山科の「毘沙門堂門跡」での美化活動と拝観を終えたミモロ。「なんかすごーくお腹空いちゃったーもうペコペコ。だって、もう2時だよー」と、広い毘沙門堂の中を拝観していたら、気づくと、もうすっかりお昼時間をまわっていました。そこでいっしょに美化活動をしたメンバーの方と一緒に、ランチをすることに。
「この辺で、有名な蕎麦屋さんがあるらしいですよ。行ってみませんか」と言われ、「行く、行く」と即お返事。
向かったのは、毘沙門堂の門の下の道から、さらに山道を進んだところです。
「えーこんな奥にお蕎麦屋さんあるの?」と、次第に狭まる道に、ちょっと不安そうなミモロ。
ほどなく、一軒の農家風の大きな建物が、木々の間に見えてきました。入口には、白い暖簾が揺れています。


そこは、「春秋山荘 蕎麦高月(こうげつ)」(店名の高いという文字は、旧字ですが、ブログだと文字化けするので、あしからず…)。
「もしかして、ここ?すごくステキな建物…雰囲気あるねー」と、ミモロたちは、足取り軽く中へ。
この建物は、明治3年(1870)に建てられたケヤキ造の家。もともとは、琵琶湖の北部、滋賀県伊香郡木ノ本町にあった養蚕を営む民家を、昭和54年に移築したものだそう。
琵琶湖北部は、冬の間は、雪が多く、この建物も、大雪に耐えられるように、葦吹きの傾斜のきつい屋根が特徴で、伊香造様式と言われるものだとか。
中に入ると、大きな梁や柱が組み合わされたどっしりとちした構造がよくわかります。天井から吊るされた自在鍵のある囲炉裏。古き農家の暮らしを想像させるよう。

「きっとこの囲炉裏のまわりにみんな集まって、お食事したんだろうねー」。
ミモロも、さっそく囲炉裏端に座り、お品書きを…

「うーどれにしようかな…」とミモロがお品書きを見ていると、

「よかった、食べられて…それ、お願いします…」と、お昼時間以外でも頂けるのは、うれしいこと。
「あのーもしかして、ミモロちゃんですよね。以前、東山の神宮道の京うどんの『京菜家』にいらっしゃいましたよね」とお店の方。

「はい、美味しいおうどん食べに、年の暮れに行きました。そうかーここのお店、同じ経営なんだった…」。ミモロが住む東山、岡崎にあるお店で、お目に掛った方でした。覚えていてくださって、ミモロ感激!
そもそもこのお店は、高台寺の京料理やハモ料理で知られる「馳走 高月」が母体。
お品書きを見ると、夜には、「蕎麦懐石」3600円。そして12月から3月初旬の冬には、スッポン鍋5000円、ハモ京野菜鍋4000円、ハモ湯豆腐鍋3500円などがここでも、食べられるそう。
お蕎麦ができるまで、ミモロは建物の中とトコトコと。

やがて「お待ちどうさまでした…」とお店の方が、注文した蕎麦をミモロの前に、


「わー野菜の炊いたん…ご飯やトロロも付いてるよー」料理を前に思わず顔もほころびます。

ミモロの食欲の前に、至福の時は、あまりに短く…あれ、もう食べ終わっちゃったの…。
気付くと、ミモロは、あっという間に、すべてを平らげていました。「お庭、見て来よう…」まだ、食事中の人たちがいるのに、ミモロは、さっさとお庭の散策へ。

山野草が風にゆれるお庭で、食後のお散歩を楽しみます。「あー風が気持ちいいー。お腹もいっぱいになったし、なんかここでお昼寝したくなっちゃうー」

縁側に座るミモロの目は、しだいにトロンと…。ここで寝ちゃダメー。「うームニャ、ムニャ…」次第に遠のく意識。みんなが食べ終わるまで、ちょっと夢の中へ…。
山科に行ったら、ぜひ足を伸ばしたいお店です。きっと紅葉の頃は、見事だと思います。大人が静かに食事を楽しむお店です。
*「春秋山荘 蕎麦高月」京都市山科区安朱稲荷山町6 電話075-501-1989 昼11:30~14:30(要予約)蕎麦百菜 2500円~。 14:00~16:30(予約不要)けんずい1800円。 夜17:00~20:30LO (要予約)蕎麦懐石3600円~。蕎麦の部分をうどんに変更もできます。月曜、第2.4火曜休み (4月と11月は、月曜のみ休み)*子供連れは、避けて…。山科駅から、車で約5分。徒歩だと30分近くかかります。

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