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アルフレッド・ヒッチコック監督『マーニー』

2009-10-15 18:24:00 | ノンジャンル
 スカパー260チャンネル「洋画★シネフィル・イマジカ」で、アルフレッド・ヒッチコック監督の'64年作品「マーニー」を再見しました。
 ストラッドの会社の金庫の金が女性従業員によって持ち逃げされた事件の現場検証をしているところに、大手取引先のマーク氏(ショーン・コネリー)がやってきます。ホテルで偽の身分証明書を出し、髪を元の金髪に染め直すマーニー(ティッピ・ヘドレン)は母を訪ねミンクのマフラーを贈りますが、赤い花を見て怯え、母からは男を寄せつけないように冷たく言われます。マークの会社に面接に来たマーニーはマークに発見され、彼が裏から手を回したおかげで採用されます。度々赤と嵐に怯えるマーニー。マークに言い寄られたマーニーは週末に会社の金庫から金を盗み、逃げ出そうとしますが、愛馬に会いに行ったところをマークに捕まり、弱味を握られて彼と結婚させられます。新婚旅行先でも体に触れさせようとしないマーニー。ついにマークのものになると自殺未遂を起こします。旅行から帰ると二人の話を立ち聞きしたマークの義妹リル(ダイアン・ベイカー)はマーニーが母にかけた電話を盗聴し、その内容をマークに知らせます。マークはマーニーの母に関する調査をし、マーニーが6才の時に母が殺人事件を起こしたことを突き止めます。マーニーは愛馬を事故で失い絶望してマークの金庫から金を盗んで逃亡しようとしますがマークに見つかり、彼に母のところへ連れていかれます。嵐で怯えるマーニーは、マークの助けを借りて、水兵相手の売春をしていた母に暴力を振るった客をマーニーが殺してしまった事件のことを思い出し、トラウマから解放されます。マークと一緒に人生をやり直したいと言うマーニーをマークは優しく抱き上げるのでした。
 バーナード・ハーマンの音楽は「めまい」に次ぐ素晴らしさで、雨上がりの港のラストショットは、「シェルブールの雨傘」のタイトルバックとともに、映画史上最高の雨上がりの港のショットだと思いました。完全版を見るのは今回が最初であるような気がしますが、無駄なシーンなど全くありませんでした。おそらく狩りのシーン、新婚旅行のシーンなどが初めて見るシーンだったのではと思います。文句無しの傑作です。映画好きな方には無条件にオススメです。