5月1日。
通っていた小学校の創立記念日。
この日は勿論学校はお休み。
村の子供会の行事で、旅行へと出掛けていた。
阪神パーク
宝塚ファミリーランド
エキスポランド
姫路動物園などなど。
普段は車酔いが激しくて、家族で出掛けても
必ず吐いていた。
夏には日本海へと海水浴に出掛けたが、
必ず吐いていた。
遠坂トンネルが出来るまでは、本当に地獄だった。
そんな乗り物に弱い僕だったが、
不思議とバスだけには酔わなかった。
だから、この子供会の旅行は毎年楽しみにしていた。
ある年。
小学2年生の頃だろうか?
両親が仕事でいけなくなったので、
おばあさんが保護者として一緒に行く事になった。
しかし、周りはお母さんばかり。
子供ながらに、おばあちゃんが迷子にならないようにと、
今から思えば随分驕った思いを抱きながら
旅行に参加した。
もちろん、楽しむことは出来ない。
常に村の人の姿を気にしながら、
はぐれないように心掛けた。
おばあさんはそんな僕の心配をよそに、
「次はあれに乗るか?」
と、穏やかに話しかけてくれた。
「何をノンビリしてるの?」
子供ながらにそんなおばあさんの言動にイライラしたが、
平然と行動するおばあさん。
集合時間が迫る。
まわりに村の人たちの姿が見えない。
不安になる僕。
「早よ、帰らなぁ!」
半ばパニックになっている僕に優しく語りかけてくる。
「わしらを残して、よう帰らんてぇ!」
急におばあさんが頼もしく思え、
急に今まで不安に思っていた事を申し訳なく思ったと
記憶している。
今日は我が母校の創立記念日だ。
通っていた小学校の創立記念日。
この日は勿論学校はお休み。
村の子供会の行事で、旅行へと出掛けていた。
阪神パーク
宝塚ファミリーランド
エキスポランド
姫路動物園などなど。
普段は車酔いが激しくて、家族で出掛けても
必ず吐いていた。
夏には日本海へと海水浴に出掛けたが、
必ず吐いていた。
遠坂トンネルが出来るまでは、本当に地獄だった。
そんな乗り物に弱い僕だったが、
不思議とバスだけには酔わなかった。
だから、この子供会の旅行は毎年楽しみにしていた。
ある年。
小学2年生の頃だろうか?
両親が仕事でいけなくなったので、
おばあさんが保護者として一緒に行く事になった。
しかし、周りはお母さんばかり。
子供ながらに、おばあちゃんが迷子にならないようにと、
今から思えば随分驕った思いを抱きながら
旅行に参加した。
もちろん、楽しむことは出来ない。
常に村の人の姿を気にしながら、
はぐれないように心掛けた。
おばあさんはそんな僕の心配をよそに、
「次はあれに乗るか?」
と、穏やかに話しかけてくれた。
「何をノンビリしてるの?」
子供ながらにそんなおばあさんの言動にイライラしたが、
平然と行動するおばあさん。
集合時間が迫る。
まわりに村の人たちの姿が見えない。
不安になる僕。
「早よ、帰らなぁ!」
半ばパニックになっている僕に優しく語りかけてくる。
「わしらを残して、よう帰らんてぇ!」
急におばあさんが頼もしく思え、
急に今まで不安に思っていた事を申し訳なく思ったと
記憶している。
今日は我が母校の創立記念日だ。