熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

国際知財シンポジウム

2006-12-15 23:02:08 | Weblog
日本教育会館で開催された国際シンポジウム「知的財産保護の到達点ー保護強化の明と暗」に参加してきました。大学院の指導教授が全体司会を勤め、「著作権、特許権保護強化の明と暗」について、超一流の学者、裁判官、弁護士の豪華なラインアップでアカデミックな議論を展開していました。日常、木を見るばかりの仕事をしているので、ときには森を見るような機会も必要です。2年前に卒業した大学院での勉強が懐かしくなりました。早稲田大学の渋谷教授が、ソフトウエアの保護は、特許権と著作権のどちらの権利による保護も適切ではなく、不正競争による保護で足りると述べておられました。ソフトウエアは、額の汗と投資の成果物であるため創作物とは性格を異にするからであることが理由とのことです。私は、渋谷教授の見解に賛成ですが、ソフトウエア技術者は反対でしょうね。知財高裁三村判事の講演「権利範囲の解釈と経済活動の自由」は、実務家にとって参考になる内容が多く含まれており、一読されることをお勧めします。
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