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山田火砂子監督『われ弱ければ 矢嶋楫子伝』

2023-04-24 01:55:12 | 日記
 先日は町田まで行き、日本女性最高齢監督の山田火砂子さんの2022,年作品『われ弱ければ 矢嶋楫子伝』を見てきました。

 パンフレットの「物語」に一部加筆修正させていただく
「1831年、洗濯のたらいも男女で分けるなど。男尊女卑の社会の中、現在の熊本県に矢嶋楫子(常盤貴子)は産まれました。
25歳の時に結婚した武士の夫は酒乱で、抱いている女の赤ん坊に向けて小刀を投げるなど、家族への度重なる乱暴に身の危険を感じた楫子は、末の子を連れて家出し、離縁状を叩きつけます。これは女性の方から離婚を申し渡す、日本では初めてのケースとなりました。
 離縁後、上京して小学校の教員になった楫子は、ミセス・ツル―というアメリカ人の先生から、女学校の校長先生の仕事をすすめられ、現在もある女子学院の院長となります。
 趣味でキセルを吸う楫子に対し、部下の教師たちは反発しますが、ミセス・ツル―は楫子の味方をしてくれます。校則も全廃し、聖書に向かい合って行動するようにと生徒たちに語った楫子は、校則を破る生徒を失くすことに成功します。
 一夫一婦制(当時は愛人の存在が世間では認められていた)、婦人参政権、禁酒、廃娼運動など、多くの活動に関わり、90歳のときにはアメリカでっ世界平和を強く訴えました。
 天保時代に生まれ、明治大正という、女性が一人の人間として尊重されることのなかった時代に、女子教育に力を注ぎ、女性解放運動に生涯を捧げた矢嶋楫子の生涯を描いた映画でした。」

 女子学院は現在、私立中学ではトップクラスの学校になっていて、
偏差値が70以上の生徒しか受からない難関学校になっています。私はkの映画を見るまで、女子学院の成り立ちや、矢嶋楫子さんの存在について、全く知りませんでした。監督が舞台挨拶で語ってらっしゃいましたが、男尊女卑の世界は現在も残っていて、共働きの家庭でも家事・育児はすべて妻がするという家庭が多く存在しています。歳をとってデイなどに通い、面白おかしく老後を過ごしている場合じゃないとも監督はおっしゃっていました。憲法が保障する男女の平等の実現のためにも、現在私たちが改善していかねばならない課題がまだ多く残っているのです。
 フランスのようにシングルマザーの方たちが安心して子育てをできる環境作りが急務となってきているのと同時に、夫婦別姓制度もいち早く
実現させ、本当の意味での男女平等を我々は獲得していかねばなりません。その先頭となって活躍されているのは、山田火砂子監督なのだと痛感しました
 この映画は現在、全国各地で上映されている最中で、今後の上映予定に関しましては、現代ぷろだくしょん(03-5332-3991)まで問い合わせてほしいと思います。少し遠い場所からでも、観る価値は十分ある映画だと思います。是非映画を上映する会場に足をお運びになって、ご覧いただきたいと思います。

 ちなみに監督がプロデューサーされた作品と自ら監督されたのは「白い町ヒロシマ」「死線を越えて」「裸の大将放浪記」「はだしのゲン」「はだしのゲン 涙の爆発」「はだしのゲン ヒロシマのたたかい」「燃える上海」「キムの十字架」「ユッコの贈りもの」「茗荷村見聞記」「春男の翔んだ空」「真昼の暗黒」「蟹工船」「村八分」「母 小林多喜二の母の物語」「石井のおとうさん ありがとう」「大地の詩 留岡幸助物語」「明日の希望」「望郷の鐘 満蒙開拓団の落日」「筆子その愛 天使のピアノ」「エンジェルがとんだ日」「メイキング・オブ・一粒の麦」があり、すべてDVD化されています。どの作品も観る価値は十分あると思うので、資金的な余裕がある方は全作品を観ることをおススメします。


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