引き続き、「国宝の焼き物の」話を、続けます。
「青磁」の定義は、「素地(きじ)や釉薬が、緑ないし青色系の、色調を呈する磁器」だそうです。
但し、酸化焼成で、発色する、稲の籾殻の、米粒の様な色、所謂「米色(べいしょく)青磁」なども、
青磁に含まれます。
・ しかし、青や緑でも、銅や、コバルトによる呈色は、青磁に含まれません。
2) 国宝 下蕪青磁花生(しもかぶらせいじ、はないけ)
中国、南宋時代 (13世紀) 龍泉窯
高さ :23.5cm
財団法人 アルカンシェール美術財団 (東京都品川区)
指定年月日: 1951年6月9日 (昭和26年)
① 蕪の様な球形の、下膨れした、胴体の上に、太い頸部を持つ花生です。
いわゆる、茶人が下蕪(しもかぶら)と呼ぶ形の物で、姿が美しく、瀟洒な造形をしています。
青み勝ちの、釉色が美しい作品です。
これは、日本に伝わる、青磁花生のなかでも、「名品中の名品」として、知られています。
② 新安沖の沈船にも、同形式の、龍泉窯の作が、見つかっています。
尚、アルカンシェール美術財団は、「原六郎コレクション」の、古美術の所有の他、、現代美術を
原美術館で、展示しておりますが、現在、国宝の「青磁下蕪花生」などは、東京国立 博物館に、
寄託されています。
3) 国宝 青磁 鳳凰耳花生 (ほうおうみみ、はないけ) 銘萬声(ばんせい)
中国 南宋時代 龍泉窯
高さ:30.7cm、 口径:11.0cm、 底径:11.4cm。
久保惣記念美術館蔵 (元は、京都山科の、毘沙門堂に伝来した物です。)
① 「砧青磁花生」と呼ばれる、花瓶の代表作です。
砧(きぬた)とは、胴から細く、真っ直ぐに伸びた形が、木製道具「砧」に似ている事から来て
います。砧の持つ部分に、鳳凰形の耳飾りが、向かい合わせで、2個付いた形を、しています。
② 淡青色の釉が、美しく、肩から釉が、垂れ落ちる様な、溜り方をし、全体に、大きな貫入が入て
います。
③ 鳳凰の姿の耳は、二枚の「合わせ型」から、作られています。
頸、胴部は堂々とした、量感が備わり、口縁や鳳凰耳など、各部の作りも行き届き、特に陽文で
目や羽毛などの、細部が表されています。
④ 銘の「萬声」は、砧を打つ音を、「千声盤声」と言う事から、付けられたそうです。
青磁鳳凰耳花生は、やや豊満な「萬声」タイプと、ほっそりとした「千声」タイプに、大別され
ます。
⑤ 青磁鳳凰耳花生と、同名の重要文化財で、小さいながら、形が良いの物が、 大阪市立東洋陶磁
美術館に所蔵されています。 又、重要文化財の、五島美術館蔵の青磁鳳凰耳花生も、大阪市立
東洋陶磁美術館の物と、よく似ています。
以上で、「国宝の青磁」についての、話を終わります。
次回は、「国宝の茶碗」について、述べます。
国宝下蕪青磁花生 国宝鳳凰耳花生 銘萬声
「青磁」の定義は、「素地(きじ)や釉薬が、緑ないし青色系の、色調を呈する磁器」だそうです。
但し、酸化焼成で、発色する、稲の籾殻の、米粒の様な色、所謂「米色(べいしょく)青磁」なども、
青磁に含まれます。
・ しかし、青や緑でも、銅や、コバルトによる呈色は、青磁に含まれません。
2) 国宝 下蕪青磁花生(しもかぶらせいじ、はないけ)
中国、南宋時代 (13世紀) 龍泉窯
高さ :23.5cm
財団法人 アルカンシェール美術財団 (東京都品川区)
指定年月日: 1951年6月9日 (昭和26年)
① 蕪の様な球形の、下膨れした、胴体の上に、太い頸部を持つ花生です。
いわゆる、茶人が下蕪(しもかぶら)と呼ぶ形の物で、姿が美しく、瀟洒な造形をしています。
青み勝ちの、釉色が美しい作品です。
これは、日本に伝わる、青磁花生のなかでも、「名品中の名品」として、知られています。
② 新安沖の沈船にも、同形式の、龍泉窯の作が、見つかっています。
尚、アルカンシェール美術財団は、「原六郎コレクション」の、古美術の所有の他、、現代美術を
原美術館で、展示しておりますが、現在、国宝の「青磁下蕪花生」などは、東京国立 博物館に、
寄託されています。
3) 国宝 青磁 鳳凰耳花生 (ほうおうみみ、はないけ) 銘萬声(ばんせい)
中国 南宋時代 龍泉窯
高さ:30.7cm、 口径:11.0cm、 底径:11.4cm。
久保惣記念美術館蔵 (元は、京都山科の、毘沙門堂に伝来した物です。)
① 「砧青磁花生」と呼ばれる、花瓶の代表作です。
砧(きぬた)とは、胴から細く、真っ直ぐに伸びた形が、木製道具「砧」に似ている事から来て
います。砧の持つ部分に、鳳凰形の耳飾りが、向かい合わせで、2個付いた形を、しています。
② 淡青色の釉が、美しく、肩から釉が、垂れ落ちる様な、溜り方をし、全体に、大きな貫入が入て
います。
③ 鳳凰の姿の耳は、二枚の「合わせ型」から、作られています。
頸、胴部は堂々とした、量感が備わり、口縁や鳳凰耳など、各部の作りも行き届き、特に陽文で
目や羽毛などの、細部が表されています。
④ 銘の「萬声」は、砧を打つ音を、「千声盤声」と言う事から、付けられたそうです。
青磁鳳凰耳花生は、やや豊満な「萬声」タイプと、ほっそりとした「千声」タイプに、大別され
ます。
⑤ 青磁鳳凰耳花生と、同名の重要文化財で、小さいながら、形が良いの物が、 大阪市立東洋陶磁
美術館に所蔵されています。 又、重要文化財の、五島美術館蔵の青磁鳳凰耳花生も、大阪市立
東洋陶磁美術館の物と、よく似ています。
以上で、「国宝の青磁」についての、話を終わります。
次回は、「国宝の茶碗」について、述べます。
国宝下蕪青磁花生 国宝鳳凰耳花生 銘萬声