熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

弁理士新人研修(後期)

2007-07-31 23:35:12 | Weblog
平成19年弁理士新人研修(後期)テキスト、資料が送られてきました。
来週の月曜日から集合研修が始まるので心配していましたが、なんとか研修に間に合いました。

集合研修のテキストは4冊と少ないですが、Eラーニングのテキスト・資料が各13冊とかなりのボリュームです。

集合研修「知的財産権実務演習」は、事前の課題がありますので、今週中に終わらせておかないといけませんね。

前期の研修では、Eラーニングシステムの動作不良で勉強の開始が遅れましたので、早速、弁理士会HPのEラーニングシステムにアクセスしました。
なんと、Eラーニングシステムが、月1回のメンテナンスで使用できないとのことでした。
タイミングが悪いですね。
明日もう一度アクセスしてみます。


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一夜明けて

2007-07-30 23:47:28 | Weblog
与党の歴史的敗退から一夜明けて、テレビのニュース・ワイドショーは、選挙結果の分析・今後の動向等についての特番一色です。

大敗した自民党の幹事長と大勝した民主党の代表代行とが同じ番組に出演していました。
大敗した幹事長は、当然のことながら元気がなく、発言にも迫力がありません。
一方、大勝した代表代行の元気の良いこと、本当に対照的です。

郵政民営化が争点となった前回の衆議院選挙では、自民党が大勝し、元気の良い自民党幹事長と元気のない民主党幹事長とがテレビに出演していたことを覚えています。

今回の選挙結果とは正反対の結果で、まさに、「政治は一寸先が闇」を地で行く選挙です。

それにしても今回の選挙は、岡山・長崎・東京等の注目の選挙区が多く、その結果もドラマチックでした。

個人的には、東京選挙区で川田候補が当選したことと、私と同姓の候補が当選したことが、大変嬉しいことでした。

今回の選挙結果で、衆議院は自民党、参議院は民主党がそれぞれ第一党となり、緊張感のある政治が期待できそうです。
参議院から独自の法案を提出し、衆議院に送ることが民主党に期待されています。

国民の目線に立った政治が実現することを期待すると同時に、しっかり監視していきます。


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参議院選挙

2007-07-29 23:18:41 | Weblog
参議院選挙の投票に行ってきました。
今回の選挙は、年金・格差・教育・地球環境等の問題への関心が高く、投票率が相当高くなることが予想されましたが、午後7時現在の投票率はそれほど高くありませんでした。
少々ガッカリです。せめて、65%を超える投票率が望ましいのですが。

テレビの開票速報で、早くも「自民党惨敗」「与党過半数割れ」「民主党第一党」の文字が並んでいます。

年金問題への逆風に加えて、閣僚の不適切発言、安部総理の指導力のなさ等が自民党大敗の原因でしょうか。

この選挙結果を受けて、日本の政治が少しでも良い方向に向かえばと、願っています。

結局、政治家は、自分が落選して初めて反省する人達なのだと言うことが、テレビの選挙結果についてのコメントを聞いて分かりました。

もう少し国民の意見を敏感に汲み取って、素早い対応をしないと、手痛い目に合うということが明らかになった選挙でした。


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定年式

2007-07-28 18:33:18 | Weblog
定年式に出席してきました。

定年式は、東京ミッドタウンにある本社で午後5時30分から開始します。
その少し前に、ミッドタウン周辺を散策しました。



ミッドタウンガーデン内にあるレストラン「グリーンガーデン」です。
周りに白く立ち込めているのは、ドライアイスの煙です。
煙に近付くと、ひんやりとして涼しい感じがします。

相変わらずお洒落な雰囲気です。

さて、午後5時30分から開始された定年式には、8月に定年を迎える19名が出席しました(7名欠席ですから26名の退職者です)。
2年前までは、定年退職者の数も少なく、定年式も年に2回程度の開催でしたが、団塊の世代の大量退職で、今年は毎月行っています。

1ヶ月26名退職すると、年間312名が退職する計算になります。
この数を新人で補強するとなると、毎年312名の新入社員を受け入れなければならず、大変な作業です。

話を定年式に戻します。
社長あいさつの後、一人づつ記念品(クリスタルの置物)を頂き、記念写真を撮りました。

その後、場所を近くのホテル内の中華料理店に移して、感謝の集いが始り、3つのテーブルに7人づつ座り、食事を頂きながら歓談しました。

30年~40年の会社生活を懐かしみ、昔話に花が咲きました。
第一の仕事人生の区切りとしては、なかなか良い式だったと思います。

最後にお土産を頂き、2時間程の定年式・感謝の集いが終了しました。

定年式出席者の定年後の過ごし方は、定年再雇用、独立、他社へ就職、趣味の世界に入る等、人それぞれですが、健康で幸せな第二の人生になることを祈りながら家路につきました。



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選択科目の試験問題に誤り

2007-07-27 23:18:00 | Weblog
特許庁のHPに、「平成19年度弁理士試験論文式試験(選択科目)<7月22日実施>において、選択科目のうち物理工学の共通問題に試験問題の誤りがあり、応用化学の共通問題で、誤記載がありました。」と記載されていました。

何年か前にも、確か、著作権法で問題文の誤りがあったことを記憶しています。
そのとき、私も選択科目を受験し(民法・民事訴訟法)、受験仲間が民法・著作権法でした。
その受験仲間は、民法が全然できなかったので、選択科目の足切りで、今回は不合格だと言っていました。
しかし、著作権法が問題文の誤りへの対応で満点となり、結局、論文合格となりました。

私は、選択科目がAで、必須科目が○○Aでした。
選択科科目が○であった場合、論文合格の可能性があり、割り切れない思いをしたことを覚えています。

今回の問題ミスについて、どのような救済措置がとられるかは分かりませんが、いずれにしても、受験生の気持ちに割り切れないものが残ることは確かでしょう。

前回の問題文の誤りの際、今後二度と同じような誤りが起こらないように、対応策を講じるという発表がありました。
しかし、また問題文の誤りが出てしまいました。

今回は、どのような対応策を取るのでしょうか。前回のような精神論ではなく、具体的な対応策を発表して欲しいものです。



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果因

2007-07-26 13:58:45 | Weblog
私の研究者時代の上司で、技術部門の最高責任者だった方が、常々おっしゃっていた言葉です。

技術者にとって大事なことは「因果」ではなく、「果因」である。これは説明が必要ですね。
普通の考えでは「因果」、原因があって結果が生ずる、すなわち、原因から結果を考えるというアプローチをとる人が多いと思います。

これに対して、「果因」、結果から原因を考えるというアプローチが技術者にとって大事な考え方であるというものです。
すなわち、事実・現象である結果を慎重に観察・分析して、原理・原則である原因を特定するという考え方です。

「因果」という演繹的アプローチだと、原理・原則に反する結果が得られた場合、この結果は誤りであると考え、結果を疎かにしがちである。

これに対して「果因」という帰納的アプローチでは、結果を素直に受け入れるので、原理・原則に合わない結果が得られた場合、結果と原理・原則との差異は何かを考えて、新しい原理・原則を見出す可能性があります。

技術者に大事なことは、結果を素直に観察し、分析することが重要であるという教えは、その後の研究活動、知財活動の基本的な考え方として、大変役に立っています。

優れた先輩との出会いが、その後の人生に大きく影響することを実感しているこの頃です。


*演繹(えんえき、ラテン語 deducere)は、一般的・普遍的な前提からより個別的・特殊的な結論を得る推論方法である。
演繹の導出関係は前提を認めるなら絶対的、必然的に正しい。ただし、実際的には前提が間違っていたり、適切でない前提が用いられたりして、誤った結論が導き出されるケースが多い。

*帰納(きのう、Induction)法とは、個別的・特殊的な事例から一般的・普遍的な規則を見出そうとする推論方法のこと。
帰納においては前提が真であるからといって結論が真であることは保証されない。



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猛暑? 冷夏?

2007-07-25 11:15:43 | Weblog
今年の夏は、猛暑か?冷夏か?。

気象庁の発表、及び、多くの気象予報士の見解では、「今年の夏はラニーニャ現象(太平洋赤道域西部の海面水温が高くなることにより、日本付近の太平洋高気圧が高まる)により、猛暑になる」という予報でした。

しかし、現時点では、関東地方の梅雨明けが遅れ、冷夏の様相を示しています。

先日、あるテレビ番組で今年の夏の天気予報を取り上げていました。
その中で、気象庁の発表、及び、多くの気象予報士の見解は、現在のところハズレています。
一方、地方在住の農家のオジサンの今年の夏が冷夏になるという予報が的中しそうだと伝えていました。

このオジサンは、近くの山の残雪の残り具合により、その年の夏の天気を予報するそうです。
つまり、その山の特定の部分の残雪が、特定の日(5月の何日?)にどの程度残っているかにより、猛暑・平年並み・冷夏を予報するそうです。

このオジサンによると、的中確率はほぼ100%、何しろ、農業経営者なので、天候が作物に及ぼす影響を真剣に考える必要があります。
そこで、人に頼ることはできず、自分なりの天気予報を確立したそうです。

このオジサンの天気予報と気象予報士の天気予報との相違を考えてみると、
オジサンの天気予報は、山の残雪を観察するという、1次情報を分析して予報しています。
これに対して、気象予報士は、1次情報を直接観察することはなく、気圧・風速・雨雲の位置等の2次情報を加工して得られた気圧配置図・雨雲配置図等の3次情報を分析して予報している点が違うと思われます(まさか、気象庁が発表する天気予報をそのまま報告していることはないと思いますが。これでは、気象予報士ではなく気象伝達士になってしまいます)。

最近の天気予報の的中率の低さは、かなりひどいものです。
極端な場合、夜の予報と翌朝の予報が大きくことなる場合もあります。
また、朝の天気予報が大きく外れることもあります。

この様な場合、気象予報士の方がテレビで、「今年は、平年と大きく異なる気圧配置等により予報が難しい」「予報が外れた理由は・・・」と説明するのが大半です。

個人的には、プロとしてもう少し自覚をもって予報をしていただきたいと思います。プロの人が言い訳をしているのを聞いたことがありません。
厳しいようですが、言い訳をするのはアマチュアで、お金を貰う資格はないと思います。

自分の予報に自信をもって説明する気象予報士が誕生することを期待しています。



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読書

2007-07-24 15:12:14 | Weblog
私の趣味の一つに読書があります。

以前、ブログに書きましたが、友人から「読む本が偏っているのでバランスを取って読む方が良い」とのアドバイスを受け、注意して読書するようにしていましたが、ここ半年で読んだ本のタイトルを分析した結果、意外なことが分かりました。

読んだ本のジャンルは、バランスが取れていますが、細かく見るとかなり偏っています。すなわち、小説・エッセイのジャンルでは、著名な作家の作品はかなり多く読んでいますが、その反対に、あまり著名でない作家・新人作家の作品はほとんど読んでいません。
これは、無意識に無難な作品を選んで読んでいたことになります。

そこで、少し冒険をしてみようと思い、図書館で適当な作品を探していたところ、1冊の本が目に留まりました。

私の好きなSF小説、「光の帝国-常野(とこの)物語-」恩田 陸さんの作品です。
あまりの面白さに、一気に読み切りました。

常野シリーズの短編を集めたものですが、全体として一つの物語になっています。
東北の一番北の県にある「常野」に生活する、特殊な能力を持つ一族の数奇な運命を描いた物語で、人類愛と郷愁的な情景とがよく描かれています。

恩田 陸(おんだ りく)さんは、1964年10月25日宮城県仙台市生まれで、本名は熊谷 奈苗(くまがい ななえ)さんと言い、名前から男性と思われることもありますが女性です。
初めて読む作者ですが、その経歴を見ると受賞作品も多く、かなり有名な方なのでしょうか。

作者が著名かどうかは別にして、作品は素晴らしいものでした。
この作者の作品をもう少し読んでみることにします。

いつか、常野を訪れ、特殊な能力を持つ一族に会うことができると良いのですが。



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弁理士会員研修

2007-07-23 21:23:57 | Weblog
弁理士会員研修「米国特許における非自明性判断の最近の動向ーKSR事件の影響ー」を受講してきました。

「KSR事件等の解説」に続いて「パネルディスカッション」が行われ、KSR事件後に非自明性の判断に変化があったのかが議論されました。

KSR事件の関心は高く、多くの弁理士が参加していました。

以前、米国特許事務所主催のKSR事件についてのセミナーに参加した際にも、今後の非自明性の判断への影響が議論になっていましたが、①最高裁判決後の地裁・CAFCの判決動向を見守る必要がある、②予測可能な技術分野(機械・電気)は、非自明性の基準が厳しくなる(特許され難い)可能性がある、③予測困難な技術分野(化学)の非自明性の基準は変化がない、という結論でした。

今回の研修でも、その結論が大きく変化することはなく、結局、その後の判決動向を見守ることが重要であるというものでした。

地道に裁判例を分析することが必要ですね。

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ライセンス交渉

2007-07-23 00:31:31 | Weblog
私の主要業務の一つにライセンス交渉があります。
現在、4社と交渉中で、1社と交渉の準備をしています。

このライセンス交渉は、順調に契約成立に至る場合と、紆余曲折して契約成立に至る場合とがあります。

現在交渉中の4社は、2社が比較的順調に交渉が進展していますが、2社はかなり難航しています。

難航するパターンは、交渉相手が強気な場合、特殊な社内事情がある場合等があり、そのどれに該当するのかを早期に見出す必要があります。

今回の2社は、1社が強気で、1社が特殊な事情がありました。
特殊な事情がある1社は、その事情を考慮した契約案を提示することにより契約締結に向けて進展しそうです。

強気の1社は、その強気の理由を検討することが必要です。
現在分析中ですが、若干相手方に誤解があるようです。
このような場合、過去の裁判例を提示して、相手方の誤解を解くことが必要です。
いくつかの類似裁判例がありますので、それをまとめて提示することにより誤解が解けると思います。

このような裁判例については、日頃から検討・整理して、ライセンス交渉に役立てるように準備しておくことが重要です。

「備えあれば憂いなし」ですからね。



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