6月30日は、全国の神社で夏の厄除けの「夏越の大祓い」が行われます。京都の各所の神社でも、神事が…。
ミモロの住む東山、岡崎エリアの氏神様である「粟田神社」。秋の剣鉾などが登場する大祭を、毎年楽しみにしているところです。ブログでも何度も登場するお馴染みの神社になっています。
明日の「夏越のお祓い」で行われる、茅の輪くぐりのための「茅の輪づくり」に、ミモロは参加することに。
三条通に面した鳥居を通り、階段を上がって、境内へ。
もう青いビニールシートの上には、茅の輪の芯になる丸いチューブと、そのまわりにつける萱(カヤ)が用意され、作る準備が整っていました。
青々としたみずみずしいカヤは、佐々貴宮司さんが、宇治田原まで刈り取りに行ったものとか。
神輿会の方々など全部で5名の方々が、この日、茅の輪を作ります。
まずは、芯のチューブのまわりに、カヤを配置。
それを、麻の紐でくくって行きます。
大きな輪なので、小さなミモロは、なにもお手伝いできません。ただ見守るだけ…。
でも、なんとかお役に立ちたいミモロ…こぼれたり、はみだした余分なカヤを拾って集め始めました。
「ここに集めとこ…ヨイショ、ヨイショ」長いカヤを引きずり、ミモロなりにお手伝い。
やがて、芯のチューブは、すっかりカヤに覆われて、緑の輪ができました。
「わー大きなクリスマスリースみたい…草の匂いがして、爽やか…クンクン」
「さぁ、できた!では、輪を立てようかー」と…ミモロも足をふんばり、持ち上げようと…。「ウーウー」
ミモロのやる気は、認めますが、いかんせん小さすぎるよう。「はい、どいて…」
神輿を担ぐ力持ち揃いの神輿会の方々は、ヒョイっと輪をいとも簡単に立ち上げて、設置する場所へ移動。
本殿前の木枠に、できたばかりの茅の輪を設置します。
「ミモロちゃん、茅の輪ちゃんとバランスよく入ってるか、見てくれる?」と、頼まれたミモロ。
「うーんと、あのね、ちょっと左側に曲がってるみたい…」と。
「こんな具合でどう?」「うん、そんな感じ…」やっと少し役に立てたようで、ちょっと嬉しいミモロです。
仕上げに、輪のまわりに飛び出した余分なカヤをハサミでカット。
「これならミモロもできるよー」と、ハサミを借りて、下の方の手の届く場所をカットします。
はい、無事に今年もりっぱな茅の輪ができました。
「お疲れ様ー」と、宮司さんの奥様が、冷たい飲み物を用意してくださいました。
「あんまりお手伝いできなかったけど…」、作業の後の1杯が、心地よく喉を潤します。
「では、30日に来れない方もいるので、今から茅の輪くぐりをします」と、宮司さん。ミモロもみんなの後に続きます。
「茅の輪くぐり」は、輪のまわりを8の字に歩きます。その際に、3つの和歌を唱えるそう。
「わー覚えられない…」ミモロは、黙って後ろを歩くだけ…。
そのひとつが「水無月のなごしの祓する人は ちとせの命 のぶといふなり」という拾遺和歌集の歌。
「夏越の祓いをすると、長生きできるってことだよねー」
最後に本殿に参拝。
粟田神社の夏越の祓いは、6月30日の16時から。
「ミモロもお手伝いした茅の輪をくぐりに来てくださーい!」
茅の輪くぐりが気に入ったミモロは、「もう一度くぐっちゃおう…」と、
「だって、長生きできるんでしょ…」
茅の輪のある風景は、夏を感じさせるもの…境内に蝉しぐれが響きはじめるのも間もなくです。
*「粟田神社」地下鉄東西線東山駅下車7分。三条通を『ウエスティン都ホテル」方向へ。
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