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ダニエル・エスピノーサ監督『チャイルド44 森に消えた子供たち』その3

2017-02-07 07:19:00 | ノンジャンル
 また昨日の続きです。
 レオ「真犯人は旅行者だ。線路から徒歩10分のところで死んでる。列車でないと来れない」「モスクワで死んだ子は俺の親友の息子だ。戦友なのに事故だと言ってくる。さらに犠牲者が出る。我々が党の言いなりで真相を闇に葬ってたら犯罪に加担することになる」上司「もういい」「犯人を捕まえたい」「子供の死亡記録を調べて協力しよう」「事件後は親が同伴して登下校していた。しかし森を抜けると近道だ。そして“犯人”が捕まれば、もう明日から子供だけで森を通る」。
 レオ「犠牲者はすべて線路沿いの森か公園で発見されている。裸で切開した傷跡。溺死。どれも犯人が逮捕され、43人になった。先日のロストフで44件目だ。明日行ってくる」。地図にピンを刺す上司。
 レオ、ラシーナに「モスクワに一緒に行こう。ここに残ってたら君を守れない。安心していい。一緒に来てくれたら、何でも頼みを聞く。俺と別れたいと言っても」。
 明朝、モスクワに行くための身分証をを持って、「休暇で山歩きを楽しんでいるように装え」とレオ。森の中に鞄を隠す。
 汽車に轢かれる子供。
 車内。
 到着を告げる汽笛。レオとラシーナ「君の息子は殺された。これが証拠書類だ。モスクワからロストフまで線路沿いの連続殺人だ」「犯人を見つけたら?」「法の裁きを受けさせる」「君は無力だ。笑わせるな。もし本当なら犯人を見つけ次第殺せ」「君のためなら殺る。だが殺せば真相は闇の中に。目撃者に会う必要があるな」。
 「何も知らない」「ガリーナ、今も殺し続けてる。君に迷惑はかけない。見かけた男の人相だけでも」。そこへ夫が帰ってきて、レオらは追い出される。
 駅。道端に座り込む少年に近づくメガネの男。「一人か?」うなずく少年。「母さんは? 内緒で?」。少年はメガネの男の鞄を持ち、付いて行く。
 MGB幹部「戦時中、ヒトラーの報復部隊が各地に残された。実際、ドイツ兵は残虐だった。隊員たちは特殊な薬のせいで子供の血を求めるようになった。そいつらの仕業だ。9人の子供がこの周辺で、この2年間の間に、息子と同じ目に会ってる」「9人?」「ヒトラーは殺し続けている。死んでもなお」「お悔みを」。
 “モスクワ中央駅東口”の字幕。群衆。レオ「MGBと違う方法を取らないと」ラシーナ「頼れる人がいる」「信用できない」「私は信じる」。
メガネの男の部屋へ。「逮捕されて最悪処刑かも」ラシーナ「彼がかばってくれた」「なぜかばった?」「妻だからだ」「じゃあ危険を冒してまでモスクワに? なぜだ?」。犠牲者の写真を見せるレオ。「どの事件もそれぞれに当局によって解決。“犯人”は罰せられた。これらは殺し方が似ている」「楽園に殺人者はいないのでは? どういう立場で調べてる? “怒れる市民”?」「そんなところだ」「君らだけで?」「他にいない」「知り合いに頼めば、この街を出られる」「助かる」。メガネの男、電話を持ってくる。「前の住民のが残ってた。隠し持ってる。緊急用として」「緊急は多いのか?」「問題は多い」「ザルマン教授?」。メガネの男は電話で話し始める。ラシーナは本棚にある本を見て、「この本を持っていたおかげで同僚が逮捕された」。レオ、電話をし終わったメガネの男の頭を机に何度も叩きつける。ラシーナ「レオ、やめて!」メガネの男「反逆者め。殺しておけばよかった。メガネの男を絞殺するレオ。
外に出る2人。「許して。私、本当に……」「奴は禁書をエサに反体制派を暴くMGBだったんだ。君が罠にかからなくて幸いだ。約束したよな。俺と来なくてもいい」「一緒に行く」。2人と入れ違いにMGBがメガネの男の部屋へ殺到する。
ラシーナ、駅へ。
メガネの男の死体がMGBに発見される。カーテンの陰から街頭の様子を見るMGBの一人。
レオ「何だ?」ラシーナ「あの男は字が読めない」と、身分証明書をチェックする青年を指さす。その青年に身分証明書をチェックしてもらい、無事に列車に乗る2人。
車内。レオに身を預けるラシーナ。
夜。汽笛。車に乗るレオ。「目撃者に会えた?」「モスクワは空振りだ。問題はロストフだ。事件の要だ。殺人ルートの中心点。被害者数も突出している。犯人は鉄道2路線を仕事で頻繁に利用しているに違いない」「このヴォリスクとの関係は?」「ここは行動範囲の東端だ」「なぜここが?」「自動車工場かも。ロストフにはトラクター工場もある」。
レオが帰宅すると、男が待っている。「学習しない男だな。2人で話をしたい」
自白剤を注射されるレオ。「夫に対して忠誠を貫く気か? 全部話した方が身のためだ」「それで何が変わるの? あなたは怪物よ」「もう彼はあきらめろ」。
俯瞰で疾走する汽車。(また、明日へ続きます……)