと一安心。会社もうちからのマンハッタン直行電車で通勤すると、玄関のドアから会社のドアまで40分足らず。助かります


今夜はバンクーバー冬季オリンピックの開会式です。こちらと西では3時間の時差があるので、寝る時間がまた遅くなってしまいそうです。
日本の選手さん達の活躍を楽しみにしています。こちらで居るとどうしてもアメリカチームを中心に放映するので、目にするのはなかなか難しいのですが……

今日は一日、悲しかったり寂しかったり楽しかったり嬉しかったりホッとしたり、いろいろと心が忙しい日でした
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お好み焼き

2010年02月12日 | 音楽とわたし
今日も晴れ!あっぱれ晴れです
道路脇の雪は、ちょっと穴掘りゃたちまちかまくらになりそうなぐらい盛り上がっていますが、歩道と車道はすっかり乾いて問題無し!

お昼から、タイソンと最後の合わせをしました。
3月に、もしかしてもしかしたらもう1回、フランクの曲を演奏できるかもしれないけれど、またまた新しい展開になったようで、かなり難しそうです。
彼は明後日に東海岸を発ち、サンフランシスコで数社のインタビューを受け、数カ所の州に居る友人達を訪ね回ることになっています。

今朝のタイソン、ちょっとおもしろいことをしてきました。
朝のワイドショーNBCの『Today Show』にちょいと出演してきたのです。
タイソンが前に働いていた会社が開発したオモチャで、ルービックキューブのエレクトリック版が今年の秋に新発売になるらしく、それの紹介をしに行ったそうな。
↓一応ここに載せておきます。彼が出てくるのは8分30秒から最後の、一旦ゲストの女の子が紹介されてから後のほんの数秒までです。

http://today.msnbc.msn.com/id/26184891/vp/35367341#35367341

あの子はどこに行くにも必ずルービックキューブを持ち歩くオタク君。そのわけがやっとわかりました。やれやれ……。
今朝のホストの女性は臨時の人(レギュラーが休暇中のため)で、態度が横柄でいや~な感じがしたそうです。わたしも観ていて同感。運が悪かったね。

テレビ用のメーキャップを必死になって落としたけど、まだなんか残ってるみたいで気持ち悪いと、キッチンでほっぺをゴシゴシするタイソン。
わたしはその横で、サクサクとキャベツをみじん切りしておりました。
どうやらこれが最後の合わせになりそうな気配が濃厚になったので、関西人の誇りをかけてうみゃ~お好み焼き(もちろん豚玉!)を作ろうと思ったのです。
なのになのに、乾燥海老も無く、間違えて全粒粉をドサッと入れてしまったわたし…………まあ、なんとかならぁ~な。
タイソンにとっては初めてのお好み焼き。興味津々で作り方を見に覗きにきます。
慌ててたからか、手から滑って落っこちた生卵の掃除をしてくれたり、具をかき回してくれたり、なかなかの気遣いができる若者タイソン、感心感心。
旦那も丁度いいタイミングで戻ってきて、タイソンが来るたんびに料理して……な空気が一瞬漂いましたが、3人で楽しく完食!おいしゅうございました。
お多福ソースにかつお節、また食べとなったらおいでやぁ~



 
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俺は男だ!

2010年02月11日 | 家族とわたし
昨日の雪は今朝未明にやっと降り止み、今日は真っ青な空がぱあっと広がっています。とてもまぶしいです。
昨日は幻想的ともいえる美しい銀世界をたっぷり楽しませてもらいましたが、今日はドカン!と現実の世界に戻されたわたし達。
いや、呑気に写真を撮ったりして楽しんでいたのはわたしだけで、旦那とKは昨日の時点から、雪かきでせっせと汗を流しておりました。すんません。

さて、雪が降り出す直前のこと、Kが出先から電話をかけてきました。
「あのさあ、スバルの後ろのタイヤ、あかんみたいやで。ヤバそうやから今から家に戻って車替えるわ」
いったい、こういう細かい問題がどんだけ続いたら気ぃ済むねん……と、旦那もわたしも途端に暗~い顔に。
ウィンカーのランプ、テールランプ、ワイパー、etc……。2台の車がまともな状態で走る日が続くことはないのか……。
Kが調べたところによると、タイヤにブスリと金属片が刺さっていて、それがあまりに見事に刺さっているためにパンクに至っていないとのこと。
……という状態のまま、雪嵐がやってきて、今朝に至っていたのでした。
……ということで、今朝から旦那は、凍てつく外気の中、車の周りの雪かきをし、せっせとスペアタイヤの交換をした後、仕事に出かけて行ったのでした。

「オレは男だぁ~!」と何回も英語で言いながら……きっと自分で自分のこと、感動していたんだと思います。さもありなん……。

お日様の光はすごい!枝の雪はさあっと溶けてしまいました。
111年ぶりの大雪だったそうで、学校は今日も休校です。昨日の除雪前の道路では、ソリ遊びに大喜びの子供達であふれていました。
今日は前庭が丘になっている家、あるいはそこかしこの町中の丘は、臨時スキー場と化しています。ここらへんの子はどの子も自分のソリを持っています。
通りには、雪かき用のショベルを肩に乗っけ、雪かきがまだのお家を訪問してバイトに励む男の子達のグループがゾロゾロ歩いています。

家の玄関ポーチ前の垣根の雪。だいぶ溶けました。



うちの前の通りの様子。



ご近所のでっかい雪だるま。2メートル半ぐらいあります。どうやって頭を乗っけたんやろ?右側の雪だるまさん、木の枝を持ってます。すてきです。



電柱がこんなに埋まってしまいました。砂場で遊んだ棒落としを思い出してフフッと笑ってしまいました。



うちの隣の庭の、巨大な植物(例によって例のごとく、名前を知りません)も、すっぽり雪の中に埋まってしまいました。



同じ庭にある白樺の木も、まるで生け花のように、雪の剣山に刺さっているような感じ。



ただ今マンハッタンで新しいマッサージの講習を受けている旦那母の車。明日、彼女がここに戻ってくるまでに溶けるかなあ……。



お隣のポール&ピンキー夫妻のお家のプール付近。不思議なことに、プールの上だけは積もりません。カバーの下のお水が地面より温かだからでしょうか?




さて、わたしももう、ひとやすみはそろそろ終わりにして、また日常に戻りましょうか。

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米国ゆ~きやこんこん事情

2010年02月10日 | 米国○○事情
今日は、こないだ外れた分も取り戻そうとしてるのか、はたまた父が、てんこ盛りの海老天を作って欲しくて、雲の上を走り回って降らせているのか、
↓そぉ~とぉ~の勢いで降り続いております。

重たいねんけどぉ~!と枝の文句が聞こえてきそう。



フェンスもしっかり雪化粧。



雪の日はとっても静かですが、雪の勢いが少しでも弱まると、あちらこちらからガリガリという音が聞こえてまいります。この方々です。



すっかり、車道だけはきれいになりました!



我々はこれから、脇によけられた雪の塊を、自分の家の前の歩道の部分だけ雪かきします。
でも……、お昼ご飯を食べたり本を読んだり、ピアノの練習をしたりしているうちに、またまた激しく降ってきました。
まだまだ雪かきなんてしても無駄みたいです。もうちょっとゆっくり、慌てない焦らない。ひとやすみひとやすみ。
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10回目の父の命日

2010年02月10日 | 家族とわたし
よく人は3回とか5回とか10回とかいう回数を迎えると、なんとな~く特別に考えてみたくなる癖があります。これはなんなんでしょうね。
今日はこちら時間での父の命日。10回目を迎えました。
わたしもなぜだかなんとな~く特別な気がしますが、なんのこっちゃない、去年の9回目の次の年ってだけで、別に特に別なこと(←ややこしい)ではありません。

このブログを書くようになってからは2回目、前回の記事(http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/d/20090210)に少しだけ書きましたが、父の命日には海老の天ぷら!これが欠かせません。
今日はまたまた本格的な雪。先週末の大雪予報は珍しく外れ、その気満々で待機していた関係者の皆さんをずっこけさせてしまいましたが、今回はマジですごいです!



こんなほっそい枝にまでしんしんと降り積もる雪。粉のような雪が空からいっぱい降りてきていて、今日一日続くそうです。

おかげさまで、なんていうわたしは呑気なものですが、今日一日、仕事もキャンセルするので、冷凍の海老をゆっくり解凍しながら料理ができます。

ピアノ部屋の父(一番奥の、タイの王様の格好をしていちびっている)は、いつもこんなふうにわたしを見守ってくれています。



窓の外の雪を見て、「よう降んのぉ~」と呆れているのかもしれません。
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