ジョン・ミリアス監督・脚本の'73年作品『デリンジャー』をWOWOWで見ました。
銀行の窓口係から見た画面。年配の女性の後にデリンジャー(ウォーレン・オーツ)が現れ、銀行強盗であることを告げ、仲間が次々と持ち場につきます。タイトルロール。FBIミッドウエスト支局長であるメルビン・パービス(ベン・ジョンソン)は、自分の部下を殺した5人の抹殺をフーバー長官から命じられ、殺すべき名前を列挙していきます。彼は1人殺す度に葉巻を一本ずつ吸うことを周囲に告げます。デリンジャーは、ハリー(ジェフリー・ルイス)とホーマー(ハリー・ディーン・スタントン)、チャーリー、運転手のエディとともに銀行強盗を続けていましたが、ある日酒場でインディアンとフランス人のハーフであるビリー(これが映画デビューのミッシェル・フィリップス、ママス&パパスのメンバーも?)を見初め、自分たちに強引に帯同させます。「北部ミズーリ州 1933年」の字幕。デリンジャーはまだFBIの管轄外で、管轄内にあったウィルビー・アンダーヒルが無人の一軒家に前日結婚した花嫁と一緒にいるところへパービスは駆けつけ、防弾チョッキを着、両手に拳銃を持ち、火をつけた葉巻をくわえながら1人で朝日の当たる家に入って行くと、何発かの銃声がした後、アンダーヒルが出て来て倒れます。その後に出て来たバービスは、記者に、アンダーヒルが花嫁を道連れに死んだことを告げます。一方、ビリーは最初の夜にデリンジャーに殴られて顔を腫らせ、居留地にいる母のところに帰りたいと言いますが、ハリーの愛人になだめられます。「イーストシカゴ 1933年」の字幕。デリンジャーは銀行を襲いますが、すぐに警報が鳴らされ、運転手のエディはあわてて人をはねた後、車を横転させてしまい、警官隊との銃撃戦となります。デリンジャーは初めての殺人を犯し、エディは射殺され、腹を撃ち抜かれたチャーリーもやがて死に、美しい夕暮れの逆光の中、埋葬されます。「テネシー州メンフィス 1933年」の字幕。“マシンガン”ケリーがいるアパートの部屋からは穏やかな音楽が流れてきていますが、火をつけた葉巻をくわえたパービスは扉を蹴破るとマシンガンを連射し、降参したケリーが彼のことをその時に初めて「Gメン」と呼び、それが彼らの愛称となります。一方、デリンジャーはビリーに、幼い頃から強盗に憧れていたと話します。「イリノイ州ベルウッド 1933年」の字幕。凶悪な殺人犯であり、インテリでもあるジャック・クルータスに対して、パービスはあらかじめ生きて捕縛することにこだわらず、彼の部屋で彼が帰ってくるのを待ち伏せして、扉を彼が開けるとすぐに「FBIだ」と名乗り、彼が銃を抜こうとするのを確認してマシンガンを連射させ、クルータスは階段を転げ落ちます。「アリゾナ州ツーソン 1933年」の字幕。村祭りを楽しむデリンジャーたち。しかし、チップの多さを不審に思ったホテルのポーターに密告され、デリンジャーとビリーは背後から近づいた警察に逮捕され、それを見たハリーとホーマーは逃げ出します。「インディアナ州クラウンポイント レイク地区刑務所 1933年」の字幕。群集の見守る中、デリンジャーは移送されてきますが、歩きながら記者のインタビューに答え、脱獄を予告します。デリンジャーの人気を危惧するパービス。偽装して差し入れられた拳銃を使って脱獄することに成功したデリンジャーは、所長を人質にして、無数の警官が銃を構える中を、堂々と車で走り去ります。逃走途中で銀行強盗をして、追跡してきたパトカーをやり過ごし、荒れ地の真ん中で所長を解放すると、銀行で奪った金の分け前を所長にも与えます。デリンジャーがビリーと再会すると、ビリーは自分の目の前で彼が殺されるのを見たくないと言います。デリンジャーはパービスに電話しますが、パービスはわざとデリンジャーをナメた口をきいて挑発し、デリンジャーは怒りに震えます。両親を訪ね、ビリーとともに暖かく迎えられるデリンジャー。「リトル・ボヘミア」の看板が立つ地へ行くと、そこにはハリーとホーマーの他に、デリンジャーと一緒に脱獄したリード、そして既に名を売っていた“プリティ・ボーイ”フロイド(スティーヴ・カナリー)と“ベビー・フェイス”ネルソン(リチャード・ドレイファス)もいました。ネルソンはデリンジャーに、自分は誰の命令も聞かないと言い張ると、デリンジャーは二人で話そうと言って彼を川辺に誘い、そこでコテンパンにのします。新しいチームを組んだデリンジャーらはミッドウエストで暴れまくり、その様子が彼らとパービスらの白黒の写真と新聞記事、白黒の銃撃シーンで描かれ、デリンジャーがついに大衆の敵ナンバーワンになったことが知らされます。しかし、パービスも巻き返しを図り、やがて新聞の一面をパービスの談話が占めるようになってきます。
と随分長くなってしまったので、続きはまた明日に‥‥。
銀行の窓口係から見た画面。年配の女性の後にデリンジャー(ウォーレン・オーツ)が現れ、銀行強盗であることを告げ、仲間が次々と持ち場につきます。タイトルロール。FBIミッドウエスト支局長であるメルビン・パービス(ベン・ジョンソン)は、自分の部下を殺した5人の抹殺をフーバー長官から命じられ、殺すべき名前を列挙していきます。彼は1人殺す度に葉巻を一本ずつ吸うことを周囲に告げます。デリンジャーは、ハリー(ジェフリー・ルイス)とホーマー(ハリー・ディーン・スタントン)、チャーリー、運転手のエディとともに銀行強盗を続けていましたが、ある日酒場でインディアンとフランス人のハーフであるビリー(これが映画デビューのミッシェル・フィリップス、ママス&パパスのメンバーも?)を見初め、自分たちに強引に帯同させます。「北部ミズーリ州 1933年」の字幕。デリンジャーはまだFBIの管轄外で、管轄内にあったウィルビー・アンダーヒルが無人の一軒家に前日結婚した花嫁と一緒にいるところへパービスは駆けつけ、防弾チョッキを着、両手に拳銃を持ち、火をつけた葉巻をくわえながら1人で朝日の当たる家に入って行くと、何発かの銃声がした後、アンダーヒルが出て来て倒れます。その後に出て来たバービスは、記者に、アンダーヒルが花嫁を道連れに死んだことを告げます。一方、ビリーは最初の夜にデリンジャーに殴られて顔を腫らせ、居留地にいる母のところに帰りたいと言いますが、ハリーの愛人になだめられます。「イーストシカゴ 1933年」の字幕。デリンジャーは銀行を襲いますが、すぐに警報が鳴らされ、運転手のエディはあわてて人をはねた後、車を横転させてしまい、警官隊との銃撃戦となります。デリンジャーは初めての殺人を犯し、エディは射殺され、腹を撃ち抜かれたチャーリーもやがて死に、美しい夕暮れの逆光の中、埋葬されます。「テネシー州メンフィス 1933年」の字幕。“マシンガン”ケリーがいるアパートの部屋からは穏やかな音楽が流れてきていますが、火をつけた葉巻をくわえたパービスは扉を蹴破るとマシンガンを連射し、降参したケリーが彼のことをその時に初めて「Gメン」と呼び、それが彼らの愛称となります。一方、デリンジャーはビリーに、幼い頃から強盗に憧れていたと話します。「イリノイ州ベルウッド 1933年」の字幕。凶悪な殺人犯であり、インテリでもあるジャック・クルータスに対して、パービスはあらかじめ生きて捕縛することにこだわらず、彼の部屋で彼が帰ってくるのを待ち伏せして、扉を彼が開けるとすぐに「FBIだ」と名乗り、彼が銃を抜こうとするのを確認してマシンガンを連射させ、クルータスは階段を転げ落ちます。「アリゾナ州ツーソン 1933年」の字幕。村祭りを楽しむデリンジャーたち。しかし、チップの多さを不審に思ったホテルのポーターに密告され、デリンジャーとビリーは背後から近づいた警察に逮捕され、それを見たハリーとホーマーは逃げ出します。「インディアナ州クラウンポイント レイク地区刑務所 1933年」の字幕。群集の見守る中、デリンジャーは移送されてきますが、歩きながら記者のインタビューに答え、脱獄を予告します。デリンジャーの人気を危惧するパービス。偽装して差し入れられた拳銃を使って脱獄することに成功したデリンジャーは、所長を人質にして、無数の警官が銃を構える中を、堂々と車で走り去ります。逃走途中で銀行強盗をして、追跡してきたパトカーをやり過ごし、荒れ地の真ん中で所長を解放すると、銀行で奪った金の分け前を所長にも与えます。デリンジャーがビリーと再会すると、ビリーは自分の目の前で彼が殺されるのを見たくないと言います。デリンジャーはパービスに電話しますが、パービスはわざとデリンジャーをナメた口をきいて挑発し、デリンジャーは怒りに震えます。両親を訪ね、ビリーとともに暖かく迎えられるデリンジャー。「リトル・ボヘミア」の看板が立つ地へ行くと、そこにはハリーとホーマーの他に、デリンジャーと一緒に脱獄したリード、そして既に名を売っていた“プリティ・ボーイ”フロイド(スティーヴ・カナリー)と“ベビー・フェイス”ネルソン(リチャード・ドレイファス)もいました。ネルソンはデリンジャーに、自分は誰の命令も聞かないと言い張ると、デリンジャーは二人で話そうと言って彼を川辺に誘い、そこでコテンパンにのします。新しいチームを組んだデリンジャーらはミッドウエストで暴れまくり、その様子が彼らとパービスらの白黒の写真と新聞記事、白黒の銃撃シーンで描かれ、デリンジャーがついに大衆の敵ナンバーワンになったことが知らされます。しかし、パービスも巻き返しを図り、やがて新聞の一面をパービスの談話が占めるようになってきます。
と随分長くなってしまったので、続きはまた明日に‥‥。
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