昨日の続きです。
「自宅にいるイーヤとマーシャ。私の子供を産んでほしいというマーシャの要求に、抵抗を示すイーヤだったが、「わたしのパーシュカを死なせた。新しい子供が欲しい」とイーヤに攻めるようにマーシャは強く要求する。
夜遅く、イーヤが一人作業をしていると、院長が現われる。「ステパンに助けがいる」とあるものを渡される。イーヤははじめ拒んだものの、「これが最後だ」という院長の頼みを受け入れると、病室にいるステパンの首筋にイーヤは慣れた手つきで注射を打つ。一部始終を見ていたマーシャは、院長を脅すためイーヤに告発の手紙を書かせる。
マーシャのもとへもうすぐ新年ということで、お土産を持ってサーシャが訪ねてくる。
病院内では、院長を中心にして、新年を祝う食事会が開かれていた。ダンスタイムが始まり、ニコライ院長に接近するマーシャは、パーシュカの事情を話しイーヤの告発の手紙を見せて、イーヤとの子供を産むようにニコライ院長を脅す。院長の部屋に向かった3人。マーシャにうながされ服を脱ぐイーヤは、「そばにいて」とマーシャと一緒にベッドへと横になる。そこへ院長も混じり、イーヤは泣きながら行為を受け入れる。その後、イーヤは生理が遅れ、つわりのように吐き気も催すようになる。
一方、病院では看護師たちが集められ、院長が体調不良で退職したと報告があり、イーヤは驚く。
夜、仕立て屋の女性が緑のドレスを持って現れる。採寸のためドレスを着たマーシャは「回ってもいい?」とドレスをなびかせ楽しそうに周り、イーヤも笑顔になる。しかし、何度も回っているうち気持ちのコントロールができなくなったマーシャは、ドレスを脱ぎ、仕立て屋の女性を部屋から追い出す。涙するマーシャにイーヤが何度もやさしくキスをする。
イーヤ、マーシャ、サーシャが食卓を囲む。サーシャがいることに敵対心をむき出しにするイーヤは、「来るのはやめて」「食べ物も欲しくない」と彼の存在を拒絶し、部屋から出て行ってしまう。
院長のもとを訪れたイーヤ。「からっぽなんです」と泣きじゃくる彼女に院長は、「明日ここを出る。一緒に来るか?」と提案する。
翌朝、部屋へと戻ったイーヤの表情はすっきりとしていた。出かける準備をするマーシャに、「彼に会うの?」と問うイーヤ。「止めるなら、行かない」というマーシャに対し、「行って」「心配ない。子供はあげる」と何かを覚悟する。
外に出て、迎えにきたサーシャと車で去るマーシャを笑顔で見送るイーヤ。
サーシャ宅へと到着した二人。サーシャが外にいた母・リュボーフィにマーシャを妻になる女性だと紹介すると、「花嫁を送り帰しなさい」と追い返そうとする。しかし、マーシャを連れて中に入ったサーシャは、食事中の父にも、同じように紹介する。無言の父親に対し、母親が食事の準備をする。母に対し、マーシャは戦争中、兵士たちの慰安婦として働いていたことを告白する。
自宅へと戻るマーシャ。乗船していた路面電車が急停車する。外に出てみると、長身の女性が下敷きになって死んでいた。それを見たマーシャは、イーヤを思い走り出す。」
監督のカンテミール・バラーゴフはソクーロフの教え子だということで、静かで心に染み入る映画でした。夜の部屋の撮影は自然光だけを使って行われていて、ネストール・アルメンドロスを想起する見事さでした。またプロデューサーのアレクサンドル・ロドニャンスキーは、パニック映画の傑作「チェルノブイリ1986」の製作も担当しており、監督の名前とともに忘れてはならない名前の持ち主であることが分かりました。
「自宅にいるイーヤとマーシャ。私の子供を産んでほしいというマーシャの要求に、抵抗を示すイーヤだったが、「わたしのパーシュカを死なせた。新しい子供が欲しい」とイーヤに攻めるようにマーシャは強く要求する。
夜遅く、イーヤが一人作業をしていると、院長が現われる。「ステパンに助けがいる」とあるものを渡される。イーヤははじめ拒んだものの、「これが最後だ」という院長の頼みを受け入れると、病室にいるステパンの首筋にイーヤは慣れた手つきで注射を打つ。一部始終を見ていたマーシャは、院長を脅すためイーヤに告発の手紙を書かせる。
マーシャのもとへもうすぐ新年ということで、お土産を持ってサーシャが訪ねてくる。
病院内では、院長を中心にして、新年を祝う食事会が開かれていた。ダンスタイムが始まり、ニコライ院長に接近するマーシャは、パーシュカの事情を話しイーヤの告発の手紙を見せて、イーヤとの子供を産むようにニコライ院長を脅す。院長の部屋に向かった3人。マーシャにうながされ服を脱ぐイーヤは、「そばにいて」とマーシャと一緒にベッドへと横になる。そこへ院長も混じり、イーヤは泣きながら行為を受け入れる。その後、イーヤは生理が遅れ、つわりのように吐き気も催すようになる。
一方、病院では看護師たちが集められ、院長が体調不良で退職したと報告があり、イーヤは驚く。
夜、仕立て屋の女性が緑のドレスを持って現れる。採寸のためドレスを着たマーシャは「回ってもいい?」とドレスをなびかせ楽しそうに周り、イーヤも笑顔になる。しかし、何度も回っているうち気持ちのコントロールができなくなったマーシャは、ドレスを脱ぎ、仕立て屋の女性を部屋から追い出す。涙するマーシャにイーヤが何度もやさしくキスをする。
イーヤ、マーシャ、サーシャが食卓を囲む。サーシャがいることに敵対心をむき出しにするイーヤは、「来るのはやめて」「食べ物も欲しくない」と彼の存在を拒絶し、部屋から出て行ってしまう。
院長のもとを訪れたイーヤ。「からっぽなんです」と泣きじゃくる彼女に院長は、「明日ここを出る。一緒に来るか?」と提案する。
翌朝、部屋へと戻ったイーヤの表情はすっきりとしていた。出かける準備をするマーシャに、「彼に会うの?」と問うイーヤ。「止めるなら、行かない」というマーシャに対し、「行って」「心配ない。子供はあげる」と何かを覚悟する。
外に出て、迎えにきたサーシャと車で去るマーシャを笑顔で見送るイーヤ。
サーシャ宅へと到着した二人。サーシャが外にいた母・リュボーフィにマーシャを妻になる女性だと紹介すると、「花嫁を送り帰しなさい」と追い返そうとする。しかし、マーシャを連れて中に入ったサーシャは、食事中の父にも、同じように紹介する。無言の父親に対し、母親が食事の準備をする。母に対し、マーシャは戦争中、兵士たちの慰安婦として働いていたことを告白する。
自宅へと戻るマーシャ。乗船していた路面電車が急停車する。外に出てみると、長身の女性が下敷きになって死んでいた。それを見たマーシャは、イーヤを思い走り出す。」
監督のカンテミール・バラーゴフはソクーロフの教え子だということで、静かで心に染み入る映画でした。夜の部屋の撮影は自然光だけを使って行われていて、ネストール・アルメンドロスを想起する見事さでした。またプロデューサーのアレクサンドル・ロドニャンスキーは、パニック映画の傑作「チェルノブイリ1986」の製作も担当しており、監督の名前とともに忘れてはならない名前の持ち主であることが分かりました。
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