わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

楽焼 4 (焼成 2)

2010-09-09 22:03:47 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
前回に続き、楽焼について、お話します。

3) 楽焼の焼成方法

 ① 窯を熱する

  ) 空の窯を、1200℃程度まで、熱して置きます。湿気があると、釉に悪い影響を与えますので、

     空焚きして、湿気を抜いて置きます。

  ) 窯は、作品の出し入れの度に、蓋を開けますので、どうしても、熱が逃げて、温度が下ります。

     それ故、作品を焼成する温度よりも、数百度高くして置く、必要が有ります。

  ) 炎は、酸化の法が良いでしょう。

     但し、作品の一部に、還元を掛ける為、窯の中に、炭などを置く場合も有ります。

     (赤楽に、還元を掛けて、一部黒くする事も、出来ます。)

 ② 作品を窯に入れる

  ) 余熱: 作品を窯に入れる前に、余熱をしておきます。外窯の蓋が、平らならば、その蓋の上に、

    作品を置き、暖めておきます。土は急熱急冷用ですが、余熱する事は、より安全に焼成する為の

    準備体操と成ります。

  ) 内外の窯の蓋を開けます。当然、熱が外に逃げますから、手早くする事と、蓋の置き場も、

     確保して置く必要が有ります。単に蓋をスライドして開閉する、構造ですと、蓋の置き場が、

     必要有りません。

  ) 作品を、鋏みで鋏み、中窯に入れます。同様にして、2個目の作品を入れます。

     その際、隣同士や、窯の壁との間に、やや広く、隙間を作り、取り出し時に、接触し無い様に、

     します。

  ) 窯の蓋をして、釉の熔けるのを待つ。

     待っている間に、次に窯に入れる作品を、余熱しておきます。

     又、引き出した作品を、急冷するのか、徐冷するのかを、決め手おきます。
   
 ③ 釉の熔け具合を確認する

    釉が熔けた事が、確認できれば、窯から、鋏みで、引き出します。確認の方法は、

   ) 色見の穴から、釉の熔け具合を、観察する。

      釉が熔けてくると、作品の表面が、光沢を帯びてきます。又、下絵が有る場合には、

      絵柄が、浮き上がって見える事も有ります。(炎や、「テカリ」で見えない事も、多いです。)

    ) 時間で予測を立てる。

      経験を積んでくると、何分位で、釉が熔けてくるか、判るそうです。

     (最長でも5分以内が、理想ですが、大きな作品や、形状が複雑な物は、更に時間が延びます)

      熔ける条件は、釉の熔融温度、釉の厚み、窯の温度などにより、左右されます。

    ) 色見本を利用する

      小さな色見本を、窯の中に入れ、頃合を見て、窯から引き出し、水に没し、急冷して

      熔けの具合を、確認します。

     ・ 良く熔けていると、釉の表面が、滑らかになり、濁りが無くなり、下絵がはっきり、表れます。

 ④ 窯から引き出す。

以下次回に、続きます。
 
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