イクタトレーニングファーム在厩のゴッドシエルは、現在は周回コースでハロン17~18秒ペースのキャンター3200mを消化しています。
◇生田場長のコメント 「馬体重は475kg。雪の影響で坂路は使えなかったものの、ほどなく周回コースで調教を再開。今週末から改めて坂路入りへとつなげていく予定になっています。ハミ受けや口向きは大分良くなってきましたので、今後ペースを上げていく中での走りをチェックしていきましょう。トレセンの環境下ではあまり飼葉を食べてくれなかったようですが、現在の馬体重が示す通り、こちらでは問題なく完食してくれています」
-----
17~18秒のキャンターを継続しながら馬体が増える流れはしっかりキープできているようです。間もなく坂路入り、ペースアップがあるようですが、引き続き今の好調が続いてくれるとありがたいです。
今後のトレーニングが順調であれば、年明けの1月中旬頃にはトレセンに戻ってくるかもしれません。その時までには480kg程度の身体を作っておきたいところですから(トレセンでは減るタイプのようなので)、そのあたりについてもペースアップ後の状況に注目ですね。
心身が成長し、ハミ受けや口向きが良くなっているとすれば、復帰戦では前走より良いレースが期待できるハズです。そして、その先には勝ち上がりへの道が待っていますので、今はとにかく地道なトレーニングにしっかり取り組んで欲しいと思います。
【イクタトレーニングファームでのゴッドシエル:公式HP(2020/11/20更新分)より】
吉澤ステーブルWEST在厩のヴィジャーヤは、おもに坂路でハロン16~18秒ペースのキャンター2本を乗り込まれています。
◇佐藤マネージャーのコメント 「トモの踏み込みや走りに安定感を出していくためにも、しっかりと長めを乗り込んで体力強化を。これから成長が進むにつれて心身のバランスが噛み合ってくれば、課題は一つ一つ解消へと向かってくれるのではないでしょうか。近々にも時計を交えつつ、トレーニングを積んでいきたいと思います」
-----
近々には時計を出し始めるとのことなので、トレセンに戻るのは1月後半ぐらいになりますかね。あくまでこの後もトレーニングをしっかり継続し、体力・体幹の強化ができてくればの話ですけれど。。
早く競馬場に登場して欲しいと思う反面、きちんと準備ができてからデビューさせてあげたい気持ちもあります。今はまだ後者の立場をとる余裕がありますから、是非とも日々のトレーニングを真面目にこなし、池江先生から前向きなゴーサインがもらえるようになって欲しいと思います。
テンコートレーニングセンター在厩のラヴマイウェイは、おもにトレッドミル(傾斜4度)でダク1000m、ハッキングキャンター3000m相当を消化しています。
◇伊藤マネージャーのコメント 「まだ心身両面でムラはありますが、当初のムキになって走る感じから、少しずつリラックスして走れるようになってきた様子。機を見てトレッドミルでの距離やピッチを上げていきたいですね。きのう来場した調教師とも慎重に進めていく方針を再確認。年明け以降、適した馬場入りのタイミングを検討していければと思います」
-----
「当初よりリラックスして走れるようになった」とあるように、少しずつでも良化しているとすれば嬉しいことです。もちろん、まだ全然安心はできないですが、前に進んでさえいれば、一歩ずつ(半歩ずつ?)デビュー戦に近づくことができるわけですから。
ちなみに半兄クレッシェンドラヴは、どうやら有馬記念に出走することになりそうです。今はまだ兄と比べるのが可哀相な状況ですが、しっかり調教、追い切りがこなせるようになれば、きっと重賞馬の妹である片鱗も見せてくれるでしょう。その時期が来るまではひたすら我慢になりますが、それもまた一口の醍醐味なのかも。。引き続き長~い目で見守りたいと思います。
チャンピオンヒルズ在厩のパンサラッサは、普通キャンターまでに留めてリフレッシュを促しています。
◇小泉場長のコメント 「インディバ(高周波温熱機器)によるケアにより、後肢の疲れが抜けてきた様子。調教師によれば、『秋から使い詰めできましたので、一度ここで楽をさせてあげたい』とのことでしたので、ひとまず向こうひと月ほどは軽めのメニューでリフレッシュを図りたいと思います。現在は角馬場からトラックで体調を整える程度。たまに坂路にも入れて、ハロン18秒ペースで上がっています」
-----
矢作先生が『秋から使い詰めできたのでここで楽をさせてたい』と仰っているようなので、復帰戦は2月後半以降になりそうですね。今年の春競馬の後もそうでしたが、休ませた分だけしっかり成長できるのが本馬の良いところでもありますし、来年にはまた一段強くなって戻ってきてくれるでしょう。
次走に関しては、再び芝に戻るのであれば、例えば2/28の中山記念(G2)なども視野に入ってくるでしょうか。あるいはその一週前、2/21の小倉記念(G3)もあり得るか…。そうなると、おそらくドゥオーモ先輩とのマッチアップになってしまいますが、『今年の福島記念で実現しなかった対決が見られるのも悪くない』、何だかそんな気もしてきました(^^ゞ
【2020/12/12中山11R 師走ステークスでのパンサラッサ:公式HPより】
グリーンウッド在厩のヴィジャーヤは、おもに周回コースで軽いキャンター2500m、坂路でハロン17~19秒ペースのキャンター1本を乗られています。
◇栗原担当のコメント 「落ちていた背肉も戻りつつあり、腰の疲れも含めて徐々に良化傾向にはありそう。ただ、依然として大人しい印象で、まだまだ途上といった状況です。引き続き慎重に様子を窺っていきたいですね。坂路での調整が負担ではなく、疲労回復の手助けとなっていそうなのはプラス材料。必要であればショックウェーブ放射も続けていきたいと思います」
-----
まだ元気一杯とはいかないものの、全体的に回復しつつあるのは確かなようで、今後も慎重に進めていけば、来年の小倉開催には充分に間に合ってくれるでしょう。
『元気な姿を見せてくれたらそれだけでOK』と思っていても、今年の前半戦でとても生き生きと走っていた小倉開催だけは良い状態で迎えさせてあげたいですからね。それまでは多少いつもより時間がかかっても全然問題なし。。キチンと疲れが抜けてしまえば、きっとまた前向きな姿を見せてくれると思います。
【2020/11/15福島11R 福島記念(G3)でのドゥオーモ:公式HPより】