野生のランのなかでは一番大きな花を咲かせる。福島の松川町のクマガイソウの群生地にこの花を見に行ってきた。珍しい花であるためか、この花の群落地に日本に3カ所のみになったようだ。まさしくほろびの花と言っていい。平家の滅びの戦国時代、海中で扇を上げ、敦盛を呼んでいる熊谷直実の背中の母衣に見立ててこの名がついた。ちなみにアツモリソウは、同じ科の花だが、二つを並べて、こっちがクマガイソウと同定する人は少ないらしい。スギ林の斜面に、見事に群生するクマガイソウだが、適度な湿り、降り注ぐ日光、冬の雪、などこの植物の生長の条件を満たせば、かくも見事な群落が出現する。この群落を維持成長させるために、人の手はまったく加えていない。自身の持つ力で、他の植物を排除し、このような楽天地を生み出した。植物の力はすごい、と思う。
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