前回に引き続き、縄文土器の、国宝について、お話します。
火焔土器様式は、縄文中期の中頃には、ほぼ新潟県全域に広がり、信濃川流域で最も、発達しました。
新潟県域はまさに「火焔土器の国」であり、特に津南町から、長岡市にかけての、信濃川中流域で数多く
発見されています。
当時は、野焼きによる、焼成方法ですので、高温には成らず、600~800℃程度の、今で言う
素焼程度の、焼き締まりで、強度的には、「脆い」感じに、成っています。
b) 王冠形土器
高さ 26.2cm 、最大径27.4cm 。 高さ 27.2cm、 最大径28.6cm 。
火焔土器様式は、その把手部分の形状から、短冊形の、突起を持つ、王冠型土器が、あります。
火焔型土器と、王冠型土器は、多くの場合、対(ペア)で出土します。
この事から、この二つの形状は、対立する思想として、形作られた物と、推測されます。
) 特徴
王冠型は、基本的な文様は、火焔型と共通しますが、大型の突起は、単純な山形で、鋸歯状の
連続突起はありません。
また、「スス」や、おこげの痕が、残ることから、煮炊きに使われた事が、判ります。
多分、村の祭りなどの、儀式の場で、調理の道具として、使っていたと考えられます。
c) 火焔型土器の補足説明
) 元々は、「火焔土器」は、新潟県長岡市関原町の、近藤篤三郎氏が、馬高遺跡で最初に発見
した土器に、名付けた物で、その後に発見された、類似の土器を、一般に「火焔型土器」と
言います。
) 国宝に指定されている、火焔型(王冠型)土器は、十日町市の出土品、のみですが、新潟県
長岡市、出土の火焔型土器も、国の重要文化財に指定されています。
) 深鉢 火焔型土器 時期: 縄文時代中期 ( 約4500年前 )
出土地: 馬高遺跡 ( うまたか いせき )
所在地: 新潟県長岡市関原町
大きさ: 高さ 32.5cm
指定: 国指定重要文化財 ( 考古資料、平成14年指定 )
所蔵: 長岡市立科学博物館
) 深鉢 王冠型土器 時期: 縄文時代中期 ( 約4500年前 )
出土地: 岩野原遺跡 ( いわのはら いせき )
所在地: 新潟県長岡市深沢町
大きさ: 高さ、30cm
所蔵: 長岡市立科学博物館
次回は、土偶について、お話します。
国宝王冠型土器
火焔土器様式は、縄文中期の中頃には、ほぼ新潟県全域に広がり、信濃川流域で最も、発達しました。
新潟県域はまさに「火焔土器の国」であり、特に津南町から、長岡市にかけての、信濃川中流域で数多く
発見されています。
当時は、野焼きによる、焼成方法ですので、高温には成らず、600~800℃程度の、今で言う
素焼程度の、焼き締まりで、強度的には、「脆い」感じに、成っています。
b) 王冠形土器
高さ 26.2cm 、最大径27.4cm 。 高さ 27.2cm、 最大径28.6cm 。
火焔土器様式は、その把手部分の形状から、短冊形の、突起を持つ、王冠型土器が、あります。
火焔型土器と、王冠型土器は、多くの場合、対(ペア)で出土します。
この事から、この二つの形状は、対立する思想として、形作られた物と、推測されます。
) 特徴
王冠型は、基本的な文様は、火焔型と共通しますが、大型の突起は、単純な山形で、鋸歯状の
連続突起はありません。
また、「スス」や、おこげの痕が、残ることから、煮炊きに使われた事が、判ります。
多分、村の祭りなどの、儀式の場で、調理の道具として、使っていたと考えられます。
c) 火焔型土器の補足説明
) 元々は、「火焔土器」は、新潟県長岡市関原町の、近藤篤三郎氏が、馬高遺跡で最初に発見
した土器に、名付けた物で、その後に発見された、類似の土器を、一般に「火焔型土器」と
言います。
) 国宝に指定されている、火焔型(王冠型)土器は、十日町市の出土品、のみですが、新潟県
長岡市、出土の火焔型土器も、国の重要文化財に指定されています。
) 深鉢 火焔型土器 時期: 縄文時代中期 ( 約4500年前 )
出土地: 馬高遺跡 ( うまたか いせき )
所在地: 新潟県長岡市関原町
大きさ: 高さ 32.5cm
指定: 国指定重要文化財 ( 考古資料、平成14年指定 )
所蔵: 長岡市立科学博物館
) 深鉢 王冠型土器 時期: 縄文時代中期 ( 約4500年前 )
出土地: 岩野原遺跡 ( いわのはら いせき )
所在地: 新潟県長岡市深沢町
大きさ: 高さ、30cm
所蔵: 長岡市立科学博物館
次回は、土偶について、お話します。
国宝王冠型土器