京都は、朝から冷たい雨が降っています。「今日は、お出かけできないね~」と、ミモロは、外を眺めて、ポツリ。午後になると、雪が降ると、天気予報が伝えています。

ベランダに並ぶプランターを、ひとつひとつ見てゆきます。
「あ~ない~!」と突然大きな声を…。


「あれ~こっちも…」


ミモロが、育てて、やっと昨年の暮れから赤い実をつけ始めた、「千両」と「万両」。12月には、確かに小さな赤い実がついていて、ミモロは、それを見るのを楽しみにしていたのです。
いつからなくなったのでしょう…「きっと鳥が食べちゃったんだ~。わ~ん、ヒドイ…プンプン」と、ミモロは、がっかりしたと同時に怒っています。ミモロの家の近所には、「平安神宮」や「南禅寺」など、大きくて立派なお庭がたくさんあり、そこには、ミモロが育てるより、何倍も大きな「千両」と「万両」が、赤い実をたわわにつけています。「それなのに~どうして、ミモロの小さな実食べるかなぁ~もう!他のいっぱいある実を食べればいいのに~」と。
確かに、ミモロのいう通り…。
ベランダには、なぜかよくスズメがやってきます。朝、チュンチュンとさえずる声が聞こえることも度々。ミモロのベランダが、スズメたちはお気に入りのようです。
おそらく、そこに稔った赤い実は、スズメには、美味しそうに見えたのかも…。また、小さな実でしたらか、小さな口にはぴったりだったのかもしれません。
「う~でも~」と、なかなか納得できない様子のミモロ。「だって、せっかくやっと実をつけたんだよ~」と、ミモロの落胆もわかります。
でもね、冬は、きっと食べ物探すの大変なんじゃない。寒いから、遠くまで飛ぶのもきっと辛いんじゃない?
ミモロは、温かい室内で、いつもお腹いっぱい食べてるじゃない…。「うん、食べ過ぎるくらい…最近、太っちゃった~」と、お腹をさすります。
ほかの実もあるけれど、きっと目の前にあった実が美味しそうに見えて、我慢できなかったんじゃないの?
「まぁ、美味しそうなものが目の前にあると、我慢できない気持ちはよくわかる…」とミモロ。
しばらくして、やっと怒りが収まったのか、ミモロは、ベランダに立って、「美味しそうなものがあったら、食べたくなるのわかるから、許してあげる…また、遊びに来てね~」と、姿が見えないスズメに向かって呼びかけました。

さぁ、ほかの植物もチェックしましょ。
「あ、つぼみができてる…」


水仙の上に茂っているのは、種から育てたミカンと、小さな苗を植えた月桂樹です。

「わ~これも育ってるよ~」と、青々とした葉を茂らせているのは、なんとジャガイモです。


これは、昨年、台所で、芽を出してしまったジャガイモを、カットして、土の中においたもの。「まさか、こんなに芽が出て、葉っぱが茂るとは思わなかった…」と、ミモロもビックリ。この時期に植えて、ジャガイモができるかはわかりませんが、せっかく葉っぱが育っているので、そのまま見守ることに…。
「土の中で、ジャガイモできてるといいなぁ~」とミモロ。初めて植えたので、実るのかよくわかりません。

「あ、こっちは元気がない…寒いんだよね…」


葉っぱの厚い「金のなる木」は、寒さに弱く、葉っぱの水分が凍結するのか、縮れてしまい、葉をポロポロと落とします。実は、昨年の冬も同じように外に出したままでしたが、このように葉っぱが傷むことはありませんでした。つまり、今年の冬が、昨年より、かなり寒いという証です。
白い花が愛らしい「スノーボール」も、寒さに縮こまっています。「もう、少しの辛抱だからね~」と励ますミモロ。このプランターには、チューリップの球根も植えています。「春になったら、芽が出て、お花が咲くの~。今は我慢、我慢、がんばれ~」と、声をかけます。チューリップの球根は、一度、寒さに当たらないと、大きく育ちません。「やっぱり何でも、厳しい試練が、成長させるんだね~。勉強になるね~」とミモロ。
「さすが全然変化がない…」と、ローズマリーの苗。


こちらも、どちらかというと、温かい土地の植物ですが、もともとあまり表情がないローズマリーは、雪が降っても変わりません。「これも、10センチくらいの大きさの苗だったのに…」と、その成長ぶりは、目を見張るものが…。このまま育つと、木になりそうな感じで、ベランダから枝を伸ばしています。
外のプランターのチェックを終えたミモロ…「あ、こっちの子のお世話しなくちゃ~」

今、ミモロの悩みのひとつが、元気のないシクラメン。クリスマスに買った赤いシクラメンは、花が垂れ下がり、葉っぱも黄色くなってしまいました。

クリスマスは、こんなに立派だったのに~。

そこでミモロは、インターネットで、シクラメンの育て方を学ぶことに…。


真剣なまなざしで画面を…。
ミモロの失敗は、シクラメンをリビングに置いていたこと。エアコンで室温が25度くらいになっているリビングは、シクラメンにとって暑すぎたのです。シクラメンが元気なのは、気温5度から20度なのだそう。
ミモロは、シクラメンをかわいがり過ぎたのです。「スポイルすると、ダメになっちゃうんだ~」と知ったミモロ。過度な愛情が、かえって、苦しめてしまったのでした。「気をつけなくちゃ…」と反省。
そこで、シクラメンの鉢植えを、和室の窓際に移動。

シクラメンの水やりは、球根にかからないように…。
いろいろ学んだミモロです。
はい、お疲れ様~おやつどうぞ…

「あ、スズメ~」ベランダには、スズメが遊びに来ました。寒さの中、エサを求めて来たのでしょう。暖かい部屋で、大好物の干し柿を食べるミモロ…「ごめんね~ミモロばっかり食べてて…」。ちょっと申し訳なさそうな表情をしながらも、パクリと干し柿を…。京都の厳しい寒さは、まだまだ続きそう。でも、ミモロのプランターの中では、春への準備が、確実に進んでいるのです。

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