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増村保造監督『兵隊やくざ』

2021-08-01 06:42:00 | ノンジャンル
 増村保造監督の1965年作品『兵隊やくざ』をDVDで観ました。

 サイト「映画ウォッチ」のあらすじに加筆修正させていただくと、

「太平洋戦争真っただ中の1943年の満州国。ソ連との国境に近い孫呉の関東軍兵舎に、やくざの用心棒だった大宮貴三郎(勝新太郎)という男が他の新兵と共に入隊してきました。中沢准尉(内田朝雄)はこの危険分子の指導係として、名門生まれのインテリ上等兵・有田(田村高廣)を指名します。早速大宮は、新兵に難癖つけては殴っていた先輩砲兵と乱闘を演じます。中でも、元々拳闘の選手だった黒金伍長(北城寿太郎)からのしごきは凄まじく、キレた大宮は反撃して大乱闘となります。そこに駆け付けた有田が1年後輩の黒金に厳重注意すると形勢は逆転、大宮は黒金を気が済むまで殴り続けます。
 この出来事をきっかけに、大宮と有田との間に奇妙な友情が芽生え始めます。しかし、軍曹に昇進した黒金はその立場を利用して、師団演習の際に有田に制裁を加え、駆け付けた大宮を集団で襲撃、これが歩兵隊と砲兵隊の大乱闘にまで発展してしまいました。大宮は外出禁止令を言い渡されましたが、大宮は密かに兵舎を抜け出し、将校専用の芸者屋で音丸(淡路恵子)と遊んでいました。大宮は日本本土には仕事のあてはなく、給料をもらえる軍隊の方がいいと語ります。
 准尉から大宮の制裁を命じられた有田はこれまで人を殴ったことは一度もなく、仕方なしに竹刀で一回だけ叩いた程度で終わらせますが、大宮は自らレンガで自傷し、制裁を受けたと准尉に報告します。
 やがて戦局が悪化するなか、ある日脱走した新兵が自殺する事件が発生、大宮は新兵にリンチを加えた炊事班に乗り込み、石神軍曹(早川雄三)が砂糖などの物資の横流しをしていた事実を知ります。大宮は石神と大乱闘になり殴り倒します。
 やがて部隊に大宮の浪曲の師匠(山茶花究)を擁する慰問団が訪れます。大宮は師匠から、親分の死と、自分の身代わりに服役している男の家族が貧窮していることを知り、師匠に男の家族に渡してほしいと金を差し出します。
 ある日、部隊から一個大隊を選抜して南方に送ることが決定、その中に大宮も含まれていました。しかし大宮は南方行きを拒み、無断外出して音丸の元で遊んでいたところ、駆け付けた有田と喧嘩になり、懲罰を受け営倉入りします。この間に部隊は南へ送られていきました。やがて7日間の懲罰期間が過ぎると、今度は全部隊に動員令が下されました。バカな将校の下では死にたくないという有田を助けようと、大宮は脱走の計画を立てます。そして出陣の日、部隊は列車に乗って出発しますが、機関車に乗り込んだ大宮と有田は機関士を脅して連結器を外させ、部隊を乗せた客車と切り離します。そして大宮と有田は機関車に乗って遥かかなたへ向かっていくのでした。」

 勝新太郎と田村高廣の結びつきに好意を持つとともに、音丸の人生をはかなむ姿も印象的でした。