京都の東大路七条通を、もう少し南に向かうと、「泉涌寺」があります。ここは、真言宗泉涌寺派の本山で、皇室との関係も深いことから「御寺(みてら)」とも呼ばれる、由緒と格式のある寺院。皇室の菩提所であり、そばには、歴代の天皇、皇族が眠る墓所「月輪陵」があります。なんでも、弘法大師が結んだ庵を、その由来にしているとか。
以前、ミモロは訪れたことがあり、お寺の様子は、その時詳しくリポートしています。ぜひ「ミモロ 泉涌寺」で検索を。
今回は、成人の日に毎年行われる「泉山七福神巡り」に出かけました。
広大な敷地を有する「泉涌寺」。その山には、さまざまな塔頭寺院が点在しています。それぞれの寺院に、七福神さまがお祀りされ、それを参拝し、福を頂く、ありがたい「七福神めぐり」です。
まずは、「泉涌寺」の総門のそばにある「即成院」で、福笹を無料で頂きます。


ミモロは、大きな立派な枝ぶりの福笹をもらいました。
ここが、一番目の「福禄寿」さまがいらっしゃるお寺。

それに由来し、笹につける縁起物も、願いを叶える的や、財運のお蔵などが並んでいます。


まずは、小さなお蔵を笹に…。


なかなか先は、長そうです。
二番めは弁財天さまをお祀りする「戒光寺」です。ここには、運慶湛慶親子の合作と言われる大きな釈迦如来立像が本尊としてお祀りされています。


縁起物は、宝物がいっぱいの熊手などいろいろ。


福笹につける縁起物は、小さなものから大きなものまでさまざまですが、ひとつ300円~1000円くらいします。つまり7か所回ると、最低でも2100円かかります。ミモロ、絵馬は、500円するのよ。全部で3500円かかるんだから…。「え~だって、七福神さまたちが、たくさんの福をくれるんでしょ?これ、初期投資…」と、ミモロは、全然気に掛けません。
さて、三番めは、恵比寿様がいらっしゃる「今熊野観音寺」へ。「そこって、結構離れてるんだよね~」と言いながら、七福神をめぐる案内に従って進みます。


まずは、本堂の弘法大師作と伝わる十一面観音像に参拝。つづいて、少し離れた場所にあるお堂に参拝します。


「それぞれのお寺と七福神ってどういうつながりがあるんだろ?なんでここに恵比寿様がまつられてるんだろ?」と、思うミモロです。ともかく、福笹をもって縁起物のある場所へ。「どれにしますか?」


「あ、ここ恵比寿様だから、鯛がある…」でも、ここでもミモロは、鯛ではなく、恵比寿様の絵馬をつけてもらいました。

「次は布袋様だって…」

四番めは、布袋様を祀る「来迎院」です。奥まった場所に位置するお寺は、弘法大師ゆかりの寺。重要文化財の「三宝大荒神坐像」が祀られています。


「なんで布袋さまなの?」とミモロ。その件は、またいつかお寺の方に伺いましょうね…。
参拝後は、縁起物コーナーへ。


「やっと3つ絵馬集まった…一番目のところにも絵馬あったから、帰りにまた寄らなくちゃ…」

ミモロは、福集めに夢中。
案内にも、「縁起物をつけることに一生懸命になって、お詣りを忘れてはいけません。必ず、それぞれの御堂をお詣りして、福を頂きましょう」って、書いてあります。「でも~縁起物の方が気になるんだもの…」とミモロ。
ゆっくり時間を掛けて、心を込めてお祈りしなくちゃ、ダメなんじゃないの?
ミモロ、なんかスタンプラリーみたいになってる…。「だって、笹に7つ縁起物集めなくちゃ…七福神の福笹完成しないじゃない」と。まぁ、そうだけど…。
ひとつひとつのお寺を、ゆっくり参拝するには、3時間くらい余裕をもってまわるのがいいようです。
「さぁ、後は、大黒様と毘沙門天さまと、寿老人様だね~」と、ますます福集めに熱中しているミモロです。

ブログを見たら、金魚をクリックしてね~ミモロより