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東海林さだお『コロッケの丸かじり』

2008-02-03 15:42:15 | ノンジャンル
 朝日新聞の年末の特集記事「2007年 心に残った一冊」の対談で紹介されていた東海林さだおさんの「コロッケの丸かじり」を読みました。
 すべてが食べ物に関するエッセイです。まず、驚くのがよく食べ物に関することを知っている事。例えば、「蕎麦屋で『天ぷら蕎麦の抜き」を注文すると、天ぷら蕎麦から蕎麦を抜いたものが出てくる。」「日本には“辛い”弁当がない」「東京・銀座三越に『カドー・ド・チャイモン』という焼き芋専門店がある」「韓国のおでんはとても長い串に刺さっている」「トマトのおでんというものがある」「つまみが缶詰めだけの飲み屋がある」「店内の壁からカウンターから椅子から何から何まで氷りのバーがある」などなど。おそらく担当の編集者が調べて著者に知らせ、体験してもらい書いてもらっているんだと思いますが、それにしても次から次から次へと知らないことがでてきます。
 そして個人的な思い入れが強く書かれているのも特徴の一つでしょう。桜餅の食べ方、コロッケパンの食べ方、「蜂蜜に向かい合うと優しい気持ちになる」という思い込み、などなど。
 それぞれの文章は素人が読んでも気軽に読めるもので、食に特別な思い込みは必要ありません。専門知識も必要なく、普通のエッセイとして読めるものです。
 で、この本もそうなのですが、食のテーマだけで、本を書くというのは結構大変なんじゃないかとおもうのですが、この本、何と「まるかじり」シリーズの第27弾というから驚きます。かといって、過去の26册を読もうとは全然思わないのですが、とにかく食をテーマに27册もの本を書くことに驚きました。
 暇な時間に読むにはいい本なのではないでしょうか?

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