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春日武彦『精神のけもの道 つい、おかしなことをやってしまう人たちの話』

2010-02-04 18:25:00 | ノンジャンル
 朝青龍が引退しました。そのことの是非はあえてここでは論じませんが、今後の大相撲の展開が気になります。白鵬の牙城を崩すのは誰なのか、注目です!

 さて、平山夢明さんと吉野朔実さんの共著「狂気な作家のつくり方」の中で言及されていた、春日武彦さんの'08年作品「精神のけもの道 つい、おかしなことをやってしまう人たちの話」を読みました。精神科医の春日さんがこれまでに診察してきた患者さんたちなどのエピソートを語った本です。
 精神のけもの道の定義、ウエスタンの格好をしている人の不思議、天井裏に誰かがいると主張する老婦人のように妄想で精神のバランスを取る人々、意味のない行為に執着する人々、思い込みが激しい人々、つまらないことに執着する人々、強迫的心性の人々、自分に都合のいいことしか信じない人々、理由の分からない嘘を平気でつく人々、都合の悪いことを忘れてしまう人々、意味のないことに情熱をかける人々、人生は一寸先は闇という話、愚かしさはそれ自体力であるということなどです。
 精神科医の語る「つい、おかしなことをやってしまう人たちの話」ということで、かなり期待して読んだのですが、予想を下回るありきたりな話ばかりだったように感じました。例えて言うと早川いくをさんが書いた珍事件の本を読んだ時のような感じです。しかし精神病のことを余りご存じない方には面白い本かもしれません。精神病に興味のある方にはオススメかも。