熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

弁理士研修

2009-09-29 21:40:38 | Weblog
弁理士会知財経営コンサルティング委員会主催の研修「弁理士による知財経営コンサルティング」を受講してきました。

研修の内容は、①知財経営コンサルティングの概要 ②知財経営コンサルティングの実践に求められるもの ③知財経営に資するブランドの考え方 です。

研修の中身は概略的な説明が多く、企業を対象とした知財コンサルティングを実践している私にとっては、少々物足りないものでしたが、これから知財コンサルティングを始めようと考えている弁理士にとっては、コンパクトで良い研修かもしれません。

この種の研修は概論講義が多く、企業秘密等の関係からか、事例報告が少なく、今一つ実感がわかないのが正直な感想です。
成功事例の報告があると参考になるのですが、難しいでしょうね。

この研修に参加して収穫があったのは、付録として掲載されている「知財経営コンサルティングのためのマテリアル目録2009年度版」が入手できたことです。

この目録は、①公官庁 知財関連資料編 ②参考書籍編 ③主な知的財産関係の支援策編 から成っており、参考となる情報がほとんど網羅されています。
これは役に立ちます。
この目録を纏められた委員の方の努力に感謝する次第です。
早速、実務に役立たせたいと思います。

知財経営コンサルティングについての研修は、初級・中級・上級と分けて開催してもらえるとありがたいですね。
上級編は、知財コンサルを実践している弁理士が、お互いの経験を発表して議論するというのが良いのではないでしょうか。
このような研修であれば、私も積極的に参加したいと考えています。

最後に、このような研修会を開催された、弁理士会知財経営コンサルティング委員会の皆さまのご努力に感謝したいと思います。
ありがとうございました。



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落語

2009-09-28 19:59:13 | Weblog
スーパーのレストラン街に設けられた特設会場で開かれた落語会を見に行ってきました。

立川談志一門の前座の落語家が、中入りを挟んで3席演じます。

前座の落語はとても聞けたものではない、と、思われる方が多いと思いますが、立川一門は違います。

芸に厳しい立川談志師匠の方針で、相当の実力がないと昇進できないそうです。
落語会に出演された前座の方も、かなりの実力です。
他の一門のへたな真打に匹敵する芸の上手さです。

この落語会は、落語の普及と若手落語家の経験を積ませることが目的であるらしく、入場料は無料です。
好きな落語を無料で楽しめる観客と、お客の前で落語を演じることで芸を磨くことができる若手落語家との思いが一致した良い企画です。

スーパーのレストラン街に設けられている会場のため、話声が聞こえるのが玉に瑕ですが、これは無料ということで我慢しましょう。

来月の落語会はお休みで、11月に二人会が開催されるそうです。
スケジュールを調整して(というほど忙しいわけではありませんが)、参加したいですね。

笑うことは、ストレスを発散させて、病気の予防にもなるそうです。
楽しく笑って健康になるのであれば、こんな結構なことはありません。

落語を楽しんで、長生きしましょう。



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岐路に立つ特許制度

2009-09-27 18:32:10 | Weblog
知的財産研究所20周年記念論文集「岐路に立つ特許制度」を弁理士会で借りて読みました。

この論文集は、①特許制度の現状と展望(法学の観点から、経済学の観点から)、②先進国の特許制度が抱える課題とその克服、③発展途上国と特許制度 の3つの章からなっています。

実務家としては、この論文集のような大所高所から見た特許制度の現代的な課題を考えることも必要です。

参考になった論文は、「特許制度の現状と課題(法学の観点から)」です。
この論文は、神戸大学大学院法学研究科教授の島並 良さんが執筆したものです。

近年、裁判例では、特許制度の画一性の喪失が目立っています。
均討論の適用、権利消尽の限界、無効の抗弁等が、その代表例でしょうか。

画一性が高まれば、予測可能性が高くなり、安心してビジネスを展開できますが、その反面、具体的妥当性が低下してきます。

裁判所の裁量の範囲を広く認めると、具体的な妥当性は高まりますが、予測可能性は低下して、安心してビジネスを展開することが難しくなります。

均等侵害を認める裁判例は、現在のところ、極めて少ないので、予測可能性が低下しているとまでは言えません。

一方、特許無効の抗弁については、裁判所が認めることが比較的多く、無効事由の制限もないことから、特許権者の予測可能性が低下して、被疑侵害者への権利行使を躊躇するという委縮効果が懸念されています。
商標法のような、除斥期間の規定がないため、特許法167条の適用を受けなければ、何回でも無効審判の請求が可能で、経済的基盤の弱い特許権者にとっては、権利行使をした特許権がいつ無効になるのかわからないという不安定な状態に置かれることになります。

このように、予測可能性が低下するような状態が生じてきた場合は、法改正の必要性が高まってくることになります。

今後予定されている特許法改正案の中にも、予測可能性と具体的妥当性とを比較考量して、改正すべきであると結論づけられた内容も含まれています。

特許制度の現状と課題を考える良い機会を提供してくれた論文集です。
ご一読をお勧めします。



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論文試験合格発表

2009-09-25 15:32:21 | Weblog
論文試験の合格発表がありましたね。
何と、合格者数が944名。
口述試験者数は、1000名を超えそうです。
今年の口述試験は、厳しい試験になるかも分かりません。

私が実施した口述試験対策は、以下の通りです。
①口述試験1問1答集(アドバンステキスト)を完璧にこなす。
②論文基本レジメの読み込み。
③重要条文の暗記。
④口述模試を2回以上受ける。
⑤口述試験日が後半の場合(私は最終日の1日前でした)、前日までの試験問題を調べる(私は、吉田ゼミのHPから情報を入手しました)。
⑥体調管理を行い、試験当日ベストな状態にする(今年は、新型インフルエンザが流行していますので、感染予防を確実に行う)。

口述試験まで、残りわずかです。
悔いの残らないように、一気に駆け抜けましょう。

皆様の合格をお祈りしています。




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遊び過ぎ?

2009-09-24 19:16:33 | Weblog
先日、長男家族が遊びに来ました。

夕食の前に、4歳になる孫と戦闘遊びをしましたが、10分程度という当初の予想を大きく裏切り、1時間弱の長時間になりました。

「夕食ですよ」という妻の呼びかけにも、「もう少し遊ぼう」の一言、結局、それから10分以上も遊びに熱中しました。

4歳の男の子のエネルギーに付き合うのは、結構体力・気力が必要です。

夕食後、居間でお絵かきなどをして遊んでいると、先ほどの元気の良さがありません。
額に手を当ててみると、熱っぽい感じがします。
体温計で計ってみると、38℃です。

風邪気味で遊びに熱中し過ぎたためなのでしょうか。
心配になりました。

子供は、遊ぶのが楽しく、少々の体調の悪さを忘れて遊びに熱中し、熱を出すのは良くあることですが、やはり心配です。

早く良くなって、外で遊びまわれるようになれれば良いのですが。
私も、もっと体を鍛えて、1時間以上孫の遊びの相手ができるようになりたいですね。

早く元気になって、また遊ぼう。





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ひざ痛

2009-09-23 21:18:31 | Weblog
先日、急に左足のひざの内側が痛くなりました。
短時間歩くのは問題ないのですが、長時間歩行とひざを曲げた時の痛みがあり、整形外科で診察を受けました。

レントゲンを撮ってから医師との面談。
医師がレントゲン写真を見ながら、「特に悪いところはないですね。関節のギャップも見事なもんです。関節が少し熱を持っているようなので、湿布と痛み止めで様子を見ましょう」との診断でした。

一週間湿布をして、毎日1時間のウオーキングも中止し、自宅で静養していたら、見事回復しました。

今でもひざ痛の原因は不明ですが、毎日1時間のウオーキングを10年以上続けている疲労が蓄積されたのかもしれません。
体が悲鳴をあげる前のサインを見逃さないで対処することが必要ですね。
無理をして続けても良いことはありません。
無理せず、ノンビリつづける方が良いようです。

受験勉強も同様のことが言えますね。
スランプのときは無理をしないで、勉強から離れて、スポーツ、旅行、友達との会話等の気分転換が効果的です。

私も頻繁に気分転換していますが、これが受験勉強に効果があるのかは不明です。
マイペースで勉強していく方が効率的かなと考えて実行しているのですが、私には効果があるようです。

明日もコミセンで勉強ですが、司法試験の参考書、小説、科学雑誌を持参して、気分転換をしながら勉強する予定です。




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論文試験合格発表

2009-09-22 18:29:34 | Weblog
もうすぐ論文試験の合格発表ですね。

私が合格したときを思い出してみると、前年の論文試験の出来栄えに自信があったのに不合格となり、合格した年の論文試験の出来に自信が持てず、半分以上不合格を覚悟していました。

そのためか、合格発表の前にも拘らずニュージーランド旅行に出かけ、たっぷり旅行を楽しんで、発表の2~3日前に帰国しました。
口述試験の勉強は、8月いっぱい行いましたが、論文試験合格を確信できず、口述模擬試験の申し込みをしていませんでした。

発表当日も仕事に追われ、夕方まで発表日ということも忘れていました。
午後5時頃に特許庁のHPにアクセスして合格者の受験番号を見ていると、何か自分の番号に似た番号が載っています。
あわててプリントアウトして、慎重に番号を比較すると、何と、私の受験番号が載っています。

その時の感覚は今でも覚えていますが、一瞬目の前が真っ白になったような、何とも言えない状態で、しばらくして我に返り、あわてて口述模試の申込をしました。
Lは抽選で外れましたが、幸運にもWの模試に参加できることになり、一安心して妻に電話で合格の報告をすると、私が「今年はダメかもしれない」と弱気になっていたので、意外な吉報に喜んでくれました。

口述模試は、Wの他に私ゼミの模試を受け、合計2回の模擬試験を体験しました。
口述試験本番の体験から言えることは、模擬試験は最低でも2回は受ける方が良いと思います。

企業でも昇格面接試験を数多く経験しており、特許教育講師、外部講演講師の経験もある私ですが、1回目のWの口述模試で、自分が上がっているのが良く分かりました(口述模試の最中に、自分で上がっているのが分かるのは、まだ冷静なのかもしれませんが)。
2回目の私ゼミの模試では、上がることなく、完璧に答えることができ、試験官から太鼓判を押されました。

口述模試の体験が役にたったのか、本番では上がることもなく、ほぼ完璧に答えることができました。

準備は完璧にしておいた方が良いということです。

皆様の論文試験の合格と口述試験でのご健闘をお祈りしています。




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講演会資料

2009-09-20 21:15:33 | Weblog
10月上旬に開催される「ノウハウ保護」についての講演会資料を作成しています。

「ノウハウ保護」についての講演は、昨年4回行いました。
今年は、「職務発明」についての講演が多いと考えていましたが、「ノウハウ保護」のニーズもまだあるようです。

「ノウハウ保護」についての講演資料は、最初の講演時に作成した資料に追加・修正したものを使用します。
私のポリシーとして、同じ資料は使用せず、常に改善した資料を使用することにしていますので、最新版がもっとも優れた資料ということになります。

今回の講演用の資料も、新しい裁判例の追加、ノウハウ保護の具体的な事例の追加等の新しい資料を追加する予定です。

理想的には、同じタイトルの講演を受講しても、参考になる点が多く含まれているような内容にしたいと考えています。

今回の講演が、果たしてそうなるのか、結果は見てのお楽しみです。

講演会開催日まで、あと3週間足らずなので、少しピッチを上げる必要があります。

追加資料の収集が完了したので、明日から講演資料の追加・修正作業を開始します。
今月末までに講演資料を作成し、来月からは論文作成作業にかかることにします。

11月の海外旅行までに論文を完成して、海外旅行を目一杯楽しみたいですからね。

明日から気合いを入れて頑張りますか。



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懇親会

2009-09-18 20:33:55 | Weblog
元企業の知財部門の卒業生(定年退職者)3人の懇親会に参加しました。

この懇親会は、3人から5人のメンバーで、年に3回から4回行っています。
最近は、3人で行うことが多くなり、今回も3人で開催しました。

会場は、毎度お馴染みの駅前にある「食いもの屋 わん」です。

先ずはビールで乾杯して、近況報告を行いました。
最近中国旅行から帰った方が、旅行体験談を話されました。
この旅行が、いわゆる冒険旅行で、思いっきり現地に溶け込む旅です。

移動手段は電車と路線バス、宿泊は現地の人が利用するホテルで、1泊600円から1800円の低価格な宿泊施設です。

約2週間滞在して、航空運賃を除く費用が3万円とのこと。
何と1日2500円という低料金の旅行です。
この方、私と同じ年齢です。
私には、とても真似のできない冒険旅行で、尊敬するばかりです。

もう一人の先輩は、もっぱら国内旅行で、来月に東北地方へ紅葉狩りに行くとのことです。

私は、再来月にエーゲ海・アドリア海クルーズに出かけますので、次回の懇親会は、12月頃に、旅行報告会と忘年会とを一緒に行うことになりそうです。

美味しいお酒と料理を肴に、趣味・政治・経済・文学等の様々な話題で盛り上がりました。

皆さん、知識・経験が豊富で、本当に楽しい懇親会です。

あっという間に3時間が過ぎて、お開きとなりました。

次回の懇親会でお会いするまで、皆さんお元気で。




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政権交代

2009-09-16 22:53:15 | Weblog
民主党の鳩山由紀夫代表は16日午後、国会で首相指名を受け、第93代、60人目の首相に就任しました。

鳩山首相は就任の記者会見で、民主党が衆院選政権公約(マニフェスト)に掲げた「子ども手当」やガソリンの暫定税率廃止などに最優先で取り組む考えを表明し、そのために、2010年度予算案について各省が8月末に提出した概算要求を抜本的に見直す考えを示しました。

野党第1党が衆院選で過半数を制し、政権交代を果たしたのは戦後初めてで、日本政治は大きな転機を迎えたことになります。

私も、テレビを通してですが、この歴史的な一瞬に立ち会うことができました。

考えてみれば、どの国でも、国民の意思で政権交代することは当たり前なのですが、日本では、なぜか50年以上、自民党一党支配でした。
今回の政権交代で、国民の意思で政権交代ができることを実感した人も多いと思います。

政権交代が当たり前になれば、政権移行ももっとスムースに進むでしょう。
政策の継続性が重要であると、力説する人(特に既得権を得ている人)がいますが、元三重県知事の北川さんが「政権交代では政策の断絶が当たり前」とおっしゃっていました。

国民が選択した政権交代ですから、思い切ってチェンジしてほしいものです。
今までの政権与党・官僚等の違法・不当な事実を明らかにして、国民の前に示すことから始めたら良いと思います。

民主党には、政・官・業のしがらみがないでしょうから、徹底的にやってほしいものです。

首相は16日夕方、首相官邸で就任の記者会見に臨み、「とことん国民の皆さんのための政治を作る。そのためには脱官僚依存の政治を実践しなければいけない」と決意を語りました。

そのうえで「いろいろな試行錯誤の中で失敗することもあると思うが、国民は辛抱強く新しい政権を育ててほしい」と述べ、国民に協力を呼びかけました。

初めて政権を担当するわけですから、暖かく見守りましょう。
アメリカでも、100日間はハネムーンということで、批判を控えるそうですから、今年いっぱいはジックリ見守ることにしましょう。

新政権に期待しています。

明るい日本になるといいですね。



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