フランシス・フォード・コッポラ監督・製作・脚本の'11年作品『Virginia/ヴァージニア』をWOWOWシネマで見ました。
悪魔が棲むと言われている違う時を刻む7つの面を持つ時計台がある町。オカルト本の三流作家ホールは自分の本を売るためにこの町を訪れると、この町で長年保安官をしているボビー(ブルース・ダーン)がファンだと言い、自分が書いた小説を読んでほしいと言います。保安官は死体置き場にある娘の死体をホールに見せますが、その死体の胸には杭が刺されていました。E・A・ポーが宿泊したことがあるチカリング・ホテルがその町にあると聞いたホールはそこを訪ねますが、廃墟となっていました。ホールはホテルに戻るとボート事故で亡くなった娘のヴィッキーの写真を見て、もうオカルト本は書けないと思います。妻は編集者のサムに前借りするためにあと一冊はオカルト本を書くよう言ってきます。夜、時計台の鐘がなり、森の中へ歩いて行くホール。やがてヴァージニアと名乗る娘の霊が現れますが、ホールがレストランに誘うと姿を消します。レストランでは女店主がこの店の床には12人の子どもの墓があると言います。女主人がギターの弾き語りを始めると、カーテンの陰に現れる娘の霊。女主人が彼女を捕まえると、彼女は女主人の手を噛んで逃げ出します。レストランから駆け出す子どもたちと牧師。また現れた娘の霊は牧師に「消えて!」と言います。道に迷ったホールはヴァージニアの後を追いますが、途中の橋で足を取られると、ポーが現れ助けてくれます。
妻の電話で起こされるホール。妻はホールが持っている高価な限定本を人質に、オカルト本を書くように言います。チカリング・ホテルに侵入し、そこが夢で訪れたレストランであることを知るホール。図書館で調べると実際に子どもたちが殺された事件がそこで発生したことを知ります。保安官は“吸血鬼の処刑台”という題の本を書くようにホールに勧め、家出娘が杭を機械によって差し込まれることにしようと、その模型まで見せます。ホールは保安官の勧めに応じ、小説を書き始め、サムに前借りを頼み、あらすじを送れば妻に一万ドル送ることを承知させます。その晩、夢に現れたポーは、小説を書くヒントを与えてくれ、チカリング・ホテルで牧師が子供たちを世話していたことを小説にするように言います。
「あらすじはどうした?」というファックスで目を覚ますホール。保安官は降霊盤を使って犯人をつきとめようと言い出しますが、霊が犯人は「B」で始まる名前を示そうとすると、強引に降霊術を止めさせます。ホールは保安官が悪魔の巣窟だと言っていた湖の向こう側の若者たちの溜まり場に、保安官助手と行き、若者たちのリーダーのフラミンゴに会いますが、やって来た保安官はフラミンゴを逮捕します。時計台に登り、そこで娘の幻覚を見て、階段から落ちて意識を失うホール。夢の中でポーはフラミンゴは犯人ではないと言い、チカリング・ホテルで牧師が世話していた子どもたちを吸血鬼にしないため、牧師が睡眠薬で子供たちを眠らせて首を切って殺した後、ヴァージニアだけが牧師の睡眠薬を見破って逃げ出し、途中でフラミンゴに助けられますが、結局牧師に捕まり、地下室に手錠でつながれ、レンガの壁の中に塗り込められ、牧師も首を吊ったことを教えます。そこへ娘の霊が現れポーとホールを手招きし、2人の前を浮かんでいきます。
保安官に起こされたホールは、“吸血鬼の処刑台”に前金が既に支払われていることから、その半分を寄越せと保安官に言われ、結末を書いてからと答えると、頭を殴られ気を失います。夢の中で牧師を鎖で殴る娘。ホールは自分の娘の事故死が自分のせいだったと悔います。この作品は彼女の墓になるだろうと言うポー。
目覚めたホールは保安官事務所を訪ねると、保安官助手は殺され、保安官は胸に“有罪”とペンキで書かれて首を吊って死んでいました。ホールは娘の死体が「パパ、助けて」と言うので杭を抜くと、大量の血がほとばしり出て、娘は吸血鬼として甦り、ホールに襲いかかります。場面はサムのオフィスに飛び、サムは「完璧だ」と言い、「本は3万分売れ、保安官は杭殺しと助手殺しで自殺、ホールは妻の許に戻り、フラミンゴは姿を消した」という字幕で映画は終わります。
夢の場面や昼でも薄暗い時計台の場面など、ゴシック的で耽美的魅力にあふれた映画でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
悪魔が棲むと言われている違う時を刻む7つの面を持つ時計台がある町。オカルト本の三流作家ホールは自分の本を売るためにこの町を訪れると、この町で長年保安官をしているボビー(ブルース・ダーン)がファンだと言い、自分が書いた小説を読んでほしいと言います。保安官は死体置き場にある娘の死体をホールに見せますが、その死体の胸には杭が刺されていました。E・A・ポーが宿泊したことがあるチカリング・ホテルがその町にあると聞いたホールはそこを訪ねますが、廃墟となっていました。ホールはホテルに戻るとボート事故で亡くなった娘のヴィッキーの写真を見て、もうオカルト本は書けないと思います。妻は編集者のサムに前借りするためにあと一冊はオカルト本を書くよう言ってきます。夜、時計台の鐘がなり、森の中へ歩いて行くホール。やがてヴァージニアと名乗る娘の霊が現れますが、ホールがレストランに誘うと姿を消します。レストランでは女店主がこの店の床には12人の子どもの墓があると言います。女主人がギターの弾き語りを始めると、カーテンの陰に現れる娘の霊。女主人が彼女を捕まえると、彼女は女主人の手を噛んで逃げ出します。レストランから駆け出す子どもたちと牧師。また現れた娘の霊は牧師に「消えて!」と言います。道に迷ったホールはヴァージニアの後を追いますが、途中の橋で足を取られると、ポーが現れ助けてくれます。
妻の電話で起こされるホール。妻はホールが持っている高価な限定本を人質に、オカルト本を書くように言います。チカリング・ホテルに侵入し、そこが夢で訪れたレストランであることを知るホール。図書館で調べると実際に子どもたちが殺された事件がそこで発生したことを知ります。保安官は“吸血鬼の処刑台”という題の本を書くようにホールに勧め、家出娘が杭を機械によって差し込まれることにしようと、その模型まで見せます。ホールは保安官の勧めに応じ、小説を書き始め、サムに前借りを頼み、あらすじを送れば妻に一万ドル送ることを承知させます。その晩、夢に現れたポーは、小説を書くヒントを与えてくれ、チカリング・ホテルで牧師が子供たちを世話していたことを小説にするように言います。
「あらすじはどうした?」というファックスで目を覚ますホール。保安官は降霊盤を使って犯人をつきとめようと言い出しますが、霊が犯人は「B」で始まる名前を示そうとすると、強引に降霊術を止めさせます。ホールは保安官が悪魔の巣窟だと言っていた湖の向こう側の若者たちの溜まり場に、保安官助手と行き、若者たちのリーダーのフラミンゴに会いますが、やって来た保安官はフラミンゴを逮捕します。時計台に登り、そこで娘の幻覚を見て、階段から落ちて意識を失うホール。夢の中でポーはフラミンゴは犯人ではないと言い、チカリング・ホテルで牧師が世話していた子どもたちを吸血鬼にしないため、牧師が睡眠薬で子供たちを眠らせて首を切って殺した後、ヴァージニアだけが牧師の睡眠薬を見破って逃げ出し、途中でフラミンゴに助けられますが、結局牧師に捕まり、地下室に手錠でつながれ、レンガの壁の中に塗り込められ、牧師も首を吊ったことを教えます。そこへ娘の霊が現れポーとホールを手招きし、2人の前を浮かんでいきます。
保安官に起こされたホールは、“吸血鬼の処刑台”に前金が既に支払われていることから、その半分を寄越せと保安官に言われ、結末を書いてからと答えると、頭を殴られ気を失います。夢の中で牧師を鎖で殴る娘。ホールは自分の娘の事故死が自分のせいだったと悔います。この作品は彼女の墓になるだろうと言うポー。
目覚めたホールは保安官事務所を訪ねると、保安官助手は殺され、保安官は胸に“有罪”とペンキで書かれて首を吊って死んでいました。ホールは娘の死体が「パパ、助けて」と言うので杭を抜くと、大量の血がほとばしり出て、娘は吸血鬼として甦り、ホールに襲いかかります。場面はサムのオフィスに飛び、サムは「完璧だ」と言い、「本は3万分売れ、保安官は杭殺しと助手殺しで自殺、ホールは妻の許に戻り、フラミンゴは姿を消した」という字幕で映画は終わります。
夢の場面や昼でも薄暗い時計台の場面など、ゴシック的で耽美的魅力にあふれた映画でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)