広島で何かできたらと、ひと月ほど前から、考え始めました。
戦争で引き離された男女のお話を朗読にしようと。
昭和11年に、アメリカでマーガレットミッチェルの風と共に去りぬがベストセラーになりました。なんとその2年後の昭和13年には、日本で翻訳された本がベストセラーになったという事実を知りました。
当時アメリカとの関係は悪化して行き、開戦を避けようと動いた人は多くいたこともわかってきました。それでも避けることができず、多くの若い命が消えてしまったのです。
大きな時代の流れの前に人間は無力なのでしょうか?それを作品の中で問いかけることにいたしました。
作品を書く前に、ネットで、昭和13年発行の「風と共に去りぬ」上巻を手にすることができました。上の画像がその本です。大久保康雄訳で旧漢字で書かれています。おそらくこの後発禁処分になっていたと思われます。
実際に当時の本を手にして、この本の存在感、風格に圧倒されました。
その後、おそらくこの本が背中を押してくれたのでしょう。昨日、朗読用の初稿が出来上がりました。
仮タイトルは スカーレットのごとく!ー平和の願いは海を越えて
です。これから推敲を繰り返す予定です。
戦後になり、発行された本も手にいたしました。
同じ大久保康雄さんの訳です。
参考までに
映画は、実は昭和14年に、世界で公開されました。シンガポールや上海で見た日本人もいたようです。その他驚くべきエピソードも見つかりました。これほどのスケールの大きな映画を作る国は、強大で相手にすべきではないと感じた人も多くいたということです。
日本での公開は、昭和30年だそうです。
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