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ウェス・アンダーソン監督『ライフ・アクアティック』

2010-02-01 12:44:00 | ノンジャンル
 蓮實重彦先生が本「映画崩壊前夜」の中で言及していた、ウェス・アンダーソン監督・共同製作・共同脚本の'05作品「ライフ・アクアティック」をDVDで見ました。
 国際映画祭。海洋映画のドキュメンタリー作家・ズィスー(ビル・マーレー)の最新作「ライフ・アクアティック」のプレミア上映が行われます。映画の中ではズィスーがジャガーザメと呼ぶものにズィスーの親友が食べられてしまいます。彼は親友の復讐のためにもジャガーザメを追う続編の製作にかかります。船上パーティでは彼の元恋人の息子であるネッドが彼に会いに来て、今度の航海に参加することになります。ズィスーが妻の両親から贈られた島にいるところへ女性記者のジェーン(ケイト・ブランシェット)がやってきて、しばらくすると映画への出資会社の監視役であるビルもやってきます。手を引いた製作会社の代わりにネッドが遺産をつぎこみ旅は始まり、ズィスーは先ず無人のヘネシー海上研究所に押し入り観測装置を無断で借りていきます。数日後海賊に襲われ、製作資金とともにビルを人質に取られて逃げられます。海賊にエンジンをやられたズィスーの船はヘネシーの船に助けられ港に曳航されます。実家に帰ってしまっていた妻(アンジェリカ・ヒューストン)に資金を援助してくれるよう頼み、ネッドとはジェーンを争ってケンカしているところへビルから電話があり、その電話から彼がいる場所が分かり皆で助けに行きます。海賊をやっつけてビルを解放した後、ヘリコプターを使ってネッドとジャガーザメを探しますが、故障でヘリは墜落し、ネッドは死んでしまいます。皆が悲しみに暮れているところへジャガーザメらしきものがモニターに映ったという知らせを受け、皆で潜航艇に乗り込むと、海溝に巨大なジャガーザメを見ることができます。そして映画は完成しプレミア上映で正装したズィスーは皆に賞賛を送られるのでした。
 デヴィッド・ボウイの軽快な音楽、CGで作られたコケティッシュな生物がユーモラスな気分を盛り上げていました。ゴダールの「万事快調」のように、船のセットの部屋から部屋へ壁の断面を見せながら移動撮影していくシーンもあり、大変楽しめました。ウェス・アンダーソン、要チェックです。