牡馬編の2頭目は、レフィナーダ'17です。
レフィナーダに関しては、私がこれまですでに3頭の産駒に出資をしている実績でお分かりの通り、個人的に繁殖としてすごく大きな期待をしてきました。(ある意味ミスペン以上に…)
でも、これまでの産駒には脚元や体質に弱さがあって、(エンパイアブルーを含めて)産駒が期待通りの大成功をしているとは言いにく、その意味でも、17年産には大きな興味を持ちつつの見学になりました。
こちらがレフィナーダ'17、とても馬格があり、バランスも非常に取れています。
ただし、よく見ると後肢を割って立っているあたり、まだ、少しひ弱い感じが残っています。
目つき、顔つき、毛ヅヤなどを見ると、全体的に体調が今ひとつだったのかもしれません。
この馬を見た印象を素直に書きますが、馬格、フレームが立派で大きいのに、どこか弱々しいと言いますか、何となく体調が悪そうで、立ち姿も動きも少し危なっかしく見えたんです。
その辺りの理由はあとで木村さんが説明をしてくれたのですが、それを差し引いても、とにかくムード、雰囲気がかなり上級馬っぽい割りに、どうにも身体に芯が入っていない印象は拭えませんでした。
まあ、これは6月に見たことも関係していて、(例年のように)もしも秋口の展示会で初めて見ていたら、もう少ししっかりとした身体つきになっていて、違った印象を持てたのでは… とも思います。
では、木村さんのコメントです。
「この馬は、具体的に悪いところはないのですが、レフィナーダの仔らしくまだトモが甘いし、少し弱いところがありそうなので、実は今、昼夜放牧を休ませているんです。ほかの馬と同じペースで放牧すると疲れがどこかに出てしまいそうで、そうなるとまた時間が掛かりますから。休ませて放牧してを繰り返しながら、しっかりしてくるのを待つイメージです。レフィナーダの仔は本当にみんなそうで、腰に疲れが溜まると言いますか、早めに何かをやって良かった記憶はないですから。今もこうやって立っていますが、キチンとした姿勢が長く続かずにダラッと休んじゃうんですよねぇ」
ただ、馬本来の素質は高く評価をしておられ、こうも仰っていました。
「馬格があってバランスが良くて、本当にイイ形に出てくれました。初めての事をさせるとこの馬が一番というほど賢いですし、雰囲気がスゴクある仔なので、むしろ馴致などもゆっくりやったらイイんじゃないかと思っています。エンパイアブルーも、藤原先生がとにかくゆっくりやるという事で、最初はただただ歩かせるみたいな事を、かなり時間をかけてやっていましたから。一概には言えませんが、素質がとても高そうなだけに、この馬にもそういうやり方で時間をかけて筋肉をつけていく、そうしながら大化けを待つ感じでしょうか」
「カジノドライヴの仔は1歳で完成されているような、見栄えの良い仔が多いのですが、実は中身が出来上がっていないケースもありがちです。セールで高値で取引されても、そこから時間が掛かっているとか、そういう話が聞こえてきたりします。時間のかかる父と母で結構な近親交配ですから、その辺もあるのかなぁ。。今は少し寂しく見えると思いますが、体重が増えて負担にならないように、あえて飼葉を少なくしています。これだけの馬体なので、もっと肉をつければいくらでも良く見えるようにできますが、この馬にはそういうことをしない方がイイと思っています」
と言うことで、この馬は、正直時間がかかりそう、いや、時間をかけた方がいいタイプでしょうね。
ダンカーク産駒のお兄さん、ナグラーダが順調に調整されていて、もしかしたら2歳秋にデビューか?とも言われていますが、個人的にはあまりデビューを焦らずに、来年になってからでもOKだと思っています。 エンパイアブルーがそうだったように、レフィナーダ仔は、それぐらい念入りに時間をかけた方がイイですから。
本馬は当然のように本格的な成長前の段階ですが、エンパイアブルーを見た時に感じたオーラに近いものを持っていますので、完成期を迎える頃には素晴らしく見栄えが良くなっていくでしょうし、是非ともそういう姿を見てみたいと思います。
そうですねぇ、木村さんも仰っていましたが、馴致などのステップも他馬と同じにするのではなく、この馬だけは秋が深まる頃にゆっくり始めるなど、何らかの特別メニューがあるとイイかもですね。
実際にそうなるかどうかは、私が決めることではないですが、万が一、他馬と同じスケジュール感で進めようとしているとしたら、個人的な出資観点では、むしろマイナスポイントと捉えるかもしれません。(多分そうはならない気がしますが…)
センス、才能がありそうで、馬格も充分過ぎるほどの本馬だけに、身体に芯が入ってから始動をしてもらいたい。 変に急いで元も子もなくすようなことは避けて欲しいと思います。
何だか募集直前に微妙なことを書いてしまいましたが、これはあくまでも私個人の感想です。 なので、時間が掛かると思ったけれど、実際には早い時期からバンバン走るかもしれません。(多分、それはないと思いますけど…)
もしもそうなら本当に嬉しい誤算なのですが、正直、私には現時点で即出資するのは怖いタイプだと思っています。
私の場合、本馬はもとよりレフィナーダの仔は常に出資候補として扱うのですが、それだけに、まずは秋口までは成長を見守らせて頂き、その時の馬体、雰囲気で改めて検討しても遅くないと思います。
何と言っても世界的な良血馬どうしの配合で生まれた本馬ですから、一発ハマればとてつもないホームランをかっ飛ばすかもしれませんし、そうなることを期待して待ちたいと思います(^^)
■レフィナーダ'17
牡1歳 栗毛 2017.04.08生 新ひだか産
父:カジノドライヴ 母:レフィナーダ (母の父:サンデーサイレンス)
美浦・尾関知人厩舎(予定)
販売総額 1,800万円 / 総口数 2000口
■POINT!:
ワールドワイドに活躍した父を連想させる雄大な馬格の持ち主。まだ随所に幼さを覗かせるものの、臀部の大きさやトモの厚みなどポテンシャルは高く、無限の可能性を感じさせる。性格は落ち着きがあって素直。同牝系クロスとなる超良血馬同士の配合も良きアクセントとなりそうで、本格化までのプロセスも含めて楽しみたい一頭だ。
■最新近況:
北海道・新ひだか町の木村秀則牧場在厩。悪天候時以外は、終日、昼夜放牧により管理されています。体高156cm、胸囲166cm、管囲19.5cm(6/15測定)
◇木村さんのコメント
「後駆のボリューム感が目立ち、父と同じく、とても雄大な馬格の持ち主。カジノドライヴ産駒は1歳時から良く見せますよね。今はまだ首や脚が長く見えるなど幼さが残る印象ですが、この馬格やフレームに中身が伴ってくれば、必ずや将来につながってくると思いますし、秘めているモノは大きいような気がしています。性格は素直で落ち着きがあるタイプ。ハミをつけても全く気にせず、難なく曳いて歩かせることが可能です」
■募集時写真:
*出資はあくまでも自己責任でお願い致します(^_-)-☆
*文中の引用コメントは私の記憶に基づいて書いています。誤り、ニュアンスの違いなどは全て私の責任ですm(_ _)m
*広尾TC募集馬ページ → https://www.hirootc.jp/sellhorses/
*広尾TCのご厚意により、クラブ公式HP等からの情報転載の許可を頂いています。
レフィナーダに関しては、私がこれまですでに3頭の産駒に出資をしている実績でお分かりの通り、個人的に繁殖としてすごく大きな期待をしてきました。(ある意味ミスペン以上に…)
でも、これまでの産駒には脚元や体質に弱さがあって、(エンパイアブルーを含めて)産駒が期待通りの大成功をしているとは言いにく、その意味でも、17年産には大きな興味を持ちつつの見学になりました。
こちらがレフィナーダ'17、とても馬格があり、バランスも非常に取れています。
ただし、よく見ると後肢を割って立っているあたり、まだ、少しひ弱い感じが残っています。
目つき、顔つき、毛ヅヤなどを見ると、全体的に体調が今ひとつだったのかもしれません。
この馬を見た印象を素直に書きますが、馬格、フレームが立派で大きいのに、どこか弱々しいと言いますか、何となく体調が悪そうで、立ち姿も動きも少し危なっかしく見えたんです。
その辺りの理由はあとで木村さんが説明をしてくれたのですが、それを差し引いても、とにかくムード、雰囲気がかなり上級馬っぽい割りに、どうにも身体に芯が入っていない印象は拭えませんでした。
まあ、これは6月に見たことも関係していて、(例年のように)もしも秋口の展示会で初めて見ていたら、もう少ししっかりとした身体つきになっていて、違った印象を持てたのでは… とも思います。
では、木村さんのコメントです。
「この馬は、具体的に悪いところはないのですが、レフィナーダの仔らしくまだトモが甘いし、少し弱いところがありそうなので、実は今、昼夜放牧を休ませているんです。ほかの馬と同じペースで放牧すると疲れがどこかに出てしまいそうで、そうなるとまた時間が掛かりますから。休ませて放牧してを繰り返しながら、しっかりしてくるのを待つイメージです。レフィナーダの仔は本当にみんなそうで、腰に疲れが溜まると言いますか、早めに何かをやって良かった記憶はないですから。今もこうやって立っていますが、キチンとした姿勢が長く続かずにダラッと休んじゃうんですよねぇ」
ただ、馬本来の素質は高く評価をしておられ、こうも仰っていました。
「馬格があってバランスが良くて、本当にイイ形に出てくれました。初めての事をさせるとこの馬が一番というほど賢いですし、雰囲気がスゴクある仔なので、むしろ馴致などもゆっくりやったらイイんじゃないかと思っています。エンパイアブルーも、藤原先生がとにかくゆっくりやるという事で、最初はただただ歩かせるみたいな事を、かなり時間をかけてやっていましたから。一概には言えませんが、素質がとても高そうなだけに、この馬にもそういうやり方で時間をかけて筋肉をつけていく、そうしながら大化けを待つ感じでしょうか」
「カジノドライヴの仔は1歳で完成されているような、見栄えの良い仔が多いのですが、実は中身が出来上がっていないケースもありがちです。セールで高値で取引されても、そこから時間が掛かっているとか、そういう話が聞こえてきたりします。時間のかかる父と母で結構な近親交配ですから、その辺もあるのかなぁ。。今は少し寂しく見えると思いますが、体重が増えて負担にならないように、あえて飼葉を少なくしています。これだけの馬体なので、もっと肉をつければいくらでも良く見えるようにできますが、この馬にはそういうことをしない方がイイと思っています」
と言うことで、この馬は、正直時間がかかりそう、いや、時間をかけた方がいいタイプでしょうね。
ダンカーク産駒のお兄さん、ナグラーダが順調に調整されていて、もしかしたら2歳秋にデビューか?とも言われていますが、個人的にはあまりデビューを焦らずに、来年になってからでもOKだと思っています。 エンパイアブルーがそうだったように、レフィナーダ仔は、それぐらい念入りに時間をかけた方がイイですから。
本馬は当然のように本格的な成長前の段階ですが、エンパイアブルーを見た時に感じたオーラに近いものを持っていますので、完成期を迎える頃には素晴らしく見栄えが良くなっていくでしょうし、是非ともそういう姿を見てみたいと思います。
そうですねぇ、木村さんも仰っていましたが、馴致などのステップも他馬と同じにするのではなく、この馬だけは秋が深まる頃にゆっくり始めるなど、何らかの特別メニューがあるとイイかもですね。
実際にそうなるかどうかは、私が決めることではないですが、万が一、他馬と同じスケジュール感で進めようとしているとしたら、個人的な出資観点では、むしろマイナスポイントと捉えるかもしれません。(多分そうはならない気がしますが…)
センス、才能がありそうで、馬格も充分過ぎるほどの本馬だけに、身体に芯が入ってから始動をしてもらいたい。 変に急いで元も子もなくすようなことは避けて欲しいと思います。
何だか募集直前に微妙なことを書いてしまいましたが、これはあくまでも私個人の感想です。 なので、時間が掛かると思ったけれど、実際には早い時期からバンバン走るかもしれません。(多分、それはないと思いますけど…)
もしもそうなら本当に嬉しい誤算なのですが、正直、私には現時点で即出資するのは怖いタイプだと思っています。
私の場合、本馬はもとよりレフィナーダの仔は常に出資候補として扱うのですが、それだけに、まずは秋口までは成長を見守らせて頂き、その時の馬体、雰囲気で改めて検討しても遅くないと思います。
何と言っても世界的な良血馬どうしの配合で生まれた本馬ですから、一発ハマればとてつもないホームランをかっ飛ばすかもしれませんし、そうなることを期待して待ちたいと思います(^^)
■レフィナーダ'17
牡1歳 栗毛 2017.04.08生 新ひだか産
父:カジノドライヴ 母:レフィナーダ (母の父:サンデーサイレンス)
美浦・尾関知人厩舎(予定)
販売総額 1,800万円 / 総口数 2000口
■POINT!:
ワールドワイドに活躍した父を連想させる雄大な馬格の持ち主。まだ随所に幼さを覗かせるものの、臀部の大きさやトモの厚みなどポテンシャルは高く、無限の可能性を感じさせる。性格は落ち着きがあって素直。同牝系クロスとなる超良血馬同士の配合も良きアクセントとなりそうで、本格化までのプロセスも含めて楽しみたい一頭だ。
■最新近況:
北海道・新ひだか町の木村秀則牧場在厩。悪天候時以外は、終日、昼夜放牧により管理されています。体高156cm、胸囲166cm、管囲19.5cm(6/15測定)
◇木村さんのコメント
「後駆のボリューム感が目立ち、父と同じく、とても雄大な馬格の持ち主。カジノドライヴ産駒は1歳時から良く見せますよね。今はまだ首や脚が長く見えるなど幼さが残る印象ですが、この馬格やフレームに中身が伴ってくれば、必ずや将来につながってくると思いますし、秘めているモノは大きいような気がしています。性格は素直で落ち着きがあるタイプ。ハミをつけても全く気にせず、難なく曳いて歩かせることが可能です」
■募集時写真:
*出資はあくまでも自己責任でお願い致します(^_-)-☆
*文中の引用コメントは私の記憶に基づいて書いています。誤り、ニュアンスの違いなどは全て私の責任ですm(_ _)m
*広尾TC募集馬ページ → https://www.hirootc.jp/sellhorses/
*広尾TCのご厚意により、クラブ公式HP等からの情報転載の許可を頂いています。