ZBAT!競馬 『【チャレンジC】レイパパレが無傷5連勝で重賞初制覇!』
第71回チャレンジカップ(3歳以上、G3、芝2000m)は、川田将雅騎手騎乗の1番人気レイパパレ(牝3歳、栗東・高野友和厩舎)がすんなりゲートを出ると序盤は行きたがる素振りを見せるも鞍上が落ち着かせ2番手を追走。直線入り口で早くも先頭に立つ強気のレースで年長馬たちを一蹴。デビューから無傷の5連勝で重賞初制覇を果たし、1994年のツルマルガール以来、26年ぶり5頭目となる3歳牝馬Vとなった。タイムは1分59秒9(良)。1馬身半差の2着にはブラヴァス(2番人気)、さらに半馬身差遅れた3着にヒンドゥタイムズ(3番人気)が入った。
チャレンジCを勝ったレイパパレは、父ディープインパクト、母シェルズレイ、母の父クロフネという血統。通算成績は5戦5勝。重賞は初制覇。チャレンジCは管理する高野友和調教師は初勝利、騎乗した川田将雅騎手は09年キャプテントゥーレに次いで2勝目。
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ここまで4戦4勝と負け知らずの3歳牝馬レイパパレ。初の重賞挑戦にも拘らず単勝1倍台の人気を背負っていましたが、見事にその期待に応えてくれました。
しかも、今日の相手はブラヴァスやヒンドゥタイムズといった歴戦の古馬たちですからね(2頭とも七夕賞でクレッシェンドラヴに負けた馬ですけど(^^ゞ)。。実際、直線の坂下あたりでは、一瞬、「これはブラヴァスにやられるのか?」と思いましたが、そこからもう一度脚を使って勝ち切ったのは立派でした。
レイパパレは細くて頼りなさげに見えますが、気持ちが前向きで勝負根性もありますし、『小さな馬でも大型馬をやっつけるチャンスがある」ということを示してくれたのが嬉しいです(^^) (リナーシェも、もっと体力をつけて頑張らんといかんですなぁ…)
**2020/12/5阪神11R チャレンジカップ(G3/芝2000m)・良**
先ほどパンサラッサの追い切りの話を書きましたが、JRA-VANのデータによると、全く同じ12/4の7時1分にカイザーノヴァも坂路で追い切られています。これが併せ馬だったかどうかは別にして、とにかくカイザーノヴァの時計は53.1-38.2-25.0-12.5秒と、デイリー杯2歳Sの一週前追い切りでマークした54.4-13.8秒を大きく更新しています。
いや、デイリー杯一週前の時計だって坂井騎手が乗って強めに追われてのもので、決して手を抜いていたわけではないですからね。それを考えると短期間でのこの進歩は素晴らしく、カイザーノヴァもG1・朝日杯FSに向けて俄然気合が入ってきたのではないでしょうか。
そう言えば矢作先生はデイリー杯前に、「一週前の坂路はちょっと情けなかったがCWの最終追い切りは良い動きだった…」と仰っていました。それが今回は、2週前の段階から苦手な坂路でまずまずの時計を出してきたわけで、カイザーノヴァの坂路追いについて、陣営も何か掴んだところがあるのかもしれません。
これから一週前、当週と追い切りは続きますが、果たしてどういうプロセスで絶好調に持っていくのか…。どうやら休み明けを使った上積みは相当にありそうですし、これはかなり楽しみになってきました。あとは、本番でも同じくらい簡単に時計を詰めてくれると良いんですけどねぇ(^^ゞ
【2020/11/14阪神11R デイリー杯2歳ステークスでのカイザーノヴァ:公式HPより】
3日の近況で、来週出走に向けた一週前追い切りは4日予定とありましたので、何気なくパンサラッサの金曜追いの時計を確認したところ、なんとなんと、栗東坂路を49.9-37.0-24.7-12.8秒と50秒を切っちゃってますね。ラップタイムで見ると、12.9-12.3-11.9-12.8秒と終い1Fでスピードが落ちていますが、全体時計を考えるとそれは致し方なしでしょう。
パンサラッサは坂路でも水準以上に動けるタイプですが、さすがに50秒を切るのはこれが初めてのハズ。。いや、坂路が走りやすくて時計が出る状態だったとは思うのですが、それにしても、中2週の休み明け4戦目に向けた追い切りが、こんなにテンから飛ばす内容になるとは思いませんでした。
確かに師走Sは中山への輸送がありますから、一週前をハードにやって最終追い切りを軽めにするというのは分かりますし、そもそもレース間隔が詰まっていてもこれだけ負荷をかけられること自体、パンサラッサの好調ぶりを示しているのも確かでしょう。
でも、果たしてこの追い切りはそれだけの意味なのかどうか…。例えばの話、陣営は、師走Sの内容次第で来年は1/24中京の東海ステークス(G2/ダ1800m)から始動をし、最終的には2/21東京のフェブラリーステークス(G1/ダ1600m)をめざすつもりがあるのではと(^^ゞ
単なる深読み、妄想と言われればそうかもしれませんが、このタイミングでテンから飛ばすハードな追い切りを課すあたり、近い将来、距離短縮で大きなところを狙っていくような気がします。(いずれにしても師走Sを勝たないと、その先の話は何のこっちゃになりますけれど(^^;))
【2020/11/21阪神11R アンドロメダS(L/芝2000m)でのパンサラッサ:公式HPより】
ジョイナスファーム在厩のコマンドブルックスは、現在はフラット周回コースでハッキングキャンター1800mを消化しています。12月初旬の馬体重は547kgです。
◇稲村場長のコメント 「性格が良く騎乗時は従順ですが、まだトモに力強さを欠く状況ですからね。それが原因でモタれ気味の走りになりがちですので、まずは無理をせずに馬体を起こしつつ、後肢を使わせるようなイメージで乗り始めているところです。これから少しずつ距離を延ばしていく中で体を絞っていければと思います」
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547kgと聞くと『デカっ!』と思ってしまいますが、それでも10月下旬の556kgからは減っています。これだけ体重があると10kg程度は誤差の範囲でしょうが、正直、少しずつでも絞れないと不安ですからね。今はとにかくトレーニングの継続が全て。。後戻りだけは避けたいところです。
同期の18年産馬たちは次々にデビューをしていきますが、本馬についてはそういう事を気にしない前提で出資をしています。ただ、そうは言ってもJRAが決めた期限はあるので…。希望は年内18秒ペースだったのですが、稲村場長のコメントを見ると、もう少し気長に構えた方が良いのかもしれません(^^;)