ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

もう二度と戻ることのない場所

2011年01月25日 | ひとりごと
昨日の睡眠はひどかった。
わたしゃ新生児かっ?!と自分にツッコミを入れたほどに、実に1時間ごとに目を覚ました。
雪が降りだす前の気圧の変化が、どうしてこんなにも災いするのか、自分でもよくわからないのだが、横で寝ている旦那もなぜか同じように寝苦しそうだった。

朝起きて台所に行くと、先に起きていた旦那が、「ブログのための写真撮っといた」と言って、撮った写真を見せてくれた。
窓の外は牡丹雪が、ヒラヒラとたくさん空から降りていた。
このおっきな雪の一ひらを撮りたくて頑張ったのだそうだ。
そりゃ無理でっせ。あんたもわたしも、カメラの扱いは、ただただシャッターを押す!これのみの作業しかできんのやから……。
でも、せっかくの気持ちを無にするわけにもいかないので、ここにちょっと載せておこう。


ほんまよう降る雪やわ。ちょっとは遠慮っちゅうもんないんかいな。

ちょっと、そこのあんた、ニャジラさん、あんたのそのお目々光線で雪溶かしてんか!



1時間おきに眠りながら夢を見た。たくさんの夢を見た。
そしてまた、あの夢を見た。

場所は、前の結婚で暮らしていた家のようなのだけど、実際その家は高台にあったのだけど、夢の中ではもっと、山のてっぺんのような所にその家は建っていた。
義妹の祝いの式に参列するために、皆が忙しく準備をしている、という設定だった。
なんの祝いなのか、なぜだかはっきりとしないのだが、彼女はとても上品な訪問着を着つけてもらっていて、それを近所の人達が見物に集まって来ていた。
舅がとても嬉しそうな顔をしていた。嬉しいだけではなく、晴れ晴れとしていた。
彼は、娘からもらったという、薄い反物で作られた着物のような物を着ていた。
クリーム色の地に、淡い黄色やオレンジ色のぼかしが入った、不思議な柄だった。
わたしはその満面の笑顔の舅に、こう言っていた。
「おとうさん、わたし、ここにこうやって戻ってきて、この日をお祝いすることができてよかったわ」

その時のわたしの心の中は、確かに嬉しい気持ちもあるものの、本当はウソをついていることがわかっていて、またこんなふうに、ニコニコしながらウソをついていくのだな……という、悲しさでいっぱいになっていた。


もう二度と戻ることはない……そう心に誓って出た土地。
そんな場所がわたしにはある。
そんな場所を背負って残りの一生を生きると決めた自分がいる。
決めたことを後悔していないし、そのことで傷つけた人達への申し訳なさと感謝を忘れてはいないけれど、

あそこに戻ってしまった自分の夢を見た後、いつもこう思う。
あと何回、わたしはこの夢を見るのだろう、と。
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根性リス

2011年01月24日 | お家狂想曲
玄関横に置いてけぼりになっていた、ハロウィーンの飾りのミニトウモロコシ。


すっかり餌が無くなって(というか、雪の下に埋もれたままで)困っているリスくん達の中の一匹が、とうとうのとうとう、コレを見つけました。
気功から戻り、家の階段を上っていると、前の方から「カリカリ」という小さな音が聞こえてきて、なんだ?と思いながら音のする方を見てみると、わたしを見て必死で石のフリをするリス君発見!
あまりの恐怖からか、はたまた食い意地からか、まったく動こうとしないリス君。
あ~あ、カメラがあったらなあ~、このスーパーショット、惜しいなあ~と思いながら、そおっと玄関ドアに近づいていくと、
とうとう我慢できなくなったのか、リス君、ささっと端っこに移動。けれども、それでも庭や木の方に飛ぼうとはせず、じぃ~っとわたしの動きを観察しています。
はいはい、わかったわかった、家の中に入ったるさかい、食べたいだけ食べや。

それから数分後、旦那が仕事に出かけるので、ドライブウェイに停めてあった車の配置換えをしに外に出ると、ありゃりゃ?
さっきのリス君があんなとこに?!


慌ててカメラを取りに行き、ちょっとズームしてみると。


もう夢中で、雪原に穴を堀り、ほっぺに貯めたコーンの粒を、埋めては辺りを見回し、また埋めては見回し、忙しいったらありません。


ようそんな寒いとこでいられんなあ~とつぶやいたまさにその時、あ~サブッと言わんばかりに、横の木に飛び乗って日光浴。
でも、少なくとも10分以上はやってましたよ。
よっぽど嬉しかったんだろうけどね……。

明日からまた雪です。
リス君、あんた、場所覚えときや。
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自己治癒について

2011年01月24日 | ひとりごと
またまた気功のクラスを受けてきた。

今日は人数が5人と少なく、それじゃ~とばかりに、エネルギーの入出の練習に焦点を当ててみましょう、ということになった。
苦手じゃ……。

丹田と命門に意識を集中させ、マリアムの真似をしながら、数種類の動きに合わせて、エネルギーを体の中に取り入れては外に出す、という作業(?)をする。
エネルギーを取り入れるのはどこからでもいいのだけど、基本的には手のひらの真ん中より少し指の付け根寄り、そして足の裏の土踏まずより少し指の付け根寄りのところがいいそうな……。
でも、本当のところは、体のどの部分からでもエネルギーは吸収できるし吐き出せる、のだそうで、そこのところがまだ、初心者のわたしにはよくわからない。
「今はまだわからなくてもいいよ。真似っこをして動いているうちにある日、あ、これか?と思える時が来るから」と、マリアムはいつも言ってくれるのだけど。

で、今日もその真似っこをしていたのですが、一通り終わった後、「イメージし易いように、音をつけてみましょう」とマリアムが言った。
「じゃあ、エネルギーを取り入れる時はこう言って。『ぇん~~~ぐっ』そして、出す時は『ぁ~~~』ね」

そして皆がその「へ~~~」と「は~~~」を言いながら動作を始めてから、わたしにとっての地獄が始まったのだった。
だって……マジで変なんやもん。ヘンって言う時。
何が変って、その屁、ちゃう、ヘを言う時、妙にアクセントをつけるし、その直後にンを~~~と伸ばす時は演歌歌手さんみたいに唸るし、最後にぐって付け加えるのもめちゃ変。
まさに変な動作しながら変な声で「変~~~っぐ」と言う、超真剣な大人達の図。これが笑わずにおられよかっ!
しかもわたしはマリアムの真正面、彼女とわたしを遮るものは何も無かったのであった。泣けた……マジで。
なので、この練習に関しては、まるで習得無し!
異様な顔(もう自分がどんなふうに苦しんでたか、想像もつきません)して小刻みに震えていたわたしを、マリアムはいったいなんと思ったのであろうか……。


それはさておき、今日の瞑想は、わたしにとってまさにタイムリーな課題だった。
自己治癒!
今学んでいるエネルギーについての想像を少し具体化し、それによって自分の体や心の中を、誰よりもよく感じ、よく見、よく考えられるようになるための練習。

まず、体のどこにも緊張が残らないよう、非常にリラックスした状態で座る。
そして、軽く目を閉じ、呼吸を無理の無い程度にゆったりとした速さに調整しながら、意識を丹田と命門の部分に集中させていく。
意識が丹田と命門にしっかりと定まったら、その丹田と命門の間に銀色の光をイメージする。
光がイメージできたら、今度はその光の玉が、丹田と命門の間をゆったりと、行ったり来たりするのをイメージする。
「その光から炎が発生します。その炎こそがあなたの作り出した、あなたの弱い部分、あるいは病んでいる部分を癒すエネルギーです。では、あなたのその治癒したい部分と、丹田と命門との間に、その炎が通れるぐらいのトンネルを作ってください。トンネルができたら、丹田と命門の間で漂っている炎を、あなたが問題だと思っている場所に向かって動かしてみましょう」

今回はもちろん、左手の小指、首の後ろの付け根の痛みを軽くしたいと願いながら、炎やトンネルをイメージしてみたのだが、さてさて、うまくいったのだろうか?自分ではあまりよくわからない。


クラスが終わってから、気功は特に、体中の関節に効くとマリアムが言っていたので、小指の問題を相談してみた。
マリアムは元ピアノ教師なので、わたしの問題をよく理解してくれると思った。
旦那は最近、小指の両側にある経絡(けいらく・エネルギーの流れる道筋)のうち、特にわたしが痛みを感じている内側の経絡が、心と強くつながっているので、「まうみはピアノの弾き過ぎだと信じているけれど、もしかしたらこれは、小さい頃から度重なった辛い経験によるものでもあるかもしれない」と言い出した。
なので、「お灸で局部を治療するのはいいけれど、もっと全体的に、総合的に、あらゆる角度からつながっていると思われるものを解決していかないと治らない」とも。
それをマリアムにも伝えると、彼女もやはり、「その部分にこだわるあまり、本当に癒されなければならないことが忘れられていることが多い」と言った。

命に関わるような、もしくは、我慢できる範囲を超えた痛みがあるような場合を除いて、鍼灸や気功の治癒に対する姿勢は、患部ではなく、その人全体の生い立ちや性格、生き癖などをじっくりと見て、全身からだんだんと患部に向かって焦点を合わせていく。
ここ数日は、ピアノを弾いてはお灸、また弾いてはお灸をして、なんとか痛みを堪えているのだけど、少し方法を変えてみた方がいいのかもしれない。
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バッハdeカオス

2011年01月23日 | 音楽とわたし
合唱と四人のソリスト、そして地元の管弦楽団による、バッハのみのコンサートがありました。
会場は、うちから車で30分弱の所にあるすてきな教会でした。
久しぶりに、ナビに頼らずに地図を頼りにして行くと、瞬時に自分で判断したり位置や方向を見極めたりする力が減っていることがわかりました。
とりあえず、なんとか無事に着き、このコンサートを教えてくれたヴァイオリン奏者のマイケル(今わたしは彼の歌の伴奏をしていますが、彼は実はヴァイオリン弾きなのでした)の姿を探すと……いたいた、写真ではわからないでしょうけれど、コンサートマスターのすぐ後ろに座っていました。


ステンドグラスが美しい、新しい教会でした。


屋根も木の香りが漂ってきそうなほど。


コンサートそのものがバッハ特集であり、前半はクリスマス・オラトリオのみだったので、演奏者の方々は大変だったと思うのだけど、
それにしてもですね……各パートがですね、マイケルから事前に聞いていた通り、指揮者を思いっきり無視していて、というか、勘違いとかもあって、八分音符がずれるずれる!
微妙にズレ始め、それが大胆になり、しまいにゃあっちこっちからズレまくったタイミングで音が聞こえてくるものだから、どこに焦点を合わせて聞いたらいいのか……。
はじめはなんとか自分の頭の中で整理しながら聞いていたのですが、だんだん疲れてきてしまい、もうなんでもええわ、好きなように演奏しなはれ、とサジ投げモード。
別の意味で、なかなかに興味深い、スリリングな演奏でした。
もしわたしが指揮棒持って振ってたりしたら、その指揮棒、とっくの昔に誰かのおでこに突き刺さってます、はい。

後半はかなり落ち着いた、ダークな色調の曲が続き、なぜかいきなり素晴らしい音色を奏で出すオーボエとトランペットにうっとり。
いったい何者なんでしょうか、この室内楽団は……。また、違う演目で聞きたいものだ。などと思わせる、怪しい演奏会なのでした。
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ワイアナゴダ!

2011年01月23日 | アホな小話
一市民の一ブログの一コメント欄ではあるのですが、わたしらだけの可笑しみに留めとくのはあまりにももったいない気がして、主人のShigaちゃんに無断で載せさせてもらいます。すんませんShigaちゃん!


以下はある日のShigaちゃんのブログ『工房日和』に掲載された記事。タイトルは『オレのやる気』です。

「I want to go to Peru to see Machu Picchu. 」

夕食の支度中、次男くんが
「聞いて!!」
と、英語を披露した。

おお!
すごいやん!
よう、こんな長いのん、言えたな!

「I want to go to Australia to see koala!!」

調子に乗って、アレンジ編も披露してきた。
食べたいバージョンもやってみ~。
「食べる」は「eat」やで~。

「I want to go to Nagano to eat the sourcekatsudon♪♪」

小学校でたま~に英語の授業があるらしい。
オープンスクールのとき、たまたま英語の授業を観ることができましたが
お遊びっぽく 楽しそうにやっていました。
で、あんな感じで教えてもらった 覚えたてのこのパターンを得意げに聞かせに来たわけかい。

英語を習いに行っている子が多い中、
初めて触れる中学英語、最初は苦労するやろな~との危惧が消えたわけではありませんが
こんな感じで 小学校でとりいれてもらえることは ありがたいです。

「うわ~、オレ、やる気でてきたかも!!」

うんうん
今後も毛嫌いせんと がんばりなはれ。

このあと、次男くん、素晴らしい講釈をたれてくれました。

「おかあさん、子どもが興味を持って、やる気が出た時って、すごい伸びるねんで。
 だから親は、子どものやる気を見極めるのは 大切なことやで。」


・・・はい。
肝に銘じます。。。


↑の記事に感動したわたし。早速コメント欄に行くと、かわちゃんとchi-koちゃんがすでに感嘆の気持ちを熱く語っていました。
Shigaちゃんちにはふたりの息子さん達がいて、それぞれええ味出してはります。
それはひとえに、おかあさんであるShigaちゃんの影響が大きく、かわちゃんもchi-koちゃんもわたしも、この家族の大ファンなのであります。
そして……、


あっ!ふたりに先越されてしもた!しゃあない!ファンクラブ会員NO.3で我慢しとこ。
I want to go to Osaka to hug and kiss you! とお伝えください。

で、ちなみに、ここで米語の練習も付け加えとこっと。
I want to go to っていう時、ここ米国では、アイワナゴダって発音します。なんじゃそれ?と思うやろけど、そこをぐっと堪えて練習しておいてください。絶対に役立ちます!神さんに誓て約束します!あ、でも、英国でそんなん言うたら頭はたかれるで。あくまでも米国だけね♪

 
まうみ先生!ありがとうございます!
ファンが増えてヤツも子ども冥利につきます!
んで、カッコイイ!アイワナゴ!
決して「ワイアナゴ」って間違えたらダメね。
「わたしは穴子です」になっちゃうもんね!
半日過ぎたら覚えたフレーズも忘れてそうやけど、アイワナゴってカッコイイから、嬉しがって忘れへんかもね。
ありがとう!本場仕込みやで!ってもったいつけて教えたろ♪
同じ英語でも、使うお国によって発音かわるのね~。おもしろい。


 
ワイアナゴって……すご過ぎや……もうわたし、アイワナゴ、言えんようになってしまいそうや……ワイアナゴしか頭に浮かばへん……どないしてくれるんShigaちゃん。これってここで暮らしてるわたしにとっては死活問題やで!
しかも、しかも、ワイアナゴ言うたら即、めちゃ美味そうな穴子寿司がビビッドに目に浮かび上がってくるし……くるしぃ~@@

あ、ほんで、次男君に言う時は、アイワナゴで止めたらあかんで。アイワナゴダまでが大事やしね。ダがtoやから、これ抜けたらわややで!そやし、ワイ穴子だね。めちゃ断定的なきっぱりとした穴子ね。


まうみ先生!わたくし、『ダ』を見逃しておりました!
ワイアナゴダ!
こんな断定的な穴子宣言だったとは!!
あかん。。今度はわたしが きっぱり穴子にウケまくっています。。
もう、回転寿司で穴子が向こうからやってきたら、「ワイアナゴダ」の幻聴で苦しみそうやわー。

そうそう。「toはどこ?」って思ったの。
ダがtoだったのね。ありがとうございます♪
カッコよく言える練習させてみます♪

まうみ先生は、「アイワナゴダ」のリハビリ、頑張ってくださいねー。



ということで、タイトルの意味、やっとわかっていただけたかと思います。
彼女のジョークのセンスはいつも、わたしの心をギュッと掴むのであります。
ほんま、どないしょ?ワイアナゴダが口から出てきてしもたら……。
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ティーンな寒さ?

2011年01月22日 | ひとりごと
マジで寒いです。


フィルムを貼った窓から写真を撮ると、こんなふうにぼやけてしまいました。
このリスちゃん、木に積もった雪を掴み取っては丸め、モグモグと食べていました。
「寒いのに元気そうやなあ」と感心して見ていると、旦那がリスの心拍数について教えてくれました。
「リスの普段の心拍数は160ぐらい。危険な状況に切迫すると一気に400を超える。冬眠している時はと……え?3~15回?」
えぇ~!?3回ってそんな……ほとんど死んでるんちゃいますん……

家の中はありがたいことに、セントラルヒーティングのおかげでそれなりに暖か(もちろん普段より服を余分に着ています)ですが、ほんの数分でも外を歩いていると、無意識に歯を食いしばってしまいます。
これはなかなかの、強烈な冬になりました。
今夜は零下12℃に、明日は零下17℃になるそうです。

さて、アメリカは物事の単位を、意固地に、バカ丸出しに、多分企業や政治も絡んでいるのでしょうけど、けったいで不可解で覚えにくい方法で表します。
そのひとつが温度表示。
多分ここだけでしょ?ファーレンハイトで温度を表示してるのは。
32℉が0℃。100℉が38℃弱。
そらね、もう11年も居たら慣れてはきましたよ。32っていう数字見たら、げっ!サブッ!て反射的に思えるようにもなりました。
体温計に100って表示されてもフフンと落ち着いていられるしね。

ってなことで、今年の冬の寒さは厳しくて、32℉(0℃)を下回る日がずっと続いています。
で、ここ最近大人がよく口にするのが、「とうとうティーンだよ」という言葉です。
ティーン。そうです、ティーンエイジャーのティーン。十代です。

毎年ティーンの日はありましたが、あってもほんの数日で、今年のように毎日のように続くことはありませんでした。
今年は本当に厳しい冬です。


今日はソプラノのポーレットと三曲合わせの練習をしました。
彼女の曲はそれぞれ雰囲気が違っていて、バロック時代のもの、オペラのアリア、ミュージカルからの抜粋と、気分をパッパッと変えなければなりません。
すべてラブソングです。次のコンサートはヴァレンタインデーの二日前なので、それにふさわしい曲を歌いたかったそうです。ロマンチストやなあ……。
テナーのマイケルの曲以外はまだちゃんと弾けていない物ばかりで、毎日焦りまくりながら練習しています。
今日は、何回弾いても弾いても弾けないので、カッと腹が立ってピアノの鍵盤を手のひらでバーンと叩いてしまいました。
いつかきっと弾ける時が来るのはわかっているのだけれど、堪えるのはなかなか大変です。いい年しててもね。


日が落ちるまで練習をして、今夜のお楽しみ、友人夫婦アラン&メリアンと一緒に、ペルー料理のお店に食事に行きました。
アランは旦那とわたしのカイロプラクター。特に旦那がよくお世話になっています。
アランとメリアンは旦那の鍼治療を受けに来ていて、日本の食べ物や文化が大好き。
特にメリアンは独身の頃、マンハッタンにある日本協会によく出向き、日本の舞踏やお茶、映画などをたくさん見たり経験したりしたそうです。
ただ、30才の誕生日に、記念だからと、『山海塾』の舞台を観に行って、あまりの斬新さに恐れを為して、途中で出てったのだとか。
あの舞踏団は日本人のわたしでさえ、ちょっと気後れしてしまうほどのみょ~な迫力があります。そりゃ恐かっただろうて……ファンの方には悪いけど……。

夕食の後のお茶をうちですることにして、旦那が自分のお茶コレクションを見せると盛り上がることったら。
食べること、違う文化を覗くことが大好きなふたり。これから4人で行く機会が増えそうです。
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交通裁判所→冬の旅→Black Swan

2011年01月21日 | ひとりごと
ニューヨーク市内を運転中、大幅な速度違反で捕まった恭平。
罰金1000ドルとポイント4点加算(日本は減点だったっけ?)で、えらいことになる。
そこで、交通裁判に臨むことにした。
裁判を受けると、罰金を減額してもらえたり、もしそこに違反チケットを切った警察官が居合わせていなかったら無かったことにしてもらえたりするので、もし時間の余裕があるなら絶対に行く価値はある。恭平の場合はポイントの減点も大切だったし。
ずっと前から緊張気味(そりゃそうだ、初めてだもの)だった彼、朝も早よからシャワーに入り、スーツ?に身を包んで出頭した、らしい(旦那談)。

裁判に出頭するにあたり、弁護士を雇うかどうかを迷っていたが、わたしが出頭した隣町の裁判所とは違い、安くで引き受けてくれる公選弁護士が居ないようで、もし頼むとなると500ドル払わないといけないのだそうで、それだと罰金を減額できても意味無いやん、ということで、自分ひとりで頑張ることにした恭平。
いろいろと本を読んだり、経験談を聞いたりして、それなりに準備していったみたい。
で、受付の順番待ちで並んでいたら、数人の人から「弁護士さんですか?」と尋ねられたらしい。笑える。

で、結果は、罰金1000ドルを200ドルに、ポイント加算はゼロ、ということだったらしい。
最近オンラインゲームトーナメントなどというのを始めて、そこでせっせと稼ぎ出したお金を、コツコツ貯めていたのはこの罰金の支払いのためだったのね?


裁判所から戻った恭平が部屋でスウスウと寝息を立てていた時、わたしはマイケルと、シューベルトの『冬の旅』の歌合わせをしていた。


彼はこの曲の中から、はじめの2曲を歌う。
この曲はもともとバリトンのために書かれた曲なのだけど、マイケルはテナーなので、ピアノの伴奏譜も調がちょっと高め。
彼から曲の言葉の意味を切々と説明してもらった。
お金持ちの男に鞍替えした女性に家を追い出された、という場面から始まるこの歌は、そりゃまあ当然のごとく全体的にみてもかなり暗い。
出て行く時だって、冬の冷え冷えとした寒い夜に、足音を忍ばせて、女性を起こさないようにそぉっとそぉっと身支度をし、出て行くのだけれど、そんな自分の様子を歌う男の心の中は、皮肉と自嘲と怒りが渦巻いている。
学生の時にこの歌の伴奏をしていて、歌詞の内容を知った時、単純にこの男が可哀想に思ったものだが、この年になると、そりゃあんたの方にも鞍替えされるだけの理由があったんだろうよ、なんてったってあんた、男だもんね、などと、乾いた同情がわく。
生きるってのはやっぱ楽しい。


マイケルと入れ替わりにやってきた今日からの新しい生徒。もうすぐ6才になる可愛いブラジル人の女の子。
めちゃくちゃ緊張しているので、まずはそれをほぐすことから。35年の経験がものを言う。
金曜日の生徒達は皆小さい。一番大切な時だし、それでいて楽しい気持ちを消さないようにしないといけないし、だからなかなかに難しい。


仕事が終わってすぐに、簡単に夕飯を食べ、『Black Swan』を観に行った。


いいよいいよ、と誰もが言っていて、ああいう種類の映画はやっぱり映画館の方がいい気がして、ものすごく冷え込んだ夜だったけれど出かけることにした。
映画の話はしない。どのエピソードを話してもネタバレしてしまいそうだから。
でも、観ている間中、なにやら異様な緊張感が続いた映画だった。みんなが言っていた、いろんな要素がうまくミックスされた映画っていうのがよくわかった。
ただ……あ、やっぱり言えないけれど、観た後で、頭がコクッと横に傾げると思う。何回も。絶対に。フィジカルな意味ではなく心理的に。
観終わったら、そのことについて、わたしと熱く語り合いましょう!


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米国雪降り過ぎちゃうん?事情

2011年01月21日 | 米国○○事情
また降った。15㎝ほど。もう飽きた。
「ここは北海道か?」っちゅう愚痴も言い飽きた。
このこらも、ずっと足湯ならぬ足雪に浸かってて、めちゃくちゃ冷えてるんやろなあ……頭寒足熱やのに……。


わかってまっせ。もう雪ばっかり見とうないって思てはるん。
けど、まあ、ここはひとつ、心をちょびっと広くして、さあ、分かち合おうではないかっ!友よ!



昨日はまた、かなん夢三連ちゃんの一夜やった。
いずれも、もうすぐ殺されるやろう……という予感に満ちあふれてた。
ひとつめは、小さい部屋に家族四人、膝を突き合わせて座ってるのやけど、すぐ隣の部屋に、人間なんか怪物なんかわからんかなりヤバいもんが居て、そいつがわたしらを殺そうとしてるのを知っているっちゅう設定。
それで、普段はえらそうなこと言うてるけど、ほんまはめちゃくちゃヘタレのわたしは、あっさりと降参してて、
「あんな、多分、この四人の中でわたしが一番先にやられると思うねん。そやし、どうしても今、これを言うときたいねん。ありがとう。ほんまに幸せやった。ビルと暮らしたことも、拓人と恭平のおかあさんになれたことも。こんなええことが自分の人生に起こるやなんて思てもみやんかった。ありがとうな。できたら最後まであきらめんと生き残ってや。ほんで、わたしのこと思い出す時、今の嬉しがってるわたしを思い出してや」
そう言うてるわたしの手を、左横で座ってる拓人の手が握りしめてくれて、その力の強さがまた悲しくて、さらに、彼は普段、こういう表現の仕方を滅多にしないタイプの子なので、ああ、ほんまにこれでお別れや、と胸がキュウッと締めつけられたとこで目が覚めた。
自分の夢ながら、なんという渋い演出なんやろうと、我ながらに感心する。

あとのふたつも似たり寄ったり。

雪が降り過ぎるとろくなことない……。明後日の日曜日は、最低気温が零下17℃になるらしい……。


こちらにも、雪でふてくされてるお方が一匹。
 

にゃんや?(ニヒルな拗ね顔。右耳の欠けてるのが彼女の勲章)
 

もう勝手に遊んどいてんか。
 

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間違うたらあカンポウ!

2011年01月20日 | アホな小話
昨日の今日に、こんなこと言うのは、鍼灸師の妻としてまことに恥ずかしいのですが、
わたし、あかん漢方飲んでしもてましたっ!

ほんで、そのせいでホットフラッシュ続発させてました!多分……。

そのあかんかった漢方とは、『三種のきのこ』という名前の漢方です。
その三種のきのことは、霊芝&椎茸&Cordyceps(日本名わかりません)。

どういうことでこの三種のきのこが、更年期のホットフラッシュという症状を頻繁に起こさせるのか、旦那にまた、詳しく話を聞こうと思っております。
今日は旦那、一日中頭が痛いらしく、いつもだったらこういう講義は、こっちが頼まなくてもホイホイしてくれるのですが、今日は「こんな頭の痛い時に……」と、思いっきり断られてしまいました。当たり前か……。


実は、昨日の記事を旦那が読んで、ホットフラッシュで汗をかきまくっているのがバレてしまいまして、わたしのところに来るや否や、質問攻め!

「いつから始まってるん?」
「えっと、今週に入ってから」
「今週に入ってからなんか変わったことは?」
「別に」
「新しく飲み出した漢方とかは?」
「えっと……あ、あるある、『三種のきのこのやつ』。ビルがこれええでって言うてたやん」
「ああいうのは、誰にでもいいってことはない」
「けど、前に飲んだ時は別に問題無かったやん」
「更年期の女性の体は、変化の激しい状態やから」

ということで、多分この、『三種のきのこ』漢方が悪さをしたんじゃないか、という結論に達しました。
それで、今日から飲むのをやめまして、するとあらあら不思議、昨日までのジワジワ汗が全く無くなりました。

お騒がせしてすんませんでした


明日また雪です。積もっては降り、また積もっては降り、今年は雪が溶ける暇がありません。
雪が降る前の気圧の低下は、雨のそれとはまた違うのか、旦那もわたしも、頭が痛くなることが多いです。
人の体ってほんと、いろんなことに影響されるんだなあと、自分のことをよく観察するようになってから気がつきました。

自分を無視していた時代は、夜中にコーヒーを飲もうが、徹夜しようが、すでにヘロヘロなのにまだその上に無理を重ねようが、便秘が3日以上続いていようが、そういうことが自分の体をどんなに痛めつけているのかすらもわかりませんでした。
そして、ストレスで心もカチンコチンに固くして、体はボロボロなのに、気持ちだけ変に元気?みたいな、本当に異常な状態を続けていました。

なので、ほんの三錠、いつもと違う漢方を飲み込んだ、というだけで、あらら?と気がつくことができるようになったのはいいことだと思います。なんちゃって。
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ホットフラッシュ

2011年01月19日 | ひとりごと
この言葉、なんとなくカッチョいい。
この単語を聞くたびに、なんでかこの映画を思い出してしまう。


ばっしゃ~んっ


ふふふ、更年期の症状(のぼせ・発汗)なのにね。

今週はどうも、このホットフラッシュ週間のようだ。
いきなりジワリジワリと汗をかく。
汗をかいたら着替えましょう、と教えられてきたわたしには、とても困る症状だ。
シャワーの後に、ジワリどころかベトベトに汗をかくことも多々あり。
使たお湯と石けん、もったいな過ぎ!
毛穴ひとつひとつを前に立たせて、説教のひとつもしたいぐらいである。

自分が寒いのか暑いのか、さっぱりわからん不思議な毎日。
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