ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

本物そっくりのミニチュアシューズ。百万遍の手づくり市で。ミモロの長靴を履いたネコになる。

2013-06-20 | ものづくり

毎月15日に、京都大学の近く、百万遍の知恩寺で開催される「百万遍さんの手づくり市」。ミモロがよく行く手づくり市です。京都市内では、さまざまな場所で、手づくり市が盛んに行われていますが、なかでも、ここは、一般の人が参加できる市の中で、出店する品々の豊富さでは、一番と京都で評判の市です。

境内には、所せましと自慢の品々を披露するテントが並んで、それを楽しみに訪れる地元の人や観光客などで、毎回、歩くのが大変なほどの盛況ぶり。この日、ミモロは、その混雑する中を人の波を縫いながら、目指したところがありました。「エー今日は、どこにテントがあるんだろ?」。出店するのは、常連のお店や新たに登場したお店など、いつも決まった場所ではなく、微妙に位置が違うことも。グルグル市を巡り、やっとお目当てのお店を見つけました。


「あ、あそこだー。こんにちはー」と、ミモロが駆け寄ったのは、小さな靴が並んだお店です。


ここは、八幡市にアトリエを持つクラフト作家の北村盛さんのお店。小さな靴は、アクリル粘土で作られ、アクリル絵具で着色されたもの。

実は、前に、ミモロはすでに伺っていて、その可愛らしい靴が気になって仕方なかったのです。でも、残念ながら、その時は、ミモロの足に合う靴が見つかりませんでした。そこで、北村さんにお願いして、オーダーで作って頂くことに…。その靴ができたというご連絡を頂き、ミモロは、悦び勇んで出かけたのでした。

「ミモロちゃん、いらっしゃいー。ご注文のお靴できてますよ。合うか履いてみて下さい…」と北村さんが、ミモロの前に出してくださったのは、真っ赤な長靴です。

「キャーカワイイ…」ミモロは、布製のブーツを愛用していますが、「これから、梅雨や台風が来たときに備えて、水が染みないお靴が欲しい…」と、いつも思っていたのです。


「ここの紐を締めると、脱げにくくなりますよー」と、長靴の中には、細い紐が付いていて、ミモロの足を入れて、引っ張ると、足に紐が締まって、脱げにくくなるように工夫されています。

「立ってみて…どんな感じですか?」
「わーこれなら脱げないし、履き心地もいい感じ…」と、長靴をトントンと踏み鳴らします。
「ちょっと歩いてみよう…」
ミモロのために作られた長靴を、うれしそうに履いて、お店の周りを歩くミモロです。「アレ、クマちゃんがカワイイ長靴履いてる・・・」と、通りがかりの人に言われ、「クマじゃないよー…長靴をはいたネコだもんねー」と、ちょっと自慢げに答えます。


さて、北村さんのミニチュアシューズは、よく見ると、すごくリアルなのがわかるはず。

新品の靴ではなく、ちょっと履き古した感じになっているのが、特徴です。
「この革靴のシワとか、ゆがみが、すごく温かい感じをもたらすねぇー」。
まるで玄関に並んでいる靴のようです。
驚くのは、そればかりではありません。裏返すと、靴底には、微かに土のようなものが付いていたり、踵が微妙にすり減っています。
「ここまで、リアルさを追求するのは、スゴスギルー」と、ミモロはただただ感心するばかり。

岩手県出身の北村さんが創作活動を開始したのは、17年前。その後、「ハンズ大賞入選」をはじめ、さまざまな賞を受賞なさる、高い評価を受けていらっしゃるクラフト作家です。


そんな素晴らしい方に、ミモロは、長靴を作って頂けて、ホントにしあわせ者。

小さな靴は、1足1500円くらいから。
お気に入りの靴を、家のどこかにちょこっと置くだけで、なんとなく心が温かくなる…。そんな小さな靴です。

「次は、どんな靴お願いしようかな?オシャレな革靴にしようかな?それとも、スニーカーもカッコイイ…」と、ミモロは、もう次ぎの靴が、ほしくなってしまったよう…


「わーホントにうれしい!ミモロのためにカワイイ長靴を、どうもありがとうございました。大切に履きまーす!」

ミモロは、履いてきたブーツをしまって、新しい長靴を履いて帰ることに…。

「雨降らないかなぁー。もう、これがあれば雨の日のお散歩も大丈夫だもんねー」と、言いながら、お店を後に。するとなんと10分もたたない内に、大粒の雨が降り出しました。
「あれ?この長靴履くと、雨が降るのかな?」空を見上げて不思議そう…。

*北村盛さんの作品は、百万遍さんの手づくり市で。連絡先075-631-4980

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コメント (4)
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