昨日の続きです。
サンオイルをナオミの背中に塗る譲治。あくびをするナオミは「面白いこと、ないかしら。何かおいしいもの、食べたいなあ。譲治さん、私、死ぬほど退屈なのよ。なんとかして」「じゃあ、英語の勉強だ」。ナオミを無理やり室内に引っ張り込む譲治。英語のページを発音して訳せと譲治が言うと、ナオミは「わかんない」と言う。ナオミを馬鹿よばわりする譲治。「わかんないものは、わかんない」「じゃあわかるまで考えろ。今夜一晩中かかってもいい。できるまでやるんだ」。ナオミは譲治を睨み、テキストを破り捨てる。「何をする気だ。僕に反抗する気か? ナオミ、勉強して立派な女になるっていうのは嘘か? 嘘なんだな?」「ふん」とふてくされるナオミ。「よし、それならいい。もう結婚はやめだ。こっから出てってくれ。あの汚い家に戻れよ」。ナオミを突き飛ばす譲治。「出てゆけと言っているんだ! 聞こえないのか! それとも悪いと思って謝るか。どうなんだ、はっきりしろ」。ナオミの頭をこずく譲治。「家に戻りたくないのか?」。うなずくナオミ。「じゃあ、手をついて謝れ」。ナオミが謝ると「よし」「私、どうせ勉強するんなら、イタリア語やりたいな」「イタリア語?」「この先の貸別荘にケインさんていうアメリカの将校さんがいるでしょ? あの奥さんがイタリア人で、うちで教えているの。習いに行ってもいい?」「だめだよ。またすぐ飽きて止めるんだから」「今度はちゃんとやる。だってイタリア語なら発音もきれいだし、音楽の勉強の役に立つわ。一生懸命やるから、いいでしょ?」「本当にまじめに通うね?」「週3回しっかり行くわ」「じゃあ、いいだろう」「譲治さん、大好き!」と譲治にキスするナオミは、ベッドに座ると「あたし、英語は嫌いな上にバカだって言われたでしょ? 腹が立ったから、わざと解らないふりをしたの」「本当かい?」「当たり前よ。こんな英語、誰だって分かるわ。それを本気で怒るんだからおかしくって」と譲治の背中を蹴る。「僕をからかった訳か」「そうよ。あたしの方がよっぽど利口ね」「偉いねえ、君は」「分った? じゃあ馬になりなさいよ」。譲治は四つん這いになり、背中にナオミを乗せる。譲治の口にハミを食わせ、両足で譲治の胴体を締め付け、尻を叩いて、早く前進することを要求するナオミ。
月給の前借を上司にお願いする譲治。「年末のボーナスを抵当に、借金しているそうだな。どうしてそんなに金がいるんだ? 独身だし、なんの道楽もない君なのに」「訳はちょっと申し上げにくいのですが、何とか貸していただけないでしょうか?」「許可しないのは会社の方針だが、まじめな君のことだ。特別に認めよう」「ありがとうございます」と頭を下げる譲治。
ある日、早く帰宅すると、ナオミは青年に背中をかかせていた。「ああ、いい気持ち」とのけぞるナオミ。「僕、帰るよ。また明日来る」とあわてて帰る青年。譲治は隠れて、青年をやり過ごす。
勉強を押しつけてばかりの譲治にナオミは飽き足らなくなり、一緒にイタリア語を習っている慶應大学の学生・熊谷と体の関係を持ってしまう。譲治は最初そのことを知らず、彼女と一緒にイタリア語教師のパーティに行ったり、その後、熊谷とその仲間である浜田(田村正和)を終電が終わったので、譲治とナオミのアパートに泊めて、ナオミは3人に平等に体を与えてみたりと4Pを楽しみ、浜田の態度からナオミと肉体関係があるのではと譲治は疑うが、ナオミはきっぱりと否定する。
翌日、出勤すると、上司と同僚がナオミが青年たちを次々に荒らしていて、女便所と呼ばれているので、決して結婚などしないようにと忠告する。すぐに家に帰った譲治はナオミに詰問するが、ナオミは全否定し、そんなに疑うならイタリア語も何もかも辞めて、一日中家にいることにする、私には譲治さんさえいればいい、と言う。譲治の誠意を試すために、また譲治に馬乗りになるナオミ。
しかし、ナオミの寝言から、また疑いにとらわれた譲治は、花村医師を訪ね、トランク2つを預け、もし自分が留守の間に誰か訪ねてくるようだったら知らせてほしいとお願いする。花村が断ると、花村が双眼鏡で自宅のふろ場を覗き見していることを世間にばらすと脅し、自分に協力させることに成功する。譲治は家を出る時、電話線を切り、インターフォンも取り外して外出する。それを知ったナオミは酒屋に頼んで、浜田に連絡するように頼む。しばらくして譲治に花村から電話が入り、青年が譲治の家に入っていったと報告する。譲治は現場に踏み込み、自分を騙してアバンチュールを楽しむナオミと熊谷たちを目撃。「やっぱりまーちゃんねえ。一番いいわあ」と言うナオミの姿に激怒してナオミを殴り倒し、家から追い出す。
(また明日へ続きます……)
サンオイルをナオミの背中に塗る譲治。あくびをするナオミは「面白いこと、ないかしら。何かおいしいもの、食べたいなあ。譲治さん、私、死ぬほど退屈なのよ。なんとかして」「じゃあ、英語の勉強だ」。ナオミを無理やり室内に引っ張り込む譲治。英語のページを発音して訳せと譲治が言うと、ナオミは「わかんない」と言う。ナオミを馬鹿よばわりする譲治。「わかんないものは、わかんない」「じゃあわかるまで考えろ。今夜一晩中かかってもいい。できるまでやるんだ」。ナオミは譲治を睨み、テキストを破り捨てる。「何をする気だ。僕に反抗する気か? ナオミ、勉強して立派な女になるっていうのは嘘か? 嘘なんだな?」「ふん」とふてくされるナオミ。「よし、それならいい。もう結婚はやめだ。こっから出てってくれ。あの汚い家に戻れよ」。ナオミを突き飛ばす譲治。「出てゆけと言っているんだ! 聞こえないのか! それとも悪いと思って謝るか。どうなんだ、はっきりしろ」。ナオミの頭をこずく譲治。「家に戻りたくないのか?」。うなずくナオミ。「じゃあ、手をついて謝れ」。ナオミが謝ると「よし」「私、どうせ勉強するんなら、イタリア語やりたいな」「イタリア語?」「この先の貸別荘にケインさんていうアメリカの将校さんがいるでしょ? あの奥さんがイタリア人で、うちで教えているの。習いに行ってもいい?」「だめだよ。またすぐ飽きて止めるんだから」「今度はちゃんとやる。だってイタリア語なら発音もきれいだし、音楽の勉強の役に立つわ。一生懸命やるから、いいでしょ?」「本当にまじめに通うね?」「週3回しっかり行くわ」「じゃあ、いいだろう」「譲治さん、大好き!」と譲治にキスするナオミは、ベッドに座ると「あたし、英語は嫌いな上にバカだって言われたでしょ? 腹が立ったから、わざと解らないふりをしたの」「本当かい?」「当たり前よ。こんな英語、誰だって分かるわ。それを本気で怒るんだからおかしくって」と譲治の背中を蹴る。「僕をからかった訳か」「そうよ。あたしの方がよっぽど利口ね」「偉いねえ、君は」「分った? じゃあ馬になりなさいよ」。譲治は四つん這いになり、背中にナオミを乗せる。譲治の口にハミを食わせ、両足で譲治の胴体を締め付け、尻を叩いて、早く前進することを要求するナオミ。
月給の前借を上司にお願いする譲治。「年末のボーナスを抵当に、借金しているそうだな。どうしてそんなに金がいるんだ? 独身だし、なんの道楽もない君なのに」「訳はちょっと申し上げにくいのですが、何とか貸していただけないでしょうか?」「許可しないのは会社の方針だが、まじめな君のことだ。特別に認めよう」「ありがとうございます」と頭を下げる譲治。
ある日、早く帰宅すると、ナオミは青年に背中をかかせていた。「ああ、いい気持ち」とのけぞるナオミ。「僕、帰るよ。また明日来る」とあわてて帰る青年。譲治は隠れて、青年をやり過ごす。
勉強を押しつけてばかりの譲治にナオミは飽き足らなくなり、一緒にイタリア語を習っている慶應大学の学生・熊谷と体の関係を持ってしまう。譲治は最初そのことを知らず、彼女と一緒にイタリア語教師のパーティに行ったり、その後、熊谷とその仲間である浜田(田村正和)を終電が終わったので、譲治とナオミのアパートに泊めて、ナオミは3人に平等に体を与えてみたりと4Pを楽しみ、浜田の態度からナオミと肉体関係があるのではと譲治は疑うが、ナオミはきっぱりと否定する。
翌日、出勤すると、上司と同僚がナオミが青年たちを次々に荒らしていて、女便所と呼ばれているので、決して結婚などしないようにと忠告する。すぐに家に帰った譲治はナオミに詰問するが、ナオミは全否定し、そんなに疑うならイタリア語も何もかも辞めて、一日中家にいることにする、私には譲治さんさえいればいい、と言う。譲治の誠意を試すために、また譲治に馬乗りになるナオミ。
しかし、ナオミの寝言から、また疑いにとらわれた譲治は、花村医師を訪ね、トランク2つを預け、もし自分が留守の間に誰か訪ねてくるようだったら知らせてほしいとお願いする。花村が断ると、花村が双眼鏡で自宅のふろ場を覗き見していることを世間にばらすと脅し、自分に協力させることに成功する。譲治は家を出る時、電話線を切り、インターフォンも取り外して外出する。それを知ったナオミは酒屋に頼んで、浜田に連絡するように頼む。しばらくして譲治に花村から電話が入り、青年が譲治の家に入っていったと報告する。譲治は現場に踏み込み、自分を騙してアバンチュールを楽しむナオミと熊谷たちを目撃。「やっぱりまーちゃんねえ。一番いいわあ」と言うナオミの姿に激怒してナオミを殴り倒し、家から追い出す。
(また明日へ続きます……)