ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

「重要文化財 旧三井家下鴨別邸」。趣あるお庭の紅葉の盛りは、もうすぐ。特別公開も。

2016-11-14 | 歴史・史跡

今年10月から一般公開された「重要文化財 旧三井家下鴨別邸」。三井家の人々が、集った別邸です。
ここは、戦後、財閥解体で、国の所有となり、長らく京都家庭裁判所 所長宿舎として使われていました。

そして近年、明治、大正期の建築物の価値が見直され、修復作業の後に、一般公開されることに。

「ずっとあそこなんだろうね~って、京都の人たち思ってたんだって~」とミモロ。

ある日の夕方近く、訪れたミモロは、その建物の広さに驚くと共に、広大な敷地にひろがるお庭にも心惹かれます。

「いい眺め~落ち着くね~」
  
池を中心にした回遊式庭園。苔や石燈篭が、趣を添えています。

3階建ての木造建築。最上階は、望楼になっていて、周囲の山々、鴨川の流れ、町の様子などが、一望できる場所です。
「きっとあそこからの眺め素晴らしいいんじゃないの~。見たいなぁ~」と
憧れるミモロ。そんな願いが叶うチャンスが、
11月19日~12月4日までの特別公開。いつも非公開の2階、3階部分が公開されます。

大きな木々が茂る庭を歩きます。

「何かいるかな?」と覗くのは、瓢箪の形をした池。
 「なんにもいない…」とちょっと残念そう。

池に移る建物の姿は、なかなか趣があります。


そもそもここは、三井家の総領家が、下鴨に勧請した祖霊社の「顕名霊社」に、一族が参拝するときの休憩所として作った別邸。
住まいというより、迎賓館であり、そのため、多くの人が一堂に集える広い座敷が、建物の中心にあります。
3階の望楼も、訪れた人を楽しませるための趣向のひとつではなかったでしょうか?

庭も、構造は同じでしょうが、その景色は、おそらくできた当時とは、かなり異なるものと思われます。

庭をゆっくり散歩できるように小路が廻ります。
今は、その道に色づいた葉が・・・

ミモロは、小路を進みながら、時折立ち止まり、木々を見上げたり、

「どんぐりないかなぁ~」と、キョロキョロ。


今は、大きな木々が色づき始めましたが、庭の中心には、大きな楓があるのです。

「これが紅葉したら、すごいね~。きっとすごくキレイだよね~」と想像。

おそらく、特別公開の時期が、楓の紅葉の時期と重なるのでは…。
「そのころまた来なくちゃ」ね~」とミモロ。


帰り掛けに、玄関を通ると、「へ~オリジナルのお土産あるんだ~」
 
さすが機動力のある三井家。ここだけのお土産がしっかり売られています。

この公開にあたり、管理者および構成団体として、京都市観光協会、下鴨神社、曽根造園、そして三井不動産レジデンシャルサービス関西が名を連ねます。


ところで、現在、この別邸のそばでは、JR西日本不動産開発が事業主なり、竹中工務店が施工するマンションの建設が進行中。
全90戸の低層マンションで、土地は定期借地権です。来年の6月には、入居がスタートする計画。ちなみに坪単価は、京都でもトップクラスの400万円とか言われます。現在、現地のモデルルーム見学など予約制で物件説明会を実施しています。ご興味のある方は、ぜひ…。

「海外や関東のお金持ちが買うらしいって噂~」とミモロ。
「でも、近くにコンビニないよ~。ちょっと不便かも…」とあくまで発想が庶民のミモロです。

下鴨エリアも、時代の流れの中で、変わってゆきます。

「ここも昔だったら、ミモロ入れないよね~三井家に知り合いないし…」



100年以上経ったとき、その時代の人たちが、素晴らしい!と評価する建造物が、建つことを願います。

紅葉が進む京都。まだまだミモロの紅葉狩りの日々が続きます。



*「重要文化財 旧三井家下鴨別邸」の詳しい情報はホームページでどうぞ。

 

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