昨年9月に地方に転出したプライムラインは、その直後、左前肢種子骨近位部贅骨の一部に僅かな剥離が発見されるというアクシデントに見舞われ、群馬県の矢沼ステーブルで休養に入っていました。
その後は11月から乗り運動を開始、年が明けて普通キャンターから15-15とペースを上げ、(1月末に疲れが出たとの報告はありましたが)ようやく大井の高野毅厩舎に入厩するところまで辿り着いてくれたようです。
プライムラインは5日に大井・高野毅厩舎へ入厩しています。
◇高野毅調教師のコメント 「まだ馬体重が500kg近くありますので、脚元のことも考えて慎重に調教を進めることで体を引き締めていきたいです。獣医師にもチェックしてもらいながら、現状3月8日の調教試験を受ける方向(前走から6ヶ月が経過することにより受験の必要が出てくる為)でトレーニングしていきたいと思います」
このあとは3/8の能力調教試験に向けて調整されるとのことですが、発馬や基準タイムのクリアを心配する馬でないのは明らかで、試験においても復帰戦でいきなり人気になる程度の能力は示してくれると思います。まあ、昨年8月、盛岡のエメラルド賞出走前には栗東坂路で53.2-38.0-24.3-12.3秒を馬なり、古馬1勝クラスの馬と併せて楽々先着したほどですから大丈夫でしょう。
ちなみに下の写真はエメラルド賞出走時の姿でこの時が436kg。当時は(未勝利終了期限に間に合わせるため)短期間で追い込んだこともあり、腹回りなどがだいぶ細くなってしまっていましたが、それが今は500kg近いそうなので、馬体の回復、そして成長分を加味してもだいぶ太いのは確かでしょう。
高野毅先生は「脚元のことを考えて慎重に体を引き締めていく」と仰っていますが、そうですねぇ、大井での復帰戦を470kg台で迎えられれば初戦から本気モードといった感じでしょうか。(地方の場合は実戦を使いながら…のパターンも多いですから、そこまで絞ることに拘らない可能性もありそうです)
いずれにしても、プライムラインには今年の早いうちに3勝して矢作厩舎に戻ってもらわないとイケマセン。3/8の能験後は間隔をあけずに復帰するでしょうし、もしも緊急事態宣言が解除されていれば、コッソリ現地応援に行っても良いかも…。北海道で会ってからもうずいぶんと経っていますし、改めて気合を注入してあげたいところです。(ただただ応援するだけで終わりそうですけれど(^^ゞ)
*最後にプライムラインに会ったのは2019年6月でした。坂東牧場でパラスアテナ、スマイリンフィット、シュウジデーファームでパンサラッサ、そしてプライムラインを下河辺牧場で見学させてもらったのですが、気軽に牧場に行けたあの頃が懐かしいです…。『2019/6月 北海道牧場見学報告 ~2017年産馬編~』
【2020/8/17 盛岡 エメラルド賞でのプライムライン:公式HPより】