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イングマール・ベルイマン監督『夜の儀式』

2008-02-05 19:31:51 | ノンジャンル
 スカパーの260チャンネル「洋画★シネフィル・イマジカ」で、イングマール・ベルイマン監督・脚本の'69年作品「夜の儀式」を見ました。
 第1幕。取調室。ヴィンケルマン一座の写真を見る判事は、一座のメンバーである夫のハンス(グンナール・ビョルンストランド)と妻のテア(イングリット・チューリン)と妻の前夫のセバスチャンをわいせつ容疑で呼びつけます。セバスチャンはテアの胸を触りながら、判事を殺そうと言います。第2幕。ホテルの部屋。セバスチャンの部屋に下着姿のテアがいます。半年後に契約が切れれば、セバスチャンは一座を辞めると言います。そして愛しあう2人。しかしノックの音で興醒めしてしまいます。その後、お互いに自分の話をします。そしてセバスチャンはベッドのシーツに火をつけます。第3幕。取調室。風邪なので早いところ頼むと言うセバスチャンが尋問されます。セバスチャンは暴言を吐き、芝居の観客も侮辱します。第4幕。告解室。判事は死が近くて怖いと言います。第5幕。取調室。2時間も待たされてハンスの尋問が始まります。ハンスは罰金を払うことに同意します。判事は問題となった芝居について質問します。ハンスは判事に妻の聴取を止めるか、自分の同席を認めてほしいと言います。すぐ人を喜ばせようとするので、判事に気に入られたくて、何でも言うだろう、というのが理由です。判事は断りますが、ハンスが10万払うと受け取るふりをして、小切手を破り、それだけ妻の聴取をさせたくないのが分かったといいます。第6幕。劇場の楽屋。判事が怖いと言ってテアは酒を飲みます。ハンスは慰めますが、テアにもセバスチャンにも芝居にもうんざりだと言い出し、怠け者とテアを罵倒します。しかし、それでもテアを守ってやりたいとハンスは言います。第7幕。取調室。テアの尋問が始まります。テアは書いてきた陳述書を判事に読んでもらいます。それは自分がどんな人間でどんな経歴の持ち主かという内容でした。判事はこれは嘘だと言い、本当のことを言えと怒り出します。テアは判事をセックスに誘い、誘いに乗った判事は警官に彼女を病院に連れて行かせます。第8幕。バー。ハンスはセバスチャンを呼び出し、貸している金を返せと言うと、セバスチャンは新しく契約を結べばいいんだろうと言い、前金で給料を要求します。ハンスはエージェントが仕事が減って来たので、3人別々に仕事をすることを勧められたと言い、自分は引退するので、テアと君は2人でやればいいと言います。ハンスは他にも金の件をいくつか持ち出します。セバスチャンはハンスにテアをセックスで満足させる方法を教えてもらいます。第9幕。取調室。一座が問題となっている芝居について説明したいと判事を訪ねます。一座は判事の前で芝居を始めます。判事は動揺し、自分のやっていることの言い訳を言い、自分のことを語り始めます。ハンスは解説しながら芝居をしますが、判事は死んでしまいます。「医師が呼ばれ、判事の死因は心臓発作と診断した。3人は無言劇『儀式』でわいせつ罪に問われ、有罪を宣告された。罰金を払ってインタビューに応じ、夏の終わり頃休暇先へと去った。そして二度とこの国には戻らなかった」の字幕で、映画は終わります。

 もともとテレビ作品だったのを映画として公開しただけあって、装置はちゃちです。第6幕のハンスとテアの会話は言うことがからから変わって理解しがたく、第9幕の判事の独白も何を言いたいのかさっぱりわかりません。何度も言うようですが、ベルイマンは喜劇映画を撮った方が明らかに面白いと思います。皆さんはどう思われますか?

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