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ロバート・アルトマン監督『プレタポルテ』その2

2017-03-13 06:21:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 マイロ「メモは読んだ」レジーナ「エルと契約をしてくれれば、想像を絶するものをあげる。土下座だ。本気じゃないと?」と本当に土下座する。マイロはそれを写真に撮り、笑い、レジーナは激怒する。
 犬のフンを踏むマイロ。スリムはクリントと去る。ブーツをはいた女性たちの写真を撮るマイロは「ジョン・ウェイン」「ランドルフ・スコット」などと言う。(中略)
 レズのシシーはマイロに電話する。
 シーツの中でくんずほぐれつのジョーとアン。
 シシーをマイロが訪ねる。シシーは酒でもてなし、マイロのことを尊敬していて契約してほしいと誘惑するが、マイロはまた写真を撮り、シシーは恐慌状態になる。
 “ブルガリ”。青タイの男は入場カードを掏る。
 インタビューで磁器について語るブルガリ。
 「一番悪いのは私」とアン。「俺は既婚者」とジョー。2人は言い争うが、やがて踊り出す。
パーティ。青タイの男はイザベラに会い、自分はセルジョだと言い、42年前に2人は結婚していて、セルジョが共産党員だったため、結婚式の日にモスクワへ行ったこと、スターリンが死んで電話も電報も使えなかったこと、ソ連ではセルゲイという名前で紳士服を作っていたこと、君がオリヴィエと結婚したと聞いてショックを受けたことなどを語る。シシーは仲間にマイロの部屋の鍵を手に入れるように言う。セルジョは「彼は殺されたんではない。現場にいた」イザベラ「殺さなかったの? 馬鹿ね」「ゆっくり話がしたい。明日4時にロダン美術館の“考える人”の前で」。
 ジョーとアン、シーツの中。
 サイとコートはヤクの回し飲み。
 セルジョはマイロの部屋へ行き、服をあさるが、シシーが入ってきたので、クローゼットに身を隠す。シシーはマイロの机の上のネガを鞄に入れるが、マイロが帰ってきたので、やはりクローゼットに身を隠す。連れこんだ女の下着姿を撮り、また憤慨されるマイロ。セルジョとシシーはクローゼットから出て別れる。
 朝焼け。
 解剖室。ネクタイが同じだと刑事。(中略)
 ジョーに別の部屋が用意できたとホテル側が言うが、ジョーはもう必要ないと言う。
 “ソニア・リキエル”。ニットの女王と彼女を紹介するキティ。
 別の部屋のキーは必要ないとジョーはまた言い、セルジョがキーを横取りする。一方、ブーツの写真のネガがないと騒ぎだすマイロ。“サイ・ビアンコ”。廃ホームでのファッションショー。
 「誰がマイロと?」「クローゼットですべて聞いた」とシシー。
 シモーヌ、ジャックに「会社を売ったのね。テキサスの靴職人に。何様のつもり? あの人たちは?」「もう来てる。決まったことだ。母さんのためだ。金持ちになれる」「新しい上司に挨拶を」。
 サイのファッションショー。
 “考える人”の像の下で会うセルジョとイザベラ。「夫を殺してない」とセルジョ。
 サイのファッションショーのフィナーレ。
 サイ主宰のパーティ。コート、サイを呼び出し、2人は抱き合う。サイの妻も別の男とやって来て抱き合い、それに気づいた双方は「浮気者!」と言い合う。そこへキティが現れ、インタビューが始まる。
 マイロ「問題はブーツではなくネガだ」。シシーとレジーナら3人が現れ、「交渉に来た」と言う。
 ジョーとアンは外出着に着替えていて、ジョーのスーツケースが落とし物として発見されたとホテルマンは言う。(中略)
 イザベラはセルジョの部屋を訪れ、「きれいな部屋ね」。セルジョ「ナポリの部屋より小さい。ソ連では自宅とアトリエが一緒だった。君を探して寝ていない」。タバコを吸うセルジョ。
 ルイーズと浮気相手は女装パーティに。
 バスローブ姿のセルジョとイザベラ。バスローブをイザベラが脱ぐと黒い下着姿に。吠えるセルジョ。ストッキングを一つずつ脱ぎ、セルジョに投げると、セルジョは眠ってしまっている。(中略)
 「夫が2人なら死体も2人」と書いた紙を置いて去るイザベラ。
 刑事「死因はハムの脂身だ」。
 ジョーのズボンは丈が短く、アンは「まさにプレタポルテ(既製服)ね」と言う。「とても楽しかった」「僕もだ」。アン、去る。
 “シモーヌ・ロー”のファッションショー。モデルは全員全裸。とまどう観客。妊婦も出て来る。終わるとスタンディング・オベーション。キティ「これってファッション? もうたくさん。辞めさせてもらう」。キティ、去ると、そばの女性「ソフィー・シュワです」とキティに取って替わる。
 原っぱ。ブルーシートの上に多くの全裸の幼児。葬列。マイロ「赤ん坊におむつをさせろ」。背後に“トラサルディ 現実を見よう”の看板。セルジョも葬列に加わり、映画は終わる。

 『ナッシュビル』の再映画化といった映画で、『ナッシュビル』で狂言回し役だったTVレポーターのジェラルディン・チャップリンがここではキム・ベイジンガーが演じている群像劇でした。それにしても主役級の俳優をよくもここまで集めたものだと感心しました。