3/7(日)申込み解禁の『広尾TC・14周年記念特別募集馬』の全容が公開されました!
追記:14周年記念募集の2頭に関しては、早期出資特典によるポイント付与(いわゆる『早得』)が設定されていません。その分の価格上乗せがない募集価格と思われますので、過去募集馬との比較をされる場合はご注意ください。(その代わり?、母馬出資優待ポイントの設定は復活しています)
ステラリード’20
◇牡1歳 鹿毛 2020.02.24生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:モーリス 母:ステラリード (母父:スペシャルウィーク)
◇栗東・矢作芳人厩舎
◇募集総額 3,900万円 / 3000口
◇Point!:半姉に秋華賞4着パラスアテナ、全兄にオープン馬カイザーノヴァがいる信頼の血脈。繁殖牝馬としてのポテンシャルを存分に発揮し始めた母の底知れない魅力、さらにはモーリスとの相性の良さもあり、ミドルサイズの垢抜けた馬体は理想的なバランスと骨格、肉付きを誇っている。誕生から現在に至るまでの成長度、引き手から伝わってくる力強さ、前向きな気性など、あらゆる点において高い水準に達している本馬。姉兄に続き、芝のマイルから中距離あたりの大舞台を意識したい。
◇最新動画&写真(2021/2/12撮影)
本馬は言わずと知れたパラスアテナの半弟にしてカイザーノヴァの全弟。そして注目の募集総額は3,900万円と、ギリギリ3,000万円台に収まってくれました。
事前の予想では3,000万円程度の攻防か?と思っていたのですが、当ブログに頂いたコメントでは5,000万円も充分あり得るとのご指摘が多く、結果的にその中間で収まってくれたのは、周年記念募集馬として妥当なところなのかもしれません。(即出資なら大量のポイントバックもありますしね(^^ゞ)
そして、待ちに待った動画と写真を見た印象はと言いますと…。
いやぁ、これは思っていた以上に良いんじゃないでしょうか。(Point!にもあるように)成長途上の1歳馬としてはとてもバランスが良いですし、歩いた時の脚捌き、身体の動きも固過ぎず柔らか過ぎずのドストライクな感じがします。全兄カイザーノヴァと比べても全く遜色ないどころか、むしろコチラの方が上とすら…。
あとはもうそれぞれの方の好み、考え方ひとつだと思いますが、3,000口募集であることを差し引いたとしても、申込み解禁初日からかなりのペースで売れることになるのでしょう。私も(現時点で出資宣言をするつもりはないものの)あと2週間と少し、基本的には前向きに検討したいと思います(^^)
ゼロカラノキセキ’20
◇牝1歳 芦毛 2020.03.26生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:ダンカーク 母:ゼロカラノキセキ (母父:キンシャサノキセキ)
◇美浦・尾関知人厩舎
◇募集総額 1,200万円 / 2000口
◇Point!:半兄よりもひと回り大きな馬体には極めて豊富な筋肉が備わっており、牡馬に伍する一際優れたパワーに加え、放牧地ではバネを感じさせる身のこなしが特長的な本馬。おじグランソヴァール(準オープン)を意識した配合も狙い通りにうまくいき、随所に潜在能力の高さを窺わせている。燃える気性は爆発力にも通じるストロングポイントのひとつ。ダート寄りの短距離からマイルあたりに適性を示してくれそうで、まずは父の代表産駒の座をめざして勝ち星を積み上げていきたい。
◇最新動画&写真(2021/2/12撮影)
ゼロカラノキセキ’20もなかなか良いんじゃないでしょうか。ステラリード’20と比べると幼さが目につく気もしますが、生まれが1ヶ月半ほど遅いですし、牝馬にしては身体つきはしっかりしています。
同時募集のステラリード’20と比べてどうか?と聞かれると、個人的にはやはりステラ仔なのですが、その分、こちらは1,200万円/2,000口の募集ですからね。叔父グランソヴァールが1,600万円募集だったことを考えても、ダートの堅実路線を楽しむならなかなか面白い選択肢ではないでしょうか。
私の場合、20年産牝馬にはすでにアスカビレン’20とキョウエイカルラ’20がいますので、おそらく即出資ということにはならないのですが、密かに成長を見守りたくなる雰囲気を持った馬だと思います。。でも、この価格帯の馬も人気が出やすいので、きっとすぐに売れてしまうんでしょうねぇ(^^;)
カイザーノヴァは、18日にいったんチャンピオンヒルズへ調整放牧に出ています。
◇矢作調教師のコメント 「レース後も脚元に問題はなく、背腰の疲れなども気にならないレベル。過度にテンションも上がっておらず元気にしています。次走は3月27日阪神11R 毎日杯(G3・芝1800m)を目標に短期放牧で軽くリフレッシュを図り、またトレセンに戻す予定です」
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まず、前走の共同通信杯の話です。横から撮影している中継映像では『絶好』に見えたスタートですが、改めてパトロールフィルムを見直したところ、ゲートを出た直後に大きく外に逃げており、それを坂井騎手が2コーナーまでに修正するというロスを確認できました。スタートのタイミングは悪くなかったと思いますので、真っ直ぐ走ってくれていれば、最後方でなく中団ぐらいでレースが進められたかもしれません。
最後の直線では相変わらずのフォームで乱暴に追い込んでくれましたが、やはりスタート、道中をロスなく無理なく運べるかどうかは重要ですからね。厩舎サイドから『まだ伸びしろがある』と言われ続けているのは単純に成長余力の話だけでなく、そういう部分が改善されるだけでも全然違う…との感触があるからでしょう。(うまく改善できるかどうかはまた別の話ですけど(^^;))
そんなこんなを考えると、現時点でもカイザーノヴァが重賞で掲示板を争っているのは大したものかもしれません。相手は能力もあるし、完成度では段違いに上の馬が多いわけですからね。
ということで、矢作先生が次走に難しいコースのレースではなく、ワンターン芝1800mの毎日杯(G3)を選んだ理由は何となく理解できます。少しずつ競馬が上手くなっている(はず)とは言え、現時点であまり難しいことをさせるのはカイザーノヴァにとってプラスにならないかもしれず、できるだけ簡単に伸び伸び走らせてあげた方が、結果も良くなる気がしますので。
幸いレース後の様子も特に問題ないようですし、レースまでに適度な間隔があるのも、テンションを上げ過ぎないためには良いことでしょう。将来どの路線に進むかは別にして、毎日杯ならマイルカップ路線も、さらなる距離延長に挑戦するルートも残りますしね!(今のところはマイルカップルートが有力なのかな?)
【2021/2/14東京11R 共同通信杯(G3)でのカイザーノヴァ:公式HPより】
栗東トレセン在厩のヴィジャーヤは、17日、Cウッドで追い切られています。
- 21.02.17 助 手 栗CW重 半哩 53.8-38.9-12.2(7) 稍一杯追う
サンラモンバレー(古馬3勝)馬ナリの内同入
- 21.02.13 助 手 栗東坂良 1回 64.0-45.9-28.8-14.0 馬ナリ余力
- 21.02.11 助 手 栗東坂良 1回 54.3-40.6-27.1-13.1 強めに追う
◇池江調教師のコメント 「ラストは準オープンの古馬に食らいつく形。併せている時のほうが口向きはあまり気にならない感じでしょうか。来週は長めから追っていく予定になっており、あと3~4本ほど速めを重ねていく中で、一応の出走態勢が整ってくるものと思われます」
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初の本格的追い切りだった11日は坂路で54.3-40.6-27.1-13.1秒(強め)。一週間後のCウッドでの初追い切りは、古馬3勝Cと併せて半哩から53.8-38.9-12.2秒、7分どころをやや一杯という内容でした。
映像で動きを確認できないので時計だけの印象ですが、トレセン入り後も休まずしっかり追い切られていること、格上相手の併せ馬でも最後まで食らいついていることを加味すれば、今のところは水準以上の合格点を上げても良いのではないでしょうか(^^)
池江先生によれば、「あと3~4本ほど速めを重ねていく中で出走態勢が整ってくる」とのことなので、今週末、来週、来週末、再来週と4本の速めをこなしてデビュー戦へ、という青写真なのではと思います。そうなると3/6阪神4R(芝1600m)あたりが有力ですが、果たしてどうなりますか…。
いずれにしても、デビュー戦まであと一ヶ月はかからないと思います。既走馬相手のデビューは楽な話ではないですが、ここまで入念にトレーニングをしてきた成果を見せて欲しいですし、何より久しぶりに元気に動くヴィジャーヤの姿を見たいです!(9月撮影の動画以降、動くヴィジャーヤを見ていない(^^;))
栗東トレセン在厩のリナーシェは、17日、坂路で55秒台をマークしています。
- 21.02.17 助 手 栗東坂重 1回 55.8-40.9-26.7-13.7 馬ナリ余力
プロデューサー(新馬)一杯を0.1秒追走クビ遅れ
- 21.02.14 助 手 栗東坂良 1回 61.0-44.7-29.3-14.9 馬ナリ余力
◇武幸調教師のコメント 「坂路を中心に馬なりで乗っており、17日はデビュー前の3歳馬と併せ馬。来週2月28日阪神4R 3歳未勝利・牝(芝1800m)または、28日小倉5R 3歳未勝利・牝(芝2000m)に向けて、このまま調整を進めていければと思っています。放牧明けですが、馬体重は前走と同じくらいでの出走になりそうです」
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「馬体重は前走と同じぐらいになりそう」とのこと。休みをとって追い切り軽めでも馬体増が実現しないのはもどかしいですが、そろそろ実戦を重ねていくのも大事な時期になってきましたからね。あまり体重ばかりを気にしていては前に進めませんので、次走で4ヶ月の成長を確認したいところです。
復帰レースは2/28阪神4R 3歳未勝利・牝(芝1800m)または同日小倉5R 3歳未勝利・牝(芝2000m)なので、どちらになっても距離延長、初距離への挑戦ということになります。状態面の話を別にすれば、距離延長はかねてから楽しみにしていた展開ですし、前走後のトレーニングで心身が強化されていれば、リナーシェにとって次走が新たなスタートの第一歩になるかもしれません。
久々の一戦にあまりプレッシャーをかけてはいけませんが、そろそろ勝ち上がりへの道筋を具体的に描きたいのも事実でして、まずはその手応えを感じられるレースを期待します。
栗東トレセン在厩のゴッドシエルについて、これまでの調教での様子や前走のレースぶりなどを踏まえ、松永幹調教師と今後の方向性について慎重に意見交換を行った結果、精神面や折り合いの改善を目的として去勢することになりました。
◇松永幹調教師のコメント 「レース直後の去勢はできませんので、19日にイクタトレーニングファームへ放牧に出し、そちらで行ってもらうようにお願いしました。去勢することによって気持ちの面で変化が生じ、本馬の良いところを出せるようになってくれればと思います。術後は意外と早く動かせますので、そのまま徐々に進めてもらう予定です」
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そうなるだろうと思ってはいましたが、やはり、去勢手術を施してから出直すことになりました。
デビュー戦はそれほど悪い内容とも思わなかったのですが、外厩でじっくり乗り込んで、課題をクリアしつつある中での前走の大敗は、厩舎サイドにとってもかなり大きな出来事だったのでしょう。
去勢に関しては様々な意見がありますが、個人的には『競走馬である以上は仕方がない話』なのだろうと思います。もちろん、手術などしないで済むならそれが良いですが、普段の調教もレースもマトモに出来ない状況ならば、将来のために出来ることは全てやる覚悟が必要なのだと思います。
最近は去勢後まもなく運動を始めるケースがほとんどですので、なるべく早いタイミングで手術をし、4月か5月には戻ってくる感じで…。計算してみて驚きましたが、何だかんだで月日が経つのはとても早く、未勝利終了までにあと3~4回のチャンスは欲しいところです。