突然、小倉さんがパーッと布を広げます。
「何?何?」
ミモロが見つめていると、
「こうするのよ」と布の端をキュッと絞ります。
「ほら、バッグの出来上がり!」
「わー、面白い!」ミモロも大喜び。
「こんなこともできちゃうんだから・・・」
クビに巻いて、スカーフにも。
カラフルな布は、使い方次第で、いろいろな色のバッグに早代わり。
旅行のときに、洋服にマッチさせることができますね。
小倉さんの作品の面白さを教えてもらったミモロは、
しばらく他の作品を見て回りました。
ふと立ち止まり、テーブルの上の布に近づくミモロ。何するの?
「ちょっとお昼寝しちゃおう」
アラアラ、眠くなったのね?
そのころ、ちょうど他のお客様が、ギャラリーを訪れて、
小倉さんもヨリさんもそちらのお相手をして、ミモロの様子に気づかぬよう。
しばらくして、目覚めたミモロ。
「あれ、埋まっちゃった・・」
ミモロが寝ているのに気づかず、作品がまわりに積まれてしまいました。
「うーやっと外に出られた・・・・」
ミモロが、バタバタしているとき、実は、みんなはおしゃべりに夢中。
「ふー良かった!誰にも、お昼寝したの気づかれなかったみたい・・・」
さぁ、そろそろ帰りましょ。
小倉理都子さん、これからも、いろいろな素適な作品を作ってくださいね。
ミモロ、また伺います。
ミモロは、心に楽しさをいっぱいもらって、家路につきました。