朝日杯FSで4着となったバスラットレオンの関係者コメントです。
◇坂井騎手のコメント 「勝ち馬を見ながらのレース。もう少しペースがスローだったら、もっと終いの脚を伸ばせたのではないでしょうか。それでも1600mのほうが競馬はしやすいですし、今現在の力は出せたと思います。来年の春までに逆転できるようにやっていきたいです」
◇矢作調教師のコメント 「やはり距離は今回のマイルぐらいが合いそうですね。あくまでも馬の状態と相談をしながらにはなりますが、特に問題がないようであれば、このまま続戦を意識していきたいと考えます」
◆クラブのコメント 「欲しいポジションを取ることができ、最後まで鞍上の気持ちに応える渋太い走りで応戦。頂点にこそ立てませんでしたが、G1の晴れ舞台でよく頑張ってくれました。なお、このあとは、「1月10日中京11R シンザン記念(G3・芝1600m)あたりを意識しつつ、レース上がりの様子を窺っていく」(師)予定。まだまだ成長が見込めそうな馬だけに、今後がいっそう楽しみです」
-----
同じレースで8着だったカイザーノヴァはお休みがもらえるようですが、(そのカイザーに先着したとは言え)1勝クラスの本馬はそんなに甘く扱ってくれません。早くも来年は、年明け早々のシンザン記念(G3)参戦が視野に入っているとのことです。実際にはレース後の様子次第でしょうが、賞金が足りなければ取りに行くぞ!的なハッキリした作戦が矢作厩舎の良さですね。
その意味では、坂井騎手の「来年の春までに逆転できるようにやっていきたい」との言葉、これはこれで若者らしくて良いじゃないですか(^^) 実際には負けた口惜しさもあるでしょうが、その気持ちをグッと抑えて捲土重来を期す。。おそらくシンザン記念も坂井騎手が乗ることになるでしょうし、次こそ勝って春逆転の礎としたい…という気持ちがヒシヒシと伝わってきます。
今日のレース、矢作厩舎3頭出しの中ではこの馬が最先着でしたが、僅か0.2秒後ろにはカイザーノヴァとホウオウアマゾンがいたわけです。しかも、同じ厩舎のライバル2頭はすでに重賞/トライアル出走し放題の賞金を持っていますから、厩舎内の立場を盤石にするためにも次以降のレースは大事になってきます。
全体的に競馬が上手で安定している本馬ですが、馬体の印象や追い切りとレースのパフォーマンス比較からは、まだまだ成長余力があると感じています。だからこそ坂井騎手も「来春には逆転…」とのコメントになったのでしょうし、これからの成長、変わり身が本当に楽しみです(^^)
朝日杯FSで8着となったカイザーノヴァの関係者コメントです。
◇池添騎手のコメント 「前半後ろにつけていったのは事前の指示通り。将来的にはもう少しいいポジションで折り合いがつくようになればと思います。初めて乗りましたが、背中の感じが良くていい馬でした」
◇矢作調教師のコメント 「テンションの面で言えば、装鞍所、パドックを含めて今までで一番落ち着いていたように思います。終い最速(タイ)の脚を使って頑張ってくれました」
◆クラブのコメント 「シャドーロール着用。腹を括って後方からの競馬に徹し、ラストは33秒台の脚を使って猛追。依然として粗削りではあるものの、この先の重賞戦線でも十分に通用しそうな走りを見せてくれました。なお、このあとは、「もう少し成長を促してあげたいので一度放牧に出して来年に備える」(師)予定となっています」
-----
上り最速33.5秒は2着に入ったステラヴェローチェと同じですが、あちらはロスのない経済コースを巧みに通って叩き出したもの。一方のこちらは、今はそんなに器用なことはできませんから、どうしても外を回って差す形になりますからね。池添騎手も、そのあたりのことを「将来的にはもう少しいいポジションで折り合いがつくようになれば…」とコメントしてくれたのでしょう。
ちなみに池添騎手は「背中の感じが良くていい馬」。矢作先生は「今までで一番落ち着いていた」と、今後に向けて前向きな手応えを掴んでくれたことが、カイザーノヴァにとって一番の収穫かもしれません。G1とは言え、1勝馬も参戦しているレースであまりだらしなく負けてしまうと印象が悪いですし、関係者に『その程度の馬』と思われてプラスになることはありませんからね。
このあとはしばらくお休みがもらえるようですが、これもクローバー賞を勝っているからこその話です。もちろん現状に甘んじていてはいけませんから、休んでいる間にもしっかり成長し、戻ってきたときには再び重賞で良い内容の走りを見せなければいけません。
何だかんだで、今日はバスラットレオンと僅か0.2秒差の競馬でした(ホウオウアマゾンにはタイム差なしでも先着!)。現状、荒削りでアテにならないのは確かですが、それでも矢作厩舎の2歳勢では間違いなく上位の期待を背負っているわけで、やりよう(今後の成長)によっては下剋上だって夢ではないですからっ!
阪神6Rで18着となったマーテルの関係者コメントです。
◇浜中騎手のコメント 「ゲート内でもイレ込みがひどく、人馬ともに危ない状況でした。レースに向かうには、とにかく気性面でもう少し落ち着いてくれないといけません」
◇武幸四郎調教師のコメント 「やはり気性面が課題。この気性さえ落ち着いてくれれば能力はありそうな馬ですから、何とかしてあげたいところです。これだけイレ込んでいますし、トレセンでじっくり調教を積んでいくと、どんどんテンションが高ぶってしまいますので、この後はいったんリフレッシュ放牧を挟みたいと思います」
◆クラブのコメント 「まだ馬が若く、パドックでの騎乗時や馬場入り後、そしてゲート内など、終始落ち着きを欠いてしまう形。レースに行って力を発揮することができませんでした。なお、このあとは、「チャンピオンヒルズでまずはリフレッシュを。次は帰厩から10日で競馬に臨んでみるとか、また色々と考えつつ使っていきたい」(師)と思います」
-----
レース後の記事で、「浜中騎手がどこか恐る恐る乗っているように感じた」と書きましたが、案の定、浜中騎手が「人馬ともに危ない状況だった」とコメントするほど、レースをさせること自体に危険を感じながらの騎乗になってしまっていたようです。テレビ画面を見ているだけではそこまでと思わなかったのですが、これはかなりの重症なのかもしれません(´ヘ`;)
とにかく、ジョッキーが危険を感じてマトモに乗れないようではこの先も厳しい状況が続いてしまいます。幸四郎先生もいろいろ考えてくれるでしょうが、これは、一にも二にもマーテル自身の成長、精神的な落ち着きが重要になってきますね。(神様お願いしますっm(_ _)m)
まあ、本馬に関しては、勝ち上がりの話が出来るようになるまでに、まだ相当時間がかかることは覚悟をしました。結局、厩舎、外厩の皆さんに頼るしかないのですが、これからのプロセスも含めてしっかり応援していきますので、くれぐれもよろしくお願いしたいと思いますm(_ _)mm(_ _)m
阪神11R 朝日杯FS(G1)に出走したバスラットレオンは4着でした。
【レース内容】好スタートから先行し、大逃げのモントライゼから離れた好位3~4番手を追走。3~4コーナで逃げ馬との差を詰め、直線に入ったところでも手応えは充分にありましたが…。さすがにG1のメンバーともなると相手も強く、バスラットレオンは34.8秒の脚で踏ん張りを見せましたが、前を行く勝ち馬を捉えられず、後ろから来たステラヴェローチェとレッドベルオーブに差されて4着での入線となりました。
-----
こちらもよく頑張ってくれました!(^^)
正直、もっと脚を溜めるカタチを期待していましたが、坂井騎手がこの馬の力を信じて選択した正攻法の競馬ですからね。レースセンスが良く、どんな形でも競馬ができるのはこの馬の強みとも言えますから、あのスタートと出脚がある中で、無理に控えるというのは実際には難しいのでしょう。
欲を言えばレッドベルオーブの追撃を振り切って3着内に入って欲しかったとか、ステラヴェローチェを見る位置からの末脚勝負を見たかったとか、いろいろ言い出すとキリがないですが、それでも成長途上の中でのG1・4着は立派な成績です。前走の後はグンと世間様の評価が下がってしまいましたが、今日のレースで改めて本馬の素質が確認できて良かったです。
しかし、2000mからマイルに短縮して内容が良くなったことで、この先どうしていくのかが益々注目ポイントになってきました。個人的には2000mは充分守備範囲と考えていますが、なにしろ本馬はまだ1勝クラスの賞金しか持っていませんからね。当面はマイル路線で賞金加算を狙っていくのか…。
いや、今日のところは『お疲れ様でした!』で良いでしょう。来年のことは矢作先生にボチボチ考えて頂くとして、まずはゆっくり休んでもらい、今後の厳しい闘いに向けて英気を養って欲しいです!
**2020/12/20阪神11R 朝日杯フューチュリティステークス(G1/芝1600m)・良**
阪神11R 朝日杯FS(G1)に出走したカイザーノヴァは8着でした。
【レース内容】好スタートから控えて離れた後方2番手へ。前半は抑えて折り合いに専念し、3角手前あたりからヒタヒタと馬群に忍び寄る忍者戦法になりました。その後は池添騎手が4角手前から早めのスパート、さすがに後方2番手からでは差し切るまではいきませんでしたが、直線ではG1のメンバー相手に上り最速の末脚(33.5秒)を繰り出して、見せ場充分の8位入線となりました。
-----
よく頑張りました!(^^)
戦前のインタビューでは宮内助手が「位置を取りに行く」的なコメントをしておられたので、どういう競馬になるかと心配していましたが、結局はクローバー賞で見せてくれた『コーナーで勢いをつけて直線外差しを狙う』という、この馬の持ち味が生きるカタチで勝負をしてくれました。
そりゃあ、あの位置からだと、もっと(モントライゼ以外の)前が速くなってくれないと厳しいですが、今のカイザーノヴァに器用なレースを要求するのはまだ早いですからね。池添騎手も、『どうせならこの馬の得意な形で勝負をしよう』と腹を括って乗ってくれたのだと思います。
着順は8着でしたが、14番人気の低評価を覆す立派な内容だったと思いますし、レース前に不細工な追い切りだ何だと散々こき下ろしていた専門家の皆さんも、これで少しは見直してくれたと思います(^^ゞ
もちろん、2歳G1で8着になったから満足ということではありません。カイザーノヴァはまだまだ子どもですし、本領発揮は来年になってからの馬だと思います。矢作厩舎の皆さんも思いは同じでしょうから、これから先も、(アテにならないところは治らないかもしれませんが)たくさん楽しませてもらおうと思います!
**2020/12/20阪神11R 朝日杯フューチュリティステークス(G1/芝1600m)・良**
阪神6R メイクデビュー阪神(牝/芝1400m)に出走したマーテルは18着でした。
【レース内容】スタートで後手を引き後方からの追走。走りのリズム自体は悪くないようにも見えましたが、浜中騎手はどこか恐る恐る乗っているようにも感じました。3角過ぎからはやや外めに持ち出して、そこから加速するかと思いましたが、4コーナーもソロッと回って直線でもほとんど追わず…。結局、最後までスピードが上がることはなく18着(最下位)での入線となりました。
-----
いわゆる公開調教になってしまいました(^^;)
パドックでも暴れるほどではなかったですし、心配していたゲート内も(15番がなかなか入らなかった時は焦りましたが)何とか大人しくしてくれていたと思います。ただしスタートに関しては、(駐立に気を遣い過ぎた所為か)お世辞にも速いとは言えない内容でしたねぇ。。
ただ、そこまでのところは充分に想定内。。出遅れた場合はあまり前を追わず、コーナーを回ってしっかり加速する競馬を覚えてくれればOKと考えていましたので…。ところがところが、どうやらマーテルはそこまでの状態にもなかったようで、最後まで目一杯の走りを見せることもなく、一応、『他馬に迷惑をかけずに実戦経験を積んだ』というレースになりました。
この内容、結果を想定内と言うかどうかは微妙ですが、最下位18着であれば次からは上がり目しかないですし、(まだ使いたくなかったですが)ダート替わりという奥の手も残っていますしね(^^;)
とりあえずは関係者コメント待ちになりますが、この状況からどう立て直していくのか、馬体の雰囲気は相変わらず良いだけに、引き続き注目・応援していきたいと思います。
**2020/12/20阪神6R メイクデビュー阪神(牝/芝1400m)・良**
**2020/12/20阪神11R 朝日杯FS(G1/芝1600m)単複オッズ(当日4:40現在)**
1番人気のレッドベルオーブは現在2.9倍と3倍を切っています。良血ディープインパクト産駒が2戦連続レコード勝ちを決めているのですから、まずまず妥当な売れ行きでしょうか。
2番人気のステラヴェローチェも予想通り。無敗でサウジアラビアRCを制していることを考えれば、もっとレッドベルオーブと競っていてもおかしくないですが、前走サウジアラビアRCが不良馬場だったこと、その時0.5秒差をつけたインフィナイトが阪神JFで14着だったことが影響しているかもしれません。まあ、単純にバゴ産駒とディープインパクト産駒の『字面の印象』もありそうですけれど。。
前走でレッドベルオーブとタイム差なしの勝負だったホウオウアマゾンは7.9倍の4番人気ですが、こちらはもう少し売れると思っていました。世間様的には『一応の勝負付けは済んだ』ということなのか、あるいはレッドベルオーブより外枠に入ったのが嫌気されているのか…。それにしても、2戦2勝とは言え重賞実績のない、休み明けのドゥラモンドより売れていないのは意外です。
そんな上位人気勢に対する私の出資馬2頭は、バスラットレオンが23.8倍の8番人気、カイザーノヴァが104.9倍の15番人気。。バスラットレオンは最終的には10倍台になる気もしますが、いずれにしても伏兵の一角扱い、カイザーノヴァに至っては、前走の負けっぷりと追い切りの見栄えの悪さが影響し、単勝万馬券と全くの圏外扱いになっています。
もちろん競馬はオッズでやるものではないですし、配当妙味を考えればむしろ有難かったりするわけで、どちらも今日のレースでは本来の実力を存分に発揮し、世間様の低評価を覆して欲しいと思います(^^)