日本と韓国の争いが安全保障にも及んできました。
韓国大統領府は22日、関係閣僚らが出席する国家安全保障会議(NSC)を開いて日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA〈ジーソミア〉)の延長の可否を議論し、協定を終了させると決めたそうです。
協定の有効期限は1年で、2016年の締結以来、毎年自動延長されてきたが、日本が7月に対韓輸出規制を始めことで、韓国で破棄を求める声が高まっていたのが原因とのことです。
大統領府の金有根・NSC事務処長は同日夕の記者会見で、協定終了の理由として、日本政府が2日に輸出手続きを簡略化できる「輸出優遇国」のリストから韓国を外す決定したことをあげ、「両国間の安保協力環境に重大な変化をもたらした。このような状況で協定を続けることは、韓国の国益に合致しないと判断した」と述べたことから、ホワイト国外しの報復ですね。
協定が終了する場合、日韓関係のさらなる悪化に加え、北朝鮮の核・ミサイル開発問題などをめぐる日米韓の連携に悪影響を与えるおそれがあると、米国は延長を求めていましたが、文政権は北朝鮮の意向を重視したようです。
安倍晋三首相は22日午後6時半ごろ、首相官邸を出て、韓国大統領府が日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA(ジーソミア))の破棄を発表したことへの受け止めを問う記者団に、左手をあげたものの、答えませんでした。
私の考えでは、両者に大きな読み違えがあったのでしょうね。
先ず、韓国の読み違えは、日本がホワイト国等の強硬な措置など取るはずがないと思っていたことです。
今までの日本の対応を見れば、韓国に強く出るなどあり得ないと読んでいたのでしょうね。
安倍政権の読み違えは、韓国が米国の反対を押し切ってGSOMIAを破棄することはない(直前の韓国の報道でも延長すると伝えられていました)。
これで日韓の関係はますますこじれたままになってしまいますね。
さて、安倍政権はどうするのか。
北朝鮮の拉致被害者奪還もできそうにないし、北方領土も進展しない、韓国との信頼関係も破綻した。
米中貿易戦争で、米国、中国とは親密な関係をなりそうですが、これも両者の板挟みで難しいかじ取りをしなければいけませんん。
第一次安倍政権の末路と同じ運命になるのか。
辞めるなら早くしてほしい。
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