新年に訪れたのは、大徳寺のそばにある書家 西垣一川先生のお教室。そこで今年も書き初めに挑戦しました。
今日は、そのお話です。
西垣一川先生は、6歳から書道を始められ、1979年から高田夢現氏に師事。1992年から墨遊びしま書「みずくき書道会」を主宰。国内外で書のパフォーマンス・展覧会などを幅広く開催なさると共に、五行歌の歌人としてもその才能を発揮なさっています。墨色の五行歌は1000首を超えるそう。
昨年お目にかかってから、ミモロは、西垣先生が大好きで、お教室以外でもおしゃべりに伺ったり…どうも気が合うみたいです。
さて、今年も参加した書き初め。まずは、心を落ち着かせるために、お茶を頂きます。
「わ~お菓子もついてる~来てよかった~」と、どうもまずはお菓子に心奪われるミモロです。
しばし、心と胃袋を整える時間をすごし、いよいよ書に取り組みます。
その日の参加者は、ミモロのほかに3名。「え~ミモロちゃん、書き初め2回めなの~先輩だ~」と、みなさん、最近、お教室に通い始めたそう。
「え?先輩…でも、ミモロ、筆もつの1年ぶりだよ~」と少々自信がないよう…。
西垣先生のエネルギー溢れる書を拝見します。
「すごい~」
襖のかげから先生の所作に見とれるミモロでした。
「では、みなさん、書いてもらいましょう~。今日は、長い紙に『我々は起つ』という言葉を書いて、それから別の白い紙に、それぞれの好きな言葉を書きます。いいですね~」と先生。「は~い!」と、ミモロは、先生に用意していただいたタスキをかけて、いよいよ白い紙に臨みます。
その前に、先生がお手本を…「なるほど~勢いよく筆を動かすんだ~」とそばでじっと見つめます。
先生が書いてくださったお手本をまずはじっくり見つめます。
さて、この「我々は起つ」という言葉は、現在「京都国立近代美術館」で開催中の「分離派建築会100年 建築は芸術か?」(3月7日まで)という企画展の象徴的な言葉なのです。大正期から昭和にかけて、新たな試みを模索する若き建築家たち…伝統と斬新の狭間に、その才能と情熱を注ぐ建築。この言葉は、まさに彼らの湧きたつ思いを表しているのです。
実は、この企画展の期間、京都国立近代美術館では、教育普及プログラム 新春「我々は起つ」ー書き初め携えいざ美術館へーを行っています。応募期間は、2月24日まで、詳しくは、美術館のホームページをどうぞ…。
この書き初めは、なんと美術館の1階ロビーに展示されるのだそう。
[はい、みなさんの作品も応募しますからね~」と西垣先生。「え~どうしよう~頑張って書かないと~」とミモロは、いっそうリキを入れて取り組みます。
そのうちミモロの作品も美術館の一角に展示されるかも…「ミモロのサインあるからわかっちゃうね~」と恥ずかしいかど、ちょっとうれしそうなミモロです。
さて、次は、自分の好きな言葉を書きます。
ミモロが選んだのは、「進歩」。「あのね~コロナの拡大で、生活がちょっと変わっちゃって、なんかなんにもしないうちに1年過ぎちゃったの~。だから今年は、何か前に進むことやろうと…だから…」というミモロ。
先生にお手本を書いていただき、それを見ながら筆を動かします。
ミモロは、書く前に、じっとお手本を見つめます。文字の形を頭に入れて、それから半紙の余白の感じを確認します。
「う~どこに文字を置けばいいのかな?どこで筆に墨をつければいいのかな~」と。
「書って、文字も大切だけど、余白が大切なんでしょ!」と、どこで学んできたのか…。
そのため、頭の中で全体のイメージが浮かんだら、いっきに勢いよく筆を動かすミモロです。
だから速い…。
「先生のお手本のように書くことを心掛けるけど、筆の感じや墨の具合なんか、絶対同じにはなれないもん。だからお手本のエッセンスを頂く感じで書いたの…1枚1枚異なる趣があるところが素敵だよね~」と全くの初心者ながらいうことは1人前のミモロでした。
「こんな感じかな~」と、3枚ほど書いたミモロ。
「ミモロちゃん、上手~」と他の参加者の方から。「ホント、なかなかいい感じですね~」と西垣先生。
「もう終わっちゃった~」というミモロは、みんなが終わるまで、余った半紙に絵を描いたり、サインを作ったり…もっと練習しなくていいの?「うん、もう集中力続かない…」と諦めの早いミモロです。
実は、ミモロは、お絵かきが大好き…。どうも書もお絵かき感覚なのかも…。
さて、他の参加者の皆さんもそれぞれの作品を仕上げ、書き初めは終了です。お片付けをして、またリラックスタイムの始まり。
お正月らしく、まずは、花びら餅を頂き、続いてお菓子も…。
みんなで大きな声にならないように注意しながら、お茶を楽しみます。
「筆をもつ時間って、日常とは離れ、自分の世界に集中できるすばらしい時間ですね~」と。
「これからも、ぜひ続けたいです~」と。
さまざなま書体も学べる西垣先生のお教室。生徒さんには、関東や九州からも通われている方も・・・。
この日の参加者には、岡山から車でいらした方も…。
日本茶を頂いた後は、参加者の小西さんが中国茶を煎れてくださいました。
「いい香り~」
美味しいお茶を頂きながら、ゆっくりと時間が過ぎてゆきました。
「西垣先生ありがとうございました」とミモロは、お礼を言って教室を後にします。「はい、またね~」
西垣一川先生の書のお教室にご興味がある方は、ぜひご連絡をなさっては…。
詳細は、フェースブックでどうぞ~
明るい光が注ぐ1年でありますように~
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