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鈴木則文監督『トラック野郎 熱風5000キロ』その1

2019-02-06 08:15:00 | ノンジャンル
 WOWOWシネマで、鈴木則文監督・共同脚本の1979年作品『トラック野郎 熱風5000キロ』を見ました。
 花嫁の肩に手を置く紋付き袴姿の桃次郎(菅原文太)。2人の記念写真を撮るカメラマン(由利徹)。
 トルコ風呂。「田舎の父ちゃんが心配してるので、いい人と結婚したと言って、この写真を送ったの。ありがとう、桃さん」「3発やらせてくれたんだ。安いもんだ」。そこへジョナサン(愛川欽也)が現れる。「ここが桃さんのふるさとか。広いなあ。まるで竜宮城だ」。サービスを始めようとする女の子たちにジョナサン「生涯母ちゃんだけ。桃さん、こんな手紙が届いた」。“私は運輸関係でなく営業商業関係が向いています。いつの日か青年実業家として現れます。 桶川玉三郎”。「あの風船野郎」ジョナサン「今回は信州だ」女の子「発車オーライ!」。
 タイトル。走るトラック。リンゴやイチゴを積む桃次郎とジョナサン。
 夜。パトカーに止められる桃次郎。「今回はスピード違反も積載量違反もしてないぞ」。
 警察署。警官(志賀勝)「当て逃げをしただろう?」桃次郎「身に覚えがない」「先月の20日、ジープと接触したはずだ」「俺は安全運転だ。大事な飾りを自分から壊したりしてない」「被害者と対決すれば白黒つけられるな」。女、現れる。桃次郎「ハクい婦人警官だなあ」「私は西沢ナツ。間違いなく桃次郎のトラックに当てられた」「このサツの回し者。さかりのついた猫みたいだ」。ナツ、桃次郎に平手打ち。「十分反省させて」と言って去るナツ。ジョナサン「先月の20日は代行屋だ!」。(中略)
 “川崎”の字幕。ジョナサンの家。「母ちゃん、本当だよ。父ちゃんがトルコに入って行くのを見た」「父ちゃん、勉強部屋がほしい」「お金は全部母ちゃんに渡して。私は塾に行きたい」「私も」ジョナサン」「じゅくじゅくって、おできみたいなことを言うな!」「せめて勉強部屋だけでも」。(中略)
 “信濃路”の字幕。食堂。桃次郎、大盛を頼み、ジョナサンは少ししか頼まない。店員のケイコ「ジョナサン、随分少食になったわね」。ウェイターをしていた玉三郎(せんだみつを)、隠れる。店長(山田吾一)「早く運べ」。玉三郎、マスクと眼帯をして桃次郎らのところに料理を運んで行ったが、結局ばれてしまう。「この野郎、お前実業界に入ったんじゃなかったのか?」「これが大一歩なんです。緻密な計画がありまして、まずここの婿養子に」。
 ケイコの仲間が水陸両用車のスクラングラーをケイコに届ける。玉三郎はケイコを乗せて運転しようとするが、桃次郎が運転席に、玉三郎は後ろの席に。(中略)
 立小便をしていた警官らの前を通るスクラングラー。「あれは道交法違反だ。すぐ追うぞ」。女子高生たち「キャー」。「お前、社会の窓が開いたままだぞ」。
 「ただちに停車しろ」と追跡するパトカー。豚小屋に突っ込み、最後は川に突っ込む。川の表面を進むスクラングラー。
 “飯綱高原”“長野市”“川中島古戦場跡”“松代・真田別邸”“長野中央市場団地”の字幕。
 ジョナサン「桃さん、あのメス猫だ。おかげで運賃は値切られ、母ちゃんにはとっちめられるし」桃次郎「よーし、任せとけ。おいコラ」ナツ「先日はすみませんでした。お詫びをしたくて。ビンタのお返しをどうぞ」「女を殴る訳にはいかない」「でもどうぞ」「そこまで言うなら」と目をつぶるナツにキスする桃次郎。「何すんのよ!」。
 “善光寺”の字幕。お参りする2人。「映画技師上がりの運転手ってお前か」と言って酒を飲ませようとするジョナサン。「酒はもう止めた。映画キチガイが高じてなったが、映画館が次々につぶれて。そして飲酒事故を起こし、妻は死んだ。美人で料理がうまい女だった。今は木曽で材木を運んでる。会社に娘のヨーコの面倒を見てもらいながら。賃金はいいし、運転手は足りない」ジョナサン「さっそくご利益があった」。
 桃次郎「木曽の山猿になるのか?」ジョナサン「車は人に貸す。桃さんは一人ではやっていけない」「谷に落ちて大ケガするぞ」。
 桃次郎のトラックを追い越し、ぶつかる数台のトラック。桃次郎、追い抜き返し、進路をふさいで相手を止め、「誰だ? ぶつけた野郎は?」「ガタガタ言うな」。ケンカ。そこへクレーン車が突っ込み、桃次郎のトラック大破。
 桃次郎「修理に3ヶ月もかかるらしい」玉三郎「私のおごりで馬刺しをどうぞ。(店長に)例のインベーダーゲームが大学時代の知人を通して手に入りました。「おい、ジョナサンが木曽谷に落ちて大ケガをしたらしい」桃次郎「玉、一緒に来い」。(中略)(明日へ続きます……)

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