2,3日目まいに悩まされている。蒲団のなかで寝返りを打つとき、床から起き上がる時、突然、天井が大きく回る。10秒ほど姿勢を支えて待つと、何もなかったように目まいが収まる。歩行のおりにも、ふらつく感じする。耳鼻科に予約をとって診察を受ける。あの滑落事故の後遺症か。不安がよぎる。診察の結果は、滑落による後遺症ではなく、新たな目まいが始まったとの見立てだ。歩行中のふらつき感も目まいが原因であることが分かった。一週間分の目まいを抑えるクスリをもらい、飲み始めて三日。目まいは収まってきた。家を出て、咲いている花を探す。水の流れや、咲く花に治癒力があるのか。滑落時の打撲の痛みもほぼほぼ無くなってきた。
神谷美恵子の『生きがいについて』は、病からの回復中の身にはありがたい本である。生きがいを失った人が、自然の治癒力を説くところがある。
「自然こそひとを生み出した母体であり、いついかなる時でも傷ついたひとを迎え、慰め、いやすものであった。それをいわば本能的に知っているからこそ、昔から悩むひと、孤独なひと、はじき出されたひとはみな自然のふところにかえって行った。」(神谷美恵子『生きがいについて』)
風はあとからあとから吹いて来る
雲の日 雨の日 炎天の日がある
みんなこのなかで渇き 求めているのだ
木はゆれながら考えている
やがて ここに 大きな森ができるだろう
花や果実をいっぱいみのらせ
世界中の鳥や蝶が行きかい
朝ごとににぎやかな歌声で目覚めるだろう
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